見出し画像

ICOのアイデアをそのまま、2Dボードゲームに変換する(4)

まだ続いております。(1)から連続して読まないと、ルールブック全体の文意が分からなくなります。続けてお読みください。

ここに紹介するレベル4ゲームは、正直にいうと、平面展開図では何がなんだかわからないです。ちょっと勝利条件が理解しにくくて、遊びにくい。立体じゃないと。
まあ、遊べないわけではないので、我慢しながらプレイしてください。と言わざるを得ません。
ともあれ、これをもちまして、立体ゲームICOを2Dの平面ゲームに変換する、という記事はおしまいです。

レベル4ゲーム(Master Game)
勝利条件:

「3D空間で直交するXYZ軸の関係」になっていて、かつ互いに「ねじれの位置」になっている「6つの辺」を確保したら勝ち。(最低でも6個のマーカーが必要)
自分のターンでしか勝利宣言を行えないので、もしも本人が勝利しているのを見逃した場合はゲームを続行する。
*3D立体模型を使わずに、2Dの紙の展開図で遊ぶ場合は「3D空間で直交するXYZ軸」とは具体的にどれとどれか?が非常に分かりにくいため、本説明書の図をよく参照しながらプレイすること。

3D空間で、互いに直交する6本の線(6本のベクトル)の組み合わせを示す。
全部で5通り。
たとえば赤色の線6本は、XYZ軸と同様の関係性で直交している。
他の色でも同様。

プレイの方法:
重要:「個数バランス」ルールは何よりも1番に優先させること。
このレベル4では1つの「辺」には1つのマーカーしか置けない。さらに、Doublingルールはなし、色バランスルールもなしとする。

「強さのバランスルール:Balance of Strength」
レベル4ゲーム(Master Game)は、新しく「強さのバランスルール」を導入する。
1つの辺には1つしかマーカーが置けない代わりに、以下のようなアクションを実行できる。AかBのどちらかを行う。
A すでに置かれた別の色のマーカーを、自分の色に置き換える。
B 自分の色のマーカーがある「辺」からマーカーを除去し、改めてそこに自分の色のマーカーを再び入れる(=何もしなかったのと同じ結果になる)
AもBもどちらにしても、いま利用した「辺(Rod)」を軸にして、アクティブな三角形を隣に移動する。

「バランスオブパワールール:Balance of Power;Odd-Pair event」
さらにこのレベル4ゲームでは「バランスオブパワールール」も追加適用する。
ゲーム進行中、3D空間的に最も遠く離れた正反対に位置する「辺」どうしのペアが、初めて両方ともにマーカーが置かれた状況となり、それらの色はどちらも自分の色だった場合は「正反対に位置する辺どうしのペアが初めて完成(バランスオブパワー;Odd-Pair event)」とみなす。
この「バランスオブパワー;Odd-Pair event」を宣言した時は、他のプレーヤーと「担当する色を交換」できる。例えば、黄プレーヤーと赤プレーヤーとが、その瞬間を境に、完全に立場を交換するといった具合。ただし、これは義務ではない。色を交換したくない時は「バランスオブパワー(Odd-Pair event)」を宣言しなければ良い。

*一番遠く離れた正反対に位置する「辺」のペアはどれとどれか、図を参照すること。

バランスオブパワー宣言が可能な
「互いに正反対で最も遠い線のペア」
をそれぞれ、赤、茶、ピンクで示す。
互いに正反対に位置するペアは、これ以外にも他に
12組あるが、同様なものなので省略する。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。