ラジくまる

ボドゲとパズルについて、よしなしごとをつぶやきます。ぜひボドゲファン、パズルファンの方…

ラジくまる

ボドゲとパズルについて、よしなしごとをつぶやきます。ぜひボドゲファン、パズルファンの方はお目通し願います

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  • ゲームシステムに関する考察

    ゲームのレビューではないです。思い切り「システムを深堀」して考えます。哲学みたいな話、「ゲーム考現学」みたいな感じにするつもりです。

  • ゲーム歴史と随筆と・徒然なる話

  • 1980年代のボドゲたち

    1980年代のアブストラクトボードゲームは、放置しているとルール発掘が不可能になります。 ラジくまるが、自分が知っている範囲で、できるだけルールを記録しておこうと考えています。 1980年代はインターネットが始まった時期です。その影響で「ネットに挙げてもらえなかった」話題が。まだたくさん取り残されているのです。

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ビジネス文書の書き方は、すべてボドゲの「ルール」から教わった(1)

今日は、ボドゲ(ボードゲーム)のルール表記法(書き方・フォーマット)に関する私の意見を書きます。 表題は意図してキャッチーにしましたが、でも、私個人の体験によるホントのことです。 まずは、私が考案した「ボドゲルール表記法」、ラジくまる式ボドゲルール表記法の一例をご覧ください(下のイメ-ジ図)。 *前日の記事「WanTuの紹介」もぜひ、ご一読ください。 この、ラジくまる式表記法の文章構造は、こうなってます。 1 名称+プレーヤー数 2 勝利条件・終了条件(なにを達成したら

    • シーガっていう伝統的ゲームがありまして(4)

      昨日からの続きです。 年代を追いかけながら調べなおしてみたところ、ハナヤマ社の創作ゲーム「シーカ」のルールは、長い年月をかけて、とってもゆっくりと変化していたこともわかりました。 ハナヤマさんの「シーカ」は、だんだん「シーンカ」してる・・・なんちゃって。 どうして「次第に・ゆっくり」ルールを変化させる必要があったの? なぜに?と、私は思いました。 その背景事情は何だったのか? 想像してみるのって、面白いです。(後日、ラジくまるの考察を述べるつもりです。) ***

      • シーガっていう伝統的ゲームがありまして(3)

        さて、こんどはハナヤマ社さんの話題に移ります。 ハナヤマ社は、かなり昔から「シーカ」というゲームを販売しています。 シーカは、それ単独で発売されたことは一度もありません。 必ず「6種類のゲームが遊べます」などといった形式、すなわちボードゲームの「アソート製品」の中にひっそりと添えられる形式で販売されていました。 失礼。 「いました」ではなくて、現在も販売されています。 ハナヤマ社にとっては、もはや愛すべき「バイプレーヤー(脇役)」という位置づけとなっている印象がありま

        • シーガっていう伝統的ゲームがありまして(2)

          昨日の記事からの続きになっています。 Seegaのゲーム盤は、エジプトの超有名な遺跡「カルナック神殿」(紀元前1500~1100年)からも発見されています。 いや、発見されましたって言っても実のところは、遺跡の石材に何か尖ったモノを使って5x5の正方形のゲーム盤がキザミつけられていたのですけれど。 しかもそのキザミは、カルナック神殿の建造年から数百年以上経過した後に行われたものであることも解析済みです。 そうです。カルナック神殿にあるSeega盤は、ガッカリ物件だったの

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        ビジネス文書の書き方は、すべてボドゲの「ルール」から教わった(1)

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          シーガっていう伝統的ゲームがありまして(1)

          今日の記事は、北アフリカ地方で遊ばれている伝統ゲームの紹介になります。 私こと「ラジくまる」は、今も&将来的にも「伝統ゲーム」のルール紹介記事を、ただ淡々と書くことはない、と思います。 そういったコトは「古典ゲームの研究家」さんたちが既にやり終わってます。同じことを繰り返すのって、ホントに「邪魔くさい」というのが、私の基本的な考え方です。 ラジくまるが「伝統ゲーム」を記事として扱うのは、必ず「改めて調べなおしてみたら、こんな周辺情報を発見しましたよ」という場合に限

          シーガっていう伝統的ゲームがありまして(1)

          今日は、先日書いた記事の「デリンジャー現象」と思われる事象がありましたね。さらに、太陽フレアの影響によるオーロラも北海道で見えましたし。 https://note.com/rajkmer_mango979/n/n1be926829fe7 なんか、自然すごい。

          今日は、先日書いた記事の「デリンジャー現象」と思われる事象がありましたね。さらに、太陽フレアの影響によるオーロラも北海道で見えましたし。 https://note.com/rajkmer_mango979/n/n1be926829fe7 なんか、自然すごい。

          ボドゲは「見た目が大事」です。VOID(3)

          昨日からの続きです。 この記事に書いているゲームルールは、VOIDという名のゲーム写真を見て、ラジくまるが勝手に想像して作ったものです。2次創作物です。 (2)でご紹介したゲームルールをじっと見つめていると、4人拡張とか、3人拡張とかを作ってみたくなってきました。 3~4人用のルール拡張の目的で、こんなコマを追加定義します。 これらは「第3種」の追加コマです。「桂馬」の動き&「桂馬」の「効き」と思ってください。 なお、4人拡張なので、通常の「>」や「≫」など、従来通り?の

          ボドゲは「見た目が大事」です。VOID(3)

          ボドゲは「見た目が大事」です。VOID(2)

