見出し画像

高等学校国語科用『国語総合-現代文編‐』を今の私が読むと③

現代文の教化書をここのところ読み進める私。
国語の授業で好きだったのは音読だったなと思い出します。よくあるマル読みもたくさん読みたくて、短い文章だっとがっかりしてた気がします。
苦手だったのは、漢字です。小学生の頃のテストは何回も追試してました…。


〇【〈いま〉を読む】子ブタと未来ー中村安希

バックパッカーとしてウガンダの孤児院を訪れた筆者の体験が書かれていました。筆者は孤児院への寄付を通して、『何がいちばん必要なのか』を考えていました。

私がこのエッセイで印象に残ったのは、的外れな寄付をしてしまったと落胆する筆者へ、母親代わりの夫人が言った言葉です。要約すると、”貴女の寄付は、子どもたちを励ます意味で効果があった””子どもたちに分かるかたちの寄付をしてくれた”というような感じの言葉でした。
筆者はこの言葉を励ましと捉えていたし、夫人も励ましの言葉だったのかもしれないけれど、筆者の寄付で前向きな気持ちになれた人はたしかにいると思う。筆者の寄付こそが、筆者が考える『いちばん必要なもの』になった人もいるのではないだろうか。

このエッセイを読んで、せっかくだから?とネットで寄付や国際団体を調べてみた。クレジットカードやコンビニ支払いで簡単に寄付ができるらしいし、いくつかの団体があることが分かった。ただ、なぜあんなにも個人情報を要求されるのだろうか。めんどくさくなったので、また今度、店頭で募金をしてみることにした。

〇【〈いま〉を読む】生物と無生物のあいだー福岡伸一

タイトルだけを見ると生物系の話なのかと思った。実際には生物系のことが書いてある本らしいが、現代文の教化書に載っていたのは、筆者が生物と触れ合った幼少期の思い出だった。現在は生物学者であるらしいが、子どもの純粋な目で見た生物の世界が描かれているようであった。
内容は、生物の美しさも感じたし、ヒトの子ども特有の怖さみたいなものも感じた。
私が教科としての生物が好きだということもあるが、この『生物と無生物のあいだ』を読んでみたいと思った文章だった。

また、この話を読んで生物・無生物について”生物”の授業で習った気がするけれど、国語辞典だと何と定義されているのか気になったので調べてみた。
下のような定義づけがされていた。

生物:生活現象を行うもの。生命を有し、栄養を取り入れ生長・活動し繁栄を営むもの。動物・植物の総称。いきもの。
無生物:生命がなく、生活機能をもたないもの。水や石。

三省堂スーパー大辞林3.0

〇【詩歌】

教化書は詩歌ゾーンに突入した。
いくつかの詩歌が挙げられている。
けれど、私は今も昔も、詩歌をどのように楽しめばいいのか分からない。

なので、思ったことを2つだけ。
・『死なない蛸』という詩があったけれど、あの長さも詩歌なのか~
・知識の中にある詠み人が書いた詩歌はなんか、読みやすい気がするし、情景を浮かべやすい気がするな~

いつか詩歌を楽しめる日は来るのだろうか。
詩歌の楽しい読み方を知っていたら教えてほしい。


この記事が参加している募集

読書感想文

国語がすき

【読んでよかった!】思って頂けたらサポートよろしくお願いします。