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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(2)

昨日の記事からの続きになっています。

Seegaのゲーム盤は、エジプトの超有名な遺跡「カルナック神殿」(紀元前1500~1100年)からも発見されています。
いや、発見されましたって言っても実のところは、遺跡の石材に何か尖ったモノを使って5x5の正方形のゲーム盤がキザミつけられていたのですけれど。
しかもそのキザミは、カルナック神殿の建造年から数百年以上経過した後に行われたものであることも解析済みです。
 
そうです。カルナック神殿にあるSeega盤は、ガッカリ物件だったのです。
 
AD300年以後の年代に、その当時エジプトに住んでいた無名の若者が、カルナック遺跡にラクガキして、そのラクガキを使って友人とSeegaで遊んだんだね・・・。ということが判明したわけです。
 
でも逆の視点から考えれば、Seegaは北アフリカ地域で、超・長期間にわたって脈々と遊び続けられてきたとも言えます。
それはそれで、逆にすごい事だと思いませんか?
 
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さてさて、話は変わりまして……
 
古すぎて、ルールがはっきりわからないゲームは、この世にいっぱいあります。
古代ロ-マの時代(たぶん1世紀前後の頃)には、petteiaとかlatrunculiとかいう、「正方形っぽいゲーム盤」がありました。
ルールに関する記録が全くないので、これら2つのゲームの正確なルールを再現することは不可能な状況です。(2024年4月現在)
 
乏しいながら残っている文献情報によると、これら2つのゲームは、チェスやチェッカーのように、2人のプレーヤーが互いの「戦略」を競い合う、知的なゲームだったということだけは判明しています。
 
というわけですから、もしも、 petteiaやlatrunculiの遊び方・ルール、なんて記事をもしどこかでご覧になった場合は、19世紀以後に、誰かが「創作」したゲームルールに違いないです。騙されないようにご注意ください。
 
ゲーム古代史の研究家のなかには、seegaこそが、petteiaとかlatrunculiが、どんなゲームだったかを伝えている貴重な情報源だ、という説を唱えている人がいます。
あくまでも1つの学説です……。真実かどうかは、今のところ全くわかりません。
まあ、Seegaのゲーム盤は正方形ですから、その可能性はゼロではないといえます。
 
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まだ 明日に続きます。


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