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note magazine「ヌー!」

「ムカっ」「グサっ」「モヤっ」ときたことを書いています。たまに「ドキっ」「イタっ」「ホロっ」ときたことも書いています。読んでハッピーになることは、あまり書いていないと思う。お得な… もっと読む
勢いとリズムで書いています。文章のプロなので読みやすいはずです。不定期ですが、最低、月2回は更新し… もっと詳しく
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記事一覧

俗界と富士山

コンビニの背後に見える富士山を、最初に撮ったのは写真家の藤原新也さんだと思う。写真集「俗…

田口ランディ
2週間前
49

ごーまん

重たいものが入って来た。どろっとしたコールタールのような感触だった。一点から注入されたと…

田口ランディ
2週間前
46

治 神

手が汚れている。 何度も洗っているのに、今日の手は汚れている……そう感じた。物理的に清潔…

田口ランディ
1か月前
83

マイム マイム マイム マイム

高校の文化祭のラストと言えば、フォークダンス。 ……と、書くと自分でも「げっ!」と思う。 …

田口ランディ
2か月前
73

わたしは世界に向けたドア

消えた。確かにここに置いたのに。緞帳の裏に置いたはずのカセットデッキがなかった。兄に内緒…

田口ランディ
2か月前
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「沈黙の艦隊」とレオ・シラード(後編)

3日前、ネットフリックスで「アインシュタインと原爆」というドキュメンタリー映画を観た。 …

田口ランディ
2か月前
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「沈黙の艦隊」とシラードの未来予測

不思議なんだけど、嘘を書くと人は本当だと思い、事実を書くと「これは嘘でしょう」と言われる。小説を書いてきて思う。「作家はありそうなことしか思いつかない。ありえないことが起きるのは現実の中だけだ」と。そうなんだよ、私が思いつくようなことは誰でも思いつく。その程度のイマジネーションしか持ち合わせていないんだ。現実こそ荒唐無稽だ。 ドラマ「沈黙の艦隊」を観た。シーズン1で8話まで観た。観終わって頭に浮かんだことを書いてみるよ。 1945年8月6日、ヒロシマに原爆が投下された時か

社会的マイノリティの意見

1月20日の土曜日だ。イベントがあって東京に出た帰りだった。 夜の熱海駅の構内にその男はい…

田口ランディ
3か月前
49

冥王星と能登

2006年8月。チェコのプラハで行われた国際天文学連合の総会で、冥王星を惑星とする定義に…

田口ランディ
4か月前
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正気の人生

「やっと、正気に戻った。長いこと気が狂っていた」 ……実感だった。振り返ってみるとそれし…

田口ランディ
5か月前
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あなたに郵便物が届いています

明け方、うとうとしていたらある事がひらめいた。それで、忘れないうちにこのことを書かなけれ…

田口ランディ
6か月前
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夜空の扉

犬に起こされた。犬が敷物をならしている。 時々やるのだ。前脚でひっかいてガサガサうるさい…

田口ランディ
8か月前
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葛藤は疲れるんです

 霊界というものが存在し、亡くなった人がそこから地上を見ることができたとしたら、ジャニー…

田口ランディ
8か月前
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いまだ雨には傘をさすしかない人間

この4月から十代の子たちと一緒に授業を受けている。授業をしているんじゃないよ、授業を受けているの。学生として鍼灸学校に入学したからね。 で、4月から夏休みまでの前期と呼ばれる授業で、講師の先生方の多くが「大谷翔平」の話題を取り上げたんだ。彼の名前をテレビで聞かない日はないくらいで、大谷翔平さんは今や世界の野球少年の憧れ……なんだろう。だから、先生方は大谷さんのことを例に取れば、生徒は興味を持つと思ったに違いないと踏む。 ほんとうに多くの先生が大谷さんをたとえ話に使った。以