マガジンのカバー画像

マイクリ歴史物語

12
史実を元に多少の脚色を加えたマイクリ黎明期の歴史を綴った物語集
運営しているクリエイター

記事一覧

マイクリ 神々の攻防 レジェンダリーオークション

左慈の柑子の不思議な物語とその禁断の果実を手に入れた大司教についてふれた。彼女(実は女子なんだよ)の辿った不思議な後日談を聞いたので今日は記録しておこう。 左慈の柑子についてまだわかっていない方はこちらの記事を読んでからこちらの記事を読んでもらうとより楽しめると思う。 大司教についてはこちらの記事を読んでもらうといいだろう。快活な方である。 左慈の柑子まずもって彼女はこのお宝を類稀なる霊力で手に入れたのだ。彼女は大司教と呼ばれるだけはある。入手前後についてみていこう。

マイクリ 左慈の柑子の物語

世界には不思議なものが多く存在する。その中でも異彩を放っている宝物について今日は話を進めていこうと思う。 左慈の柑子 この形はなんであろう。まったくもって柑橘類に見えない風である。さてみなさんは左慈(さじ)をご存知だろうか。そこから話を始めていきたいと思う。 いまから約1800年前に遡る。そのころ、中華圏は三国志と呼ばれる戦国時代に突入していた。小説、漫画、ゲームにもなっている群雄割拠の時代である。 その群雄割拠の時代の王の一人、曹操にまつわる話がある。 左慈という

マイクリ 勇者は世界を変えられるのか?

さて冒険に必要な要素といえばなんだろう。そう。勇者だろう。マイクリは皆が勇者になれるYou are the Heroなゲームではあるがその中でも「勇者of勇者」の名がふさわしい人物がいる。 カマトモである。彼は涼やかなイケメンである。みてくれ。この笑顔を。 戦士として名を馳せるこれまで多くの話をしてきた。多くは国王が絡む政治色の強いキャラクターが多かったが今回は、まさに戦士(もののふ)の立身出世の物語である マイクリには国が成り立つ前から重要なイベントがある。このイベン

マイクリ 国民の歓喜が聞こえるか? 謎の国 セージ

さてまたマイクリの歴史である。 今日はある国を取り上げようと思う。 マイクリというゲームは、国という概念を上手く成立させた世界初のゲームであるといえよう。 チーム戦を制定しているゲームは世界にあれど、国王や大臣、国民が明確にそれぞれの役割をシナリオなしで行えているゲームは世界に類をみない。 詳しくはこちらの解説をお読みください。 我々が生活をしていてよくわからない国というものがある。あまりテレビでも取り上げられなければ旅行に行くこともない。でもその国でも刻々と人々は生

マイクリ ピカソ国のアーティストたち

芸術とは人間が生きるために必要なことを満たされたのちに必要とされるものだろうか。それとも、衣食住と同様に根源に関わるものだろうか。僕らの周りから芸術がなくなったら精神が不安定になり、もしかしたら日常生活はままならないかもしれない。 砂漠にあって、水かピカソかどちらか選べと言われた時に人間はその生存のために水を選ぶだろう。 平時に夕食かピカソかどちらか選べと言われたらどうだろう。半分以上の人間はピカソを選ぶかもしれない。 今日はそんなお話 地図に載っていない国マイクリは

マイクリ 狂人か天才か 流星街の王のメッセージ

マイクリ世界の辺境に流星街という国がある。圧倒的に個性的な名前である。HUNTER×HUNTERファンの方なら、流星街という言葉にピンとくるだろう。 幻影旅団の大半のメンバーは流星街と呼ばれる政治的空白地帯の出身である。つまり荒くれ者の育つ素地のあるエリアの代名詞といえよう。 マイクリの流星街の地政学またこの図である。第1期終了時点の国家のありようである。またその時期の国民の数も掲載しよう。大まかな比率は本記事執筆時の第3期も変わっていない。 海の国: 850 ストロベ

マイクリ 天下統一への道

国家というフレームを考えた時に軍隊は必須のアイテム。異論は許さない。持たなくてもどうするか考えなくては国家の運営は行えない。他国は持っているのだから。 軍隊の強さのみが国家の強さを保証するものではないが、軍隊というカードがない国家はジョーカーをもってないわけである。死に物狂いで知略を尽くさないとついていけなくなり疲弊する 勃興前マイクリの勃興期のお話である。骨太な男である。彼がマイクリに王として君臨することは多くの人間にとって自然であった。 マイクリ に王国が発生するまえの

マイクリ 原始宗教の発生

国家と共に人類の歴史に欠かせない要素として宗教がある。宗教は国家と違うレイヤーで民を掌握し、一定の権力を持つものである。 宗教と国家はお互いを利用しそれぞれの権力を増していく。それは善悪ではなく自然発生的な流れなのかもしれない。ローマー帝国の初期においてはローマは日本と同じく多神教である。 多神教であるが故にローマ帝国の版図が広がった時も、支配下においた国々に宗教を強制することはなかったと思われる。多様性を認める文化であった。 その後、ご存知のようにローマ帝国は、キリス

マイクリ ぷりぬん総帥にせまる

暴力装置という言葉をご存知だろうか。 世界を統制するには残念ながら考察しなければいけない要素である。軍隊や警察などが国家の抱える暴力装置の代表といえよう。軍隊というものは歴史には欠かせない要素であり人類の覚醒(ニュータイプ)の誕生までは軍隊という暴力装置は消えることはない。 マイクリの世界には国家が存在する。王は国家軍の長であり、多くの王はナイトとして戦地に赴いているのである。暴力装置により、国家を掌握し、富と栄華を得て国家の繁栄を保っている。軍がなければ多分国家が崩壊し

マイクリ タンジェリンの宰相 みかん農園

彼がタンジェリンに入ったのは単純な理由だった。名前が似ていたからだ。 気軽な決断が彼の人生を大きく左右しようなどとは、彼は微塵にも思っていなかった。 だってゲームだもん。 でもそんな言葉はマイクリには通用しなかった。 開国前マイクリの初期四大国は、500ETHで運営によって売りに出された。運営の強気にもほどがあると当時、筆者は思ったものだ。 希望者が殺到した 運営による選別や抽選があったものと思われる。下世話な話であるが、いつの世もお金を持っている人は我々庶民とは

マイクリ  竜の国の勃興 竜王と芸人の物語

この物語は実話に基づいている。 多少の脚色がある。 ただモデルとなっている人物から想定しうる動作であり、現実の男のイメージを壊すものではないことをここに記す。 マイクリ をやったことない方はこちらの文献をまず読んでいただくと面白さが倍になるかもしれない。 プロローグその日、男は大金で王様に抱えこまれた。今日お届けするお話はある男のあっという間の立身出世話である。およそ破天荒気味な話ではあるがほぼ史実である。 前回は、辺境のブルーベリー國のお話(こちら)であったが、今回

マイクリ ブルーベリー國の王交代劇

初版:2019年4月2日 / 2019年5月26日/note移行: 2023年4月27日 先日、クリプトタイムズでマイクリの思いがけない遊び方に最近政治というものが出てきたお話をした。もしマイクリやられていない方は、今回の記事の理解ができるようにこちらの記事も読んでほしい。3分ほどで読めるはずだ。 執筆にあたりマイクリを散歩していると物語に出会うことがある。そんな物語はきっとプレイヤーの記憶に刻まれそして忘れ去られていくのだろうか。 「令和」日本の新元号の原典は万葉集。