          昨日からの続きです。 ここに書いているゲームルールは、ラジくまるが勝手に想像して作ったものであり、十中八九オリジナルルールとは異なります。 Caution: These game rules are Hallucination of this writer. Void (空虚)  2 players 勝利条件: 規則を守りつつ、最後まで自分のコマを置き続けた人の勝ち。 初期配置: ゲーム盤に何も置かれていない状態から開始。 遊び方: コマを置くときは、矢印の向きをタテヨ

          ボドゲは「見た目が大事」です。VOID(2)

          ボドゲは「見た目が大事」です。VOID(1)

          KADON社には、ラジくまるの心を鷲掴みにしているデザインのゲームがあります。その名はVOIDです。もう「見た目」だけで大感動しております。 でも、KAODN社さんは他のゲームベンダーとは販売方針が異なっていまして、このゲームのルールを全く公開していません。 さて、この後にはラジくまるの壮絶な妄想が続きます。 ******************** Be careful! Following articles are hallucinations of this writ

          ボドゲは「見た目が大事」です。VOID(1)

          ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(2)

          ハナヤマのPIECE (ピアス)の続きです。 5:チェッカー 2 players 勝利条件: 相手のキングを取るか、あるいはキング以外のコマ8個をすべて取るかどちらかで勝ち。 初期配置: 遊び方: 黄色と青色とが両者のキング。キングはタテヨコナナメ8方向に進むことができる。ジャンプも同様に8方向。 赤や緑のコマは、前方と横とを合わせた5方向にしか進めない。 (後方に進めない) コマの動かし方は2通りある。任意のどちらか一方を実行する。 A 1歩ずつタテヨコナナメの任意の8

          ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(2)

          ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(1)

          ハナヤマにはPIECE (ピアス)というゲームを1974年頃(推定)に販売していた実績があります。 トミーポケットメイトの「ソリテア」の販売期間と、かぶっています。 だいたい同じ時代に販売されていました。 PIECEとは、どう考えても「ピアス(耳かざり)」という意味の英単語です。 どうしてこの名前だったのでしょう?理由が想像できません。 *** この年代は、ハナヤマの家庭盤シリーズ(ダイヤモンドゲーム・コピットゲーム・ルードなどのいわゆる黄金期のボードゲームをセット販売

          ハナヤマのポケットゲーム PIECEってピアス:耳飾りのことですか?(1)

          「玉碁」のアイデアは、2Dボードゲームに変換できません

          さて、この「平面展開図」を使う技法ですが、別のゲームで試したらうまくいかなかったというお話です。 「玉碁Tamago」と名付けられた3D囲碁が販売されています。 3D囲碁がメインのルールなのですが、他にも、囲碁よりもずっと軽~く遊べる追加ゲームルール付きです。 このゲームのゲーム盤は、正12面体を基本ベースにした構造をしています。その理由から、いちおうは「平面展開図」の作成は可能です。ちょっと「平面化」して印刷してみました。 でも、結論を申し述べますとこれは平面図では「プ

          「玉碁」のアイデアは、2Dボードゲームに変換できません

          ICOのアイデアをそのまま、2Dボードゲームに変換する(4)

          まだ続いております。(1)から連続して読まないと、ルールブック全体の文意が分からなくなります。続けてお読みください。 ここに紹介するレベル4ゲームは、正直にいうと、平面展開図では何がなんだかわからないです。ちょっと勝利条件が理解しにくくて、遊びにくい。立体じゃないと。 まあ、遊べないわけではないので、我慢しながらプレイしてください。と言わざるを得ません。 ともあれ、これをもちまして、立体ゲームICOを2Dの平面ゲームに変換する、という記事はおしまいです。 レベル4ゲーム(

          ICOのアイデアをそのまま、2Dボードゲームに変換する(4)

          ICOのアイデアをそのまま、2Dボードゲームに変換する(3)

          まだ続いております。(1)から連続して読まないと、ルールブック全体の文意が分からなくなります。続けてお読みください。 本日紹介するのは、完成商品として出荷後に、何人もの学生さんたちの協力をもらってテストプレイを重ねる途中で生まれた「新作追加」ルールです。つまり、年代的には最新作のゲームという位置づけで、でも難易度レベルは「2+」です。ちなみに、この作品を最後として、ICOのゲーム開発活動は完全に停止した模様です。これ以後、何もニュースがないです。 レベル2+ ゲーム(In

          ICOのアイデアをそのまま、2Dボードゲームに変換する(3)

          ICOのアイデアをそのまま、2Dボードゲームに変換する(2)

          まだ続いております。昨日の記事から連続して読まないと、ルールブック全体の文意が分からなくなります。昨日記事から続けてお読みください。 レベル2ゲーム(Intermediate Game) 勝利条件: 正20面体(Icosahedron)の「直径」に沿ってジグザク状に立体を一周する10辺に自分のマーカーを置いたら勝ち。(最低でも10個のマーカーが必要) 自分のターンでしか勝利宣言を行えないので、もしも本人が勝利しているのを見逃した場合はゲームを続行する。 *3D立体模型を使わ

          ICOのアイデアをそのまま、2Dボードゲームに変換する(2)

          ICOのアイデアをそのまま、2Dボードゲームに変換する(1)

          この記事、実は昨日からの続きの話になっています。 1980年に珍しい3Dのアブストラクトゲームが発表されていました。名前はIcosagameといいます。正20面体の「面」のほうじゃなく、「骨組み(辺)」のほうをゲームボードとして利用します。棒状のコンポーネントを「カチッ」と組み立ててから遊びます。 ちなみに、数年後に「ICO the game」と名称が変更されました。販売会社名は変更なしで、本当に名前だけ変わっています。 昨日の記事に書いた通り、Nestor氏の作品、Ic

          ICOのアイデアをそのまま、2Dボードゲームに変換する(1)