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【映画】Everything Everywhere All at Once

ここ最近出会った映画の中で一番変で、一番クセが強くて、一番グッときた、不思議な作品。ヘンテコすぎて適切な表現が出てこない。

映像、言語、哲学的な内容の情報過多による、カオスな映画。

特に中国語と英語が混ざるチャイニーズアメリカン独特の話し方に耳が良い感じでカオスになりました。日本語字幕も重なると余計にカオス。英語で話してるのに途中からフレーズが中国語になったり、英語の内容が日本語字幕では異なるローカライズをされていたりと、役者たちの会話劇がすごく混乱を招いて面白かったです。そして中国語の会話は広東語と北京語が混ざっているらしく、中国語がわかる人にはもっと面白く感じる様です。羨ましい!

マルチバースの仕組みを理解するための説明や、人生や家族を見つめ直す際の哲学的な情報量がとにかく多い。あんなにセリフやナレーションが多い映画も珍しい気がします。脳みそが忙しくてそれもカオスでした。

カオスなのに愛が詰まった話で、訳がわからないのに感動してしまう、不思議な映画。誰も欠けてはいけない、意味のある登場人物たちが愛らしい。それを演ずる役者陣がみんな素敵で、いい味を出してます。

全て見終わった後、あれは一体何だったのだろうか・・、一体私は何を見たのだろうか・・とフワフワした気分になるのだけど、へんてこな夢を見て起きた時のなんとも言えない不思議な体感と似ていました。

このカオスな体験を誰かと語りたい!と思える面白い映画でした。


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