GW岩手ツアー


1.まえがき

ゴールデンウィーク(GW)。例年は「人が多いから出かけるのはやめよう」というスタンスでおうちや地元でゴロゴロするここが多かった。というのもこの時期のここ2年はニートをしていて単純にお金がなかったからである。

ただ今年は運良くなんとか仕事を続けられている。そういうわけで今年はせっかくだからどっかに出かけようという気持ちになった。とはいえ首都圏は「真夏の市民プール」並の密度の混み具合だろうし、首都圏以外でどっかいい場所はないかなと考えていた。

いつも通りツイッター(筆者はXというのが個人的に嫌いなのでツイッター表記)を見ていると花巻の「マルカンビル大食堂」のツイートが流れてきた。

マルカンビルは「昭和のデパートのレストラン」を彷彿させる食堂で、名物の十段巻きソフトクリームもここのものだと知った。
昭和生まれじゃないけど昭和レトロが好きな自分にはたまらない場所である。

そこから「花巻に行ってみるか」と思うようになった。そして、花巻は亡きじいちゃんの生まれ故郷の地でもあった。生前のじいちゃんと話した花巻の話と言えば、戦時中の話だけで、正直、花巻と言うと宮沢賢治くらいしか知らなかった。
大好きだったじいちゃんの生まれ故郷の花巻はどんな街か知りたいという気持ちも高まって花巻観光を決めた。

2.いざ花巻

花巻観光を決めた後、旅程の計画を立てた。
家から行けるところまですべて新幹線を使うのは予算的に悩ましかったので、当日は、自宅から仙台駅までは始発の普通列車で向かった。
仙台駅に到着すると、東京行きのはやぶさが止まるホームには多くの人が並んでいたが、盛岡方面は、はやぶさを除くとガラ空きだった。やっぱり自分の読みが当たった。
仙台駅から一ノ関駅までは新幹線。約35分で一ノ関駅まで着いてしまったからやっぱり新幹線は速い。
一ノ関駅からは再び在来線。ここまで次の電車までの接続時間が20分程度だったからスムーズに来れた。
そして電車に揺られること約50分。花巻駅に到着した。さあ、観光しよう!

3.イーハトーブ探検

花巻駅に着いた。が、持ち前の方向音痴が発動してどっちの方角へ向かったらいいか分からない。とりあえず観光案内所で地図をもらって地図を頼りに進んで行くことにした。
しばらくするとマルカンビルに着いた。
予定よりもだいぶ早めに着いてしまったので、花巻城跡まで歩いたりして時間を潰した。再びマルカンビルに戻って大食堂のある6階へ向かうと階段にまあまあの人が並んでいた。だが、開店と同時にレジに並び食券を購入してすんなりと席に着くことができた。そして頼んだのがこれ。

ギョウザ定食。円盤の形をしていた。

ギョウザ定食だ。夜来香(イエライシャン)という花巻で有名なお店のギョウザらしい。一つ一つが小さくて食べやすかった。
そしてその後満を持してこれを召喚

マルカンビル大食堂名物ソフトクリーム

マルカンビル大食堂名物のソフトクリーム。まずビジュアルがすごい。十段巻きだそうだ。ただ見た目のボリュームとは裏腹に、ミルクの味が濃厚で甘すぎない味だったのでおいしくいただくことができた。中盤から背骨が冷えてそれとの戦いになったけど完食。
あれだけたくさんお客さんがいるのに店員さんはみんな穏やかで優しい人ばかりで、はるばる遠くから来てよかった!っと思えました。ごちそうさまでした。

4.お土産 観光 盛岡

マルカンビル大食堂を満喫したあとは歩いて花巻駅に向かった。道中、宮沢賢治が行きつけだったそば屋を見つけた。

宮沢賢治が愛したそばと三ツ矢サイダーの賢治セット


花巻駅到着後は、再び在来線に乗って盛岡に向かった。花巻の観光地が新花巻駅周辺に集中していることとお土産が充実している場所が盛岡まで行かないとないからだ。
2両のワンマンカーで座席が満席のため終始立ちっぱ。食後のトレーニングだと思って頑張った。
盛岡駅に着くとまず岩手銀行赤レンガ館に行くためにバスを探した。が、どのバスに乗ったらいいか分からない。「バスセンター行きってどれだよ!」と思ってじたばたしてると、行き先表示にバスセンター行きと書かれたバスがやってきた。ラッキーである。そしてバスに乗って岩手銀行赤レンガ館に到着。

岩手銀行赤レンガ館

久しぶりに見たけどやっぱりいいな。雲ひとつない青空で映える写真を撮れた。建物内を歩くと階段のきしむ音がいい。何回来ても魅力的な場所である。
その後は歩いて盛岡駅まで向かった。GWだからだろうか、アーケードは歩行者天国になっていてキッチンカーがたくさん並んでいて賑わっていた。自分の街もこれくらい賑わってくれりゃいいのになー。なんてことを思った。
開運橋からは雄大な岩手山を見ることができた。角ばっていてどっしりとした感じの岩手山を見てやっぱ盛岡来てよかったなーと思った。
盛岡駅に向かう途中、ところどころじゃじゃ麺の店に長蛇の列ができていたが、マルカンを満喫したばかりだったし、一度食べたことがあるのでまあいいかと思い、お土産用に岩手屋の南部せんべいを買って再び在来線で盛岡駅から元来た道を引き返すことにした。

5.帰路の話

盛岡駅からはなんやかんやで仙台駅までオール普通電車で乗り継ぎ乗り継ぎで帰路へ。
盛岡駅→北上駅→一ノ関駅→小牛田駅→仙台駅。野球の継投リレーか!って一人でツッコんでしまった。盛岡駅を出発したのが14時25分。仙台駅到着が18時18分。約4時間の帰路の旅であった。
仙台駅に降りると朝の静けさとは違って「なんじゃこりゃー」って人で溢れかえっていた。お腹が空いたのでいつもの「杜」で、ちくわ天そばを食べてから帰ることにした。
仙台駅からはさすがに新幹線で帰宅。岩手方面から案外やまびこがないことも知ったから次に活かしたい。
そして無事に帰宅。「帰るまでが遠足」を今回も達成できてなにより。

好天に恵まれたマルカンと盛岡を巡る旅これにて終了!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?