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フリンジ / Cocco【My Fav Song】

初めて聴いたのは昼下がりの散歩の時。
涙が出てきて困った。
これまでの出来事が走馬灯のようにやってきて、そうだね、そうだねってつぶやきながら静かに聴き入った。

初期のCoccoが好きで、10代の頃毎日聴いていた。あれから私もCoccoも年を重ね、40代になった。
失くしてきたものはたくさん。
上手に歩けなくても、みじめになっても。
もう何もかも終わらせたくなっても。
どこかで朝を待っていて、ああ、まだ生きてんだって思うことがある。

なぜ生きてるんだろうって思うときもあるけれど、
「愛してる」ってただそれだけのために、今日が、明日があったねって言いながら、まだ生きてる。

願いが叶うことはなく、もう戻ってこないものたちが眩しいくらい傷だらけで。つながりたくても、つながれない。
それでも生きるのは、自分の中の愛がなくなることはないからなんだね。
どうしようもなく溢れてくる愛を、人様に届けようなんていうのはわがままだってわかっているけれど。

それでもただ愛するだけのために、今日があって、明日があったんだ。
そしてまた新しい今日が始まるんだって思った。

「頑張ってるね」と肯定されるよりもずっと、心に触れてくる歌詞と歌声。

曲から感じる彼女の愛に呼応して、自分の中にもその存在を認識したから。尽きるまでは、まだ、生きてみようと思った。

あの頃なんて
戻ってくるわけなくて
惨めになって
まだ眩しくて
愛してるって
ただそれだけのためにだって
ただ今日があって
明日があった

出典:歌ネット


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