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エゴン・シーレに学ぶ、天才と変人の差分

行きたかったエゴン・シーレ展へ。
ウィーンで活躍した画家なので、少し前に行った上野リチ展を思い出し、なんとなく調べたら2人はたった3歳しか違わず、同じ時代にウィーンにいたのかとしみじみ感じた。そもそも画家とデザイナーなので全然系統や活躍の場が違うけど、2人の人生が全く異なり、そこも面白かった。

ポストカードは3枚購入、一番下のみコロマン・モーザーの絵画

画家の人生はやはり激動で、28歳でスペイン風邪で亡くなるのだけど、長年付き合った彼女を振って別の女性とサクッと結婚したり、少女の裸体をモデルに絵を描きまくったら街から追放されたり、本能のままに生きてる感が期待を裏切らない。

天才でもあったので、常に複数のパトロンがいた。10代の頃から天才と称されていたけど、彼の作品を誰かが評価することで、天才と慕われたのかもしれないなぁ、と一人で思いに耽る。いろんなスケッチも飾られていて、線描や構図が素晴らしい、と解説が書いてあったけど、ズブの素人の私には「なるほど、これがすごいのかぁ」で終わる。

ガリガリに細くこけた自画像(裸体も多い)をいろんなポージングで描いたり、いい具合の変人でもあった。ナルシストなのだろうけど、なかなか絶望感溢れる作画もあって面白い。

エゴン・シーレ「吹き荒れる風の中の秋の木」

作品を見るたびに、これが俗にいう素晴らしいものなのか、と自分の脳へインプットすることが楽しいので美術展へ行くのだけど、毎回必ず、「はて?」ポイントがあって面白い。

ショップでポスターを買うか迷い、結局買わなかったことを後で後悔しませんように。。

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