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『レヱル・ロマネスクサミット2024(仮)』開催支援CFのお知らせ&3分で読めるレイルロオドのお話「ハチロクは充電してみたい」

明日、5月10日の20:00から

『レヱル・ロマネスクの聖地、人吉を盛り上げたい!イベント開催応援プロジェクト!』と銘打たれた、
「レヱル・ロマネスクサミット2024(仮)」開催支援のためのクラウドファンディングが行われます。

リターンは大きく

・聖地関連プラン系

・cura描き下ろしグッズプラン系

とに二分されており

・『レヱル・ロマネスクサミット2024』に参加した上で、各種の特典を楽しみたいなら前者

・curaさん描き下ろしの新規絵柄のグッズ類をゲットしたいなら後者

――という感じにわけられているかとわたくしは認識しております。

よりくわしいことはプロジェクトページ

https://camp-fire.jp/projects/view/697984

で詳述されております。

1名様限定の
「★聖地満喫 宿泊プラン★ 500000円」

には、わたくしを書き下ろしのオリジナルストーリーの内容指定権(ご指定のキャラ&シチュエーションで1万文字以内のオリジナルストーリーを書き下ろします)や
人吉・球磨地域内のご希望の聖地5箇所程度をわたくしがプレイベートガイドするサービスなどもついてまいりますので、
もしもその辺興味ある方ございましたら、そのプランもあわせチェックいただけましたらうれしいです。

ともあれ明日、5月10日20:00のプロジェクト開始。
どうぞお見逃し無く、です。

で、こちらもお見逃しなくチェックいただけましたらうれしいWEBTOON作品「レヱル・ロマネスク0」のネーム&字コンテ
前回で第33話「レイルロオド界きってのシェフ」のシーン1~4、全部を一括掲載いたしましたので

今回は更新をお休みさせていただきます。

代わりのメンバーシップ特典記事、なにがいいか――と探したところ、
いまとなっては結構存在を知らない人も多いのでは? と思われるボイスドラマ

『コミックマーケット95出展記念ボイスドラマ』の台本群を見つけましたので、それにしようかと。

こちら

・ハチロク編

・ポーレット編

・日々姫編

とございますので、まずハチロク編から公開していければと思います。

そんなこんなでございますので、本日はハチロクを主役にした「レイルロオドの短いお話」を書いていければと思います。

タイトルは「ハチロクは充電してみたい」

どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

■ハチロク■



御一夜鉄道8620専用レイルロオド。
旧所属は帝鉄。
電車には鉄道の未来を感じ、軽い憧れを抱いている。

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『ハチロクは充電してみたい』

「ふぅっ」

「珍しいな、ハチロクがため息とは」

「あ、いえっ」

いけません。
すっかり油断しておりました。
まさか双鉄さまのお耳に届いてしまうだなんて――

「なにか問題でも発生したか?」

「いえいえ、そのように大げさなことではございません」

「ふむ。では小さな気がかりがあるのだな?」

「あ……それは――はい、本当に小さなものですが」

「もしも良ければ聞かせてほしい」

「!」

じっ――と。
双鉄さまがわたくしの目をまっすぐ見つめてくださいます。

「それがどんなに些細とて、気がかりは気がかり。
抱え続けていれば憂鬱となってしまおうからな」

「気がかり……と申しますか、わたくしが抱えておりますものは、より正確には――」

ああ、恥ずかしい。
けれど、双鉄さまは、わたくしを気遣ってくださってます。

その双鉄さまにウソをついたり隠し事をしたりなど――できようはずもありませぬ。

「欲望……というべきなのかもしれませぬ」

「ほう、どのような欲望だ?」

「その……先日、わたくし見てしまったのです。
ニイロクさんの、充電している光景を」

「ああ、あれは確か電車レイルロオドだものな。
そうか――電車レイルロオドは充電によって食事するのか」

「お食事……なのでしょうね、あれも。
わたくしのようにガツガツゴリゴリいくのではなく、
まるでもう、眠っているように穏やかに瞳を閉じられていて、
本当に満ちたりたお顔をしていて……」

「石炭をバリボリしているとき、かなり満ち足りた顔をしているぞ? お前も」

「ほ、方向性が違うような気がするのです」

歯ごたえ! 美味しい! おなかいっぱい! のようなガヤついた"満ちたり"ではなく、
静かにゆっくり――例えるなら冷え切ったお部屋が温まっていくような、優しい"満ちたり"。

「上品に、静かに、うっとりと満ちたりることができそうな充電に、
わたくし、憧れを抱きましたような感じで」

「ふぅむ、充電。ああ、いや」

なにか思いつかれたのでしょうか?
双鉄さまが、こいこいとわたくしを手招きしてくださいます。

「なんでしょう? 双鉄さま」

「いや、日々姫が疲れ切ったときにするのを思い出してな、充電」

「日々姫が!? どのようにです?」

「うむ、まず僕の横にたち両手を広げ」

「こう、でしょうか?」

「だな。そのまま僕の胴体に両手をまわし」

「両手をまわし――よいしょ」

「で、手に力を込め、顔を体に埋めるのだ。ぎゅーっという感じで」

「手に力を込め、顔を体に――ぎゅーーーーーっ」

「日々姫はこれで、『にぃに成分』なるものを充電しているそうなのだが――
どうだ?」

(こ……これは)

確かに、めきめき充電されます。
疲労感が抜け、体温が上昇し、気力が満ちたり、シイピイユウの性能がぐんぐん向上しています。

「……どうした? ハチロク。充電は――」

「できております。できております、が」

「が?」

充電すればするほどに、もっともっとと欲しくなります。
これは――恐らく大変危険な、中毒性のある行為です。

「……どうした? ハチロク」

「わたくし、充電。まったく足りてなかったようです」

「そうなのか」

「はい、ですので――」

大変危険な中毒性。
わたくしのようなレイルロオドが、抗えようもありません。

「――あと五分だけ。このまま、お願いいたします」

;おしまい

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いかがでしょうか?

ハチロクが思いっきりに甘える場面もかいてあげたいWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』。の過去話。

どなたにも無償でご確認いただける0~7話はこちらで

それ以降のまとめはメンバーシップ特典で

それぞれお読みいただけますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

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【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

にご参加いただきますと、レイルロオドたちにかかわる詳細な内部設定資料や掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。

掲示板では「3分で読めるレイルロオドのお話」の主役レイルロオドのリクエストなども可能です。

また『レイルロオド・マニアックス』の掲載時には、紹介されているレイルロオドの設定画や三面図などの資料で存在するものを公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

【製品版 WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』のご案内】

本noteでネーム連載をしております『レヱル・ロマネスク0』の完成品は、
WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』として順次リリースされております。

よろしければこちらもぜひご覧ください。

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