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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(5)

HANAYAMAさんの「シーカ」が、どうしてルールが徐々に変わっていったのか、その変化の理由を考察してみました。

*以下は、単なる妄想 hallucination です。何も裏付けや証拠のない、ヨタ話です。

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1974年ごろのこと。ピアスという名前で、ポケットゲームを発売することが決まりました。
発売にあたり、ゲームのルールを8種類以上、とにかくたくさん詰め込まねばならないことが、えらい人たちの会議で決定されてしまいました。
マーケット担当部長からの「直々の命令」です。無理だろうがなんだろうが、絶対に8種類以上、いろいろな遊び方をひねり出さねばなりません。
期限は、たった一週間です。
いや、一週間って言っても、実質は5日半しかありません。……。
この当時、多くのサラリーマンの土曜日は「半ドン」でした。土曜日は半日勤務が普通。
多くの会社は土曜の午後は休みになっている時代のできごとです。
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「そんなこと、急に言われても……」
と、途方に暮れた「商品開発チーム」の面々でした。
そんな時、ポツリと1人の社員が。
「……俺さあ、こんどの日曜は、子供との約束があるんだ。ゴジラ対メカゴジラを見に、絶対に、映画館に連れてってやるって約束したんだよ。いやだよ。日曜出勤だけはカンベンしてくれよぉ。」
「そいつぁ、中村チャンのためにも、絶対にこのプロジェクトは土曜日までに仕上げなきゃな!ヨシ、みんな!気合い入れてくぞ!」
「オウ!」
 
ただ机に座っていても、何もはじまらないです。とにかく、動かなきゃ。
なにかアクションをとらなきゃ製品は作れません。
そこで、とりあえずの望みをかけて、古典的な伝統ゲームの調査をすることにしました。
世界の伝統的なゲームは数々ありますけど、チェッカー、ダイヤモンド、ニム、シーガなどが、全33マスしかない「ソリティア」ゲーム盤で、なんとか遊べるんじゃないか?という感触が得られました。

商品開発チームの面々でテストプレイ&議論を重ねて、なんとかギリギリ、締め切りまでに8個のゲームをひねり出すことができました。
こうして生まれたのがポケットゲーム「ピアス」でした。
 
さて、時は流れて1989年。「ゲームアソート製品」の「クインテット」の開発が順調に進んでいました。
ソリティアの導入までは確定したのですが、古参の社員からこんな発言がありました。
「かつて自社から「ピアス」という商品が販売されたことがあるのだが、その中の「シーカ」って、結構おもしろいゲームだったよ。」
そんなわけで、シーカを再掲載することが決定しました。
 
ところが、今回の商品「クインテット」では、ゲームボードのデザイン(見た目)が「ピアス」とは異なることが後になって判明。
商品開発部の社員たちは真っ青になりました。

「ヤバイ。元通りのルールのままでは商品化できない。ルールを変更するしかない。」

あれ?お話が未完成ですけど、個人的な都合により明日に続きます。

ご注意:この文章はすべて、ラジくまるの妄想です。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。