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ゲーム歴史と随筆と・徒然なる話

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記事一覧

8角形の☆(4)

8角形の☆(4)

まだしつこく続いておりますが、今回の記事をもちまして、8角形の☆は、いったん終了です。

正12角形では、StarSlideというゲームを紹介しようとラジくまるは準備していました。
つまり、StarSlideという名のゲームは(12-3)型だと思い込んでいたわけです。あらためて見直したら(13-3)でした。
あー、すごい長期間、ずっとカタチを間違えていた・・・・。
しかし、気を取り直して(13-3

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直角二等辺三角形はパズルである。証明終わり?

直角二等辺三角形はパズルである。証明終わり?

本日は、平面敷き詰めパズルの話です。

ドイツの積み木?ではないですね。分類としては「木のおもちゃ」です。
MOSAIKというのがあります。こういうのなんですが・・・・

これ、じっくりよく見ると、正方形の中に正方形が見えますよね。
この正方形の作り方はとっても「イジワル」です。

***

というのも、ごく普通に「正方形を作りなさい!」って言われたら、こういうのをつくりませんか?ごく自然に。

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エポック社、最後のアブストラクト(1)

エポック社、最後のアブストラクト(1)

以前の記事で、エポック社はアブストラクト系ボードゲームをアメリカから輸入販売して頑張ってたと書きました。

同じ時期に「タカラ」さんは、アメリカから「アクション系」ボードゲームを輸入販売していました。この中でよく売れてたのは「手さぐりゲーム」でした。
これはゴム製の小さなフィギュアがいっぱい入った小箱から、手探りだけで目的のフィギュアを探り当てるというゲームでした。

タカラさんは、軽い気持ちで参

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エポック社、最後のアブストラクト(2)

エポック社、最後のアブストラクト(2)

昨日からの続きです。

薄さまで考慮に入れたとき、たぶんこの商品は、ダントツで世界最小クラスと言いたいです。コマの保管袋まで含めると厚み約7mmしかありませんでした。

タテ×ヨコは小さいんだけど、厚みがすごいんだよね、っていう商品は今でもたくさんあります。
持ち運びに便利ですと言い切れるのは、ポケッタブルとシステムゲームあたりが限界の最小サイズと言えるだろう、とラジくまるは考えております。

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ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(1)

ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(1)

ハナヤマにはPIECE (ピアス)というゲームを1974年頃(推定)に販売していた実績があります。
トミーポケットメイトの「ソリテア」の販売期間と、かぶっています。
だいたい同じ時代に販売されていました。

PIECEとは、どう考えても「ピアス(耳かざり)」という意味の英単語です。
どうしてこの名前だったのでしょう?理由が想像できません。

***

この年代は、ハナヤマの家庭盤シリーズ(ダイヤモ

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ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(2)

ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(2)

ハナヤマのPIECE (ピアス)の続きです。

5:チェッカー 2 players
勝利条件:
相手のキングを取るか、あるいはキング以外のコマ8個をすべて取るかどちらかで勝ち。
初期配置:

遊び方:
黄色と青色とが両者のキング。キングはタテヨコナナメ8方向に進むことができる。ジャンプも同様に8方向。
赤や緑のコマは、前方と横とを合わせた5方向にしか進めない。
(後方に進めない)
コマの動かし方は

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今日は、先日書いた記事の「デリンジャー現象」と思われる事象がありましたね。さらに、太陽フレアの影響によるオーロラも北海道で見えましたし。
https://note.com/rajkmer_mango979/n/n1be926829fe7
なんか、自然すごい。

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(1)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(1)

今日の記事は、北アフリカ地方で遊ばれている伝統ゲームの紹介になります。

私こと「ラジくまる」は、今も&将来的にも「伝統ゲーム」のルール紹介記事を、ただ淡々と書くことはない、と思います。

そういったコトは「古典ゲームの研究家」さんたちが既にやり終わってます。同じことを繰り返すのって、ホントに「邪魔くさい」というのが、私の基本的な考え方です。

ラジくまるが「伝統ゲーム」を記事として扱うのは

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(2)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(2)

昨日の記事からの続きになっています。

Seegaのゲーム盤は、エジプトの超有名な遺跡「カルナック神殿」(紀元前1500~1100年)からも発見されています。
いや、発見されましたって言っても実のところは、遺跡の石材に何か尖ったモノを使って5x5の正方形のゲーム盤がキザミつけられていたのですけれど。
しかもそのキザミは、カルナック神殿の建造年から数百年以上経過した後に行われたものであることも解析済

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(3)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(3)

さて、こんどはハナヤマ社さんの話題に移ります。
ハナヤマ社は、かなり昔から「シーカ」というゲームを販売しています。
シーカは、それ単独で発売されたことは一度もありません。

必ず「6種類のゲームが遊べます」などといった形式、すなわちボードゲームの「アソート製品」の中にひっそりと添えられる形式で販売されていました。

失礼。
「いました」ではなくて、現在も販売されています。

ハナヤマ社にとっては

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(4)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(4)

昨日からの続きです。
年代を追いかけながら調べなおしてみたところ、ハナヤマ社の創作ゲーム「シーカ」のルールは、長い年月をかけて、とってもゆっくりと変化していたこともわかりました。

ハナヤマさんの「シーカ」は、だんだん「シーンカ」してる・・・なんちゃって。

どうして「次第に・ゆっくり」ルールを変化させる必要があったの?
なぜに?と、私は思いました。
その背景事情は何だったのか?
想像してみる

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(5)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(5)

HANAYAMAさんの「シーカ」が、どうしてルールが徐々に変わっていったのか、その変化の理由を考察してみました。

*以下は、単なる妄想 hallucination です。何も裏付けや証拠のない、ヨタ話です。

***

1974年ごろのこと。ピアスという名前で、ポケットゲームを発売することが決まりました。
発売にあたり、ゲームのルールを8種類以上、とにかくたくさん詰め込まねばならないことが、えら

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シーガっていう伝統的ゲームがありまして(6)

シーガっていう伝統的ゲームがありまして(6)

昨日からの続きです。

今回の商品では、ソリティアのゲーム盤に、コマがタテヨコの4方向しか動かないことをはっきり示す目的で、タテヨコの補助線を描いてしまったのです。

こんな見た目のゲーム盤なのに「コマはナナメ移動できます」というルールを添付したら、消費者の怒りを買います。そんなことは絶対にできません。

ユーザーの利便性を上げるつもりで何気なく描いた補助線が、まさか自分たちのクビを絞めあげるこ

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8角形の☆(1)

8角形の☆(1)

本日は「数学の余暇」的な話です。
お子様の「夏休みの自由研究テーマ」とかで、今日の記事を利用いただけると、とても嬉しいです。

まず、この図をご覧ください。

いつも見慣れている☆の「五芒星」と違って「正8角形」からも星形が作れています。
よく考えると、これって不思議なことですよね。

正5角形や正7角形ならば、容易に(容易に?)☆が作れるのは想像できるんですが、正8角形って、頂点の数が「偶数」で

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