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出会いと別れ

3月は出会いと別れの季節と言うがそれは突然やってきた。大学生時代から通っていた馴染みの店がいきなり閉店宣言をした。いきなりすぎて最後の日には行けなかった。
正直閉店を聞いた時は「なんだよふざけやがって、客に対して恩義ってものはないのか」っていう怒りでいっぱいだったが日にちが経つに連れて「閉店したんだな」という寂しさが大きくなってきた。
大学生時代、社会人時代、ニート時代、そして今。数々の笑いと涙があった場所があっさりなくなってしまうなんて…。

いい店ほどなくなるのはやっぱり時代の流れなのだろうか。増税、物価高で個人経営の店はだいぶ苦しいのだろうか。昨年あたりから地元の中華屋や定食屋の閉店ラッシュが続いている。生き残っている定食屋は極端に定食の値段が高くなった。ほんの数年前までは700円が今では900円。値段が高くなったから行かないとまでは言わないが「いつでもいける馴染みのお店」が「特別な日や、頑張った日じゃないといけないお店」になったのは少し悲しく感じる。

話は戻っていきなり閉店した馴染みのお店はどんなに世の中が不景気でも頑なに値段を上げなかった。お客さんから「大丈夫なの?」って散々言われていたが結局は閉店してしまった。

悲しさにいつまでも浸っているわけには行かないと仕事終わりにめぼしいお店探しをしたが、そこもなんと閉店していた。
職場でもない、家でもない気軽にいける「サードプレイス」は年を重ねるごとに探すのが難しくなっている。
コロナ禍前はゆるくバドミントンしたりご飯を食べに行ったりするサークルに入っていたけどそれも自然消滅したわけで。

ただ悪い知らせばかりでもない。最近家の近くに引っ越してきた外国人の青年と友達になれた。笑顔がすてきで一緒にいると幸せな気持ちになれる。桜が咲いたら花見にでも誘おうかなと思っていたりもする。

いいことも悪いことも「自分には関係ないよ」って思っているといきなり降りかかってきたりする。一喜一憂もあるけれど「それも人生」と考えて来たる暖かな春を楽しく迎えていきたい。

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