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3分で読めるレイルロオドのお話「しろがねのもう少し」&WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第21話シーン4ネーム+字コンテ

こんばんわです。

『レヱル・ロマネスク』関連。

現在のところTVアニメ『レヱル・ロマネスク2』とその派生である
『蓄音レヱル』および『ASMR of Railworks』の情報が多く。

その反面、『レヱル・ロマネスクOrigin』に関する情報は、
店舗様特典の絵柄程度……という状況が、現在続いているかと存じます。

かといって、Oringiに関してわたくしが新規でお出しできる情報ももっていないし――
と思っておりましたところ、つい先日、その「新規でお出しできる情報」が、発生いたしました。

こちら発生したばかりでまだ形に放っておりませんのですが、
できるだけ早期に形にすべきものであるとは認識しております。

それが叶いますと、関連情報も公開されてくることかと存じますので、
そのときには全力で追随していきたくも思っております。

いまはこれ以上のことを書けなくはありますが。
「少なくともなにかある」ことは間違いございませんので――

もしよろしければどうぞ、ご期待の上続報お待ちいただけましたら幸いです。

ということで、こちらはこつこつ更新を続けております、
WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』のネーム。

前回公開のシーン3に続きまして

シーン4

を公開させていただきます。

8620の修復試験運転開始までもう少し。
その汽笛が高らかに響きわたる――というシーンとなっております。

はたして修復が成功しているのか。
動輪がうまくまわってくれるのかどうか――
どうぞ引き続きご期待のほどいただけますと幸いです。

と、いうことで本日の短いお話は「もう少し」をテーマに書いてみたいと思います。

こういうなにか儚げなワードのときには、しろがねがマッチしそうに感じますので、
登場するレイルロオドは、しろがねで。

どなたにも無料でお読みいただけるお話となりますので、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。

■しろがね■


關門鉄道EF10 23専用レイルロオド。
感情の起伏が乏しく見えるが、それは冷静であろうとする職業意識の現れ。
内心はかなり感受性豊か。

■「しろがねのもう少し」■

今日も一日の職務が全て終わりました。

(きゅっ)

カレンダーのX印が増えます。

あと少し。

たった6日。

それだけたてば、ランさんが門次港に遊びに来てくれる……

「準備。もう少しできることがあるはず」

一週間前。

ランさんに連絡をもらって、約束をして――

それから毎日、少しずつ会えるときのための準備をしてきた。

ランさんに渡すプレゼントはずっと前から用意済み。

お水。比良山観音院の「御父水」を前日に汲んでくる手配ができてる。

石炭。くろがね鉄道のむむむさんに相談して、あのハチロクさんも気に入ったっていう瀝青炭を入手できた。

いつもの制服で会うけれど、当日用のはクリーニングに出してある。

歯のホワイトニングももちろん、当日まで継続する。

普段は香水つけないけれど、特別な日だから、切子さんに選んでもらったものを少しだけつけてみるつもり。

髪も切子さんにお願いしてある。毎日丁寧にケアした上で、前日に綺麗に整えてもらう。

天気予報も確認済み。降水確率40%と微妙だから、どのタイミングで雨が降り出しても大丈夫なように、
ご案内プランは16パターン構築してある。

情報収集の準備も万全。
ランさんに当日、下關についたら@INE電話してくれるよう頼んであるから――
そのときのランさんの服装に、アクセサリー類をあわせられる。

会っている間に話が途切れないように、現時点で103の話題を準備。
これは当日までに115になる予定。

ハンカチよし。
タオルよし。
ウエットティッシュよし。
マシンオイルよし。
ウエスよし。
グリースよし。
工具よし。
鏡よし。

交通の確認はもちろん完璧。
なにか障害が発生したとしても、複数の代替経路を用意できる。

あとは……あとは……

まだ、今のしろがねには思いつけない。

けど、必ずなにかでてくるはず。

もう少し、ランさんのためにできること――?

「なんでしょう、マスター」

……しろがね、頑張りすぎ、ですか?

けれど準備は、いつだって大切なものの筈です。

備えあれば憂いなし。

どのような事態にだって対応できるよう…………あ。

「なるほど、です」

ランさんも、やっぱりきっと、何かを準備してくれる。

しろがねが準備しすぎたら、準備の分、その”何か”を柔軟に受け止められなくなってしまうかもしれない。

「しろがねの過剰な準備は、ランさんの選択肢を狭めてしまう危険がある。
大切なのは……ああ、ですね、マスター」

ランさんを楽しませることだけじゃなく、しろがねもランさんに楽しませてもらうこと。
ふたり、一緒に楽しむこと。

「しろがね一人じゃ見つけられない、二人だから見つけられる楽しさを、見つけること」

そうするために、もう少し。
当日までに、もう少しだけ――

「リラックスしてランさんをお迎えできるよう。しろがね、もう少し気を抜きますね」

;おしまい

///

いかがでしょうか?

ランの方は案外ノープランで来そうな気もいたしますし、
その辺でも、ランとしろがね、かっちり噛み合いそうですね!

いまのところはランもしろがねも登場してない『レヱル・ロマネスク0』の過去話。

無償でご確認いただける0~7話のネームはこちらとなります。

よろしければどうぞご笑覧ください。

(それ以降のまとめはメンバーシップ特典です)

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『レヱル・ロマネスクゼロ』の字コンテ掲載時には、その字コンテがネーム化されたもの、および推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などがあるときには、そうしたものも公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

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