自分と家族の土台づくりになった育休を終えて。
今日で2度目の、そして1年ちょっとの産育休が終わる。
前回の育休を終えるときに思ったのは「育休は短期留学みたいだ」ということだった。
はじめての育児、はじめての育休。
はじめてだらけで、世界もルールも一変したように感じた。
長期間休むことやキャリアへの不安も大きくて、育休中に学ぼう!なにかキャリアにつながるチャレンジをしよう!と、いま思えばとてもあせっていた。
6年ぶりの今回の育休は、仕事、家庭、社会情勢、いろんなことが重なって、ゆっくり自分と向き合う期間にしようと思っていた。
ふたをあけてみると、コロナの影響で産後の入院中に長男は面会できなかったり、産後のさまざまな健診が電話になったり中止になったり社会資源が少なくなったり。
サポートにきてくれる予定だった実家の母が来れなくなったし、次男が生まれてからまだ1度も実家に帰省できてない。
小学校に入学した長男の入学式にわたしは行けなかったし、休校するし、分散登校になったり、その後学校になかなか行けなくなったり。
予想してなかったことがてんこ盛りで、こんなはずじゃなかった!がたくさんあった。
まぁでも、振り返ってみると総じていい時間を過ごせたし、わたしにとっても家族にとってもよい機会になった。
よい育休を過ごせたポイントというか、これをやったから健やかに過ごせたなと思うことをすこしまとめておきたい。
①夫婦育休
最初の5ヶ月は夫も育休を取得。当初1ヶ月程度の予定だったけれど、母のサポートがなくなったり休校や学童の自粛、夏休みで長男のサポートも必要になり5ヶ月に。
結果的にこれがほんとうによかった。
夫婦育休だったおかげで、夜中の寝不足分をお昼寝でカバーできたし、物理的に赤ちゃんと離れることで緊張をとく時間ももてた。家事全般を夫がしてくれて、息子たちと自分のケアに集中できた。
長男が休校になって、夫婦ともに育休で、2ヶ月ちょっと家族4人でほぼ24時間一緒に過ごした。長男とこんなにずっと一緒に過ごすのは前回の育休以来で、たいへんだったけど最後のほうはみんなでのんびり楽しめるようになった。
長男との時間が増えたと同時に増えたのは夫との時間。もともとよく話している方ではあると思うけど、こんなにどうでもいい話をとりとめもなく話すのは久しぶりだねって感じで、一緒にNiziU一気観したり録画たまりまくってたスイッチインタビューをみたり、雑談がふえて楽しかった。
家族で過ごす時間がふえて気付いたのは、これまでめちゃくちゃ余裕なく仕事と家庭をまわしてきてた、ということ。
息子とゆっくり話したり、夫とだらだらおしゃべりしたり、そんな時間がないのってどうなんだろうかと考えるきっかけになった。
②夫婦での対話の時間
夫が先に復帰してしまって、またコミュニケーション量が減ってしまったので、毎週夫婦で対話をする時間をつくることにした。
曜日を決めて息子たちを寝かしつけてから、お酒を1杯飲みながら(わたしはノンアルで気持ちだけのことが多かったけれど)パートナーシップの振り返りと、息子たちのことについてや家のことについて共有をする時間。
ゆっくり話せることが大切だし、日々あわただしいからこの日のために飲みたいものやおつまみにしたいものを準備するのが楽しみなご褒美タイムになっている。
つくってよかった習慣のひとつ。育休が終わっても続けたい。
③定期的な一時預かり
夫が復帰してからは、区の一時保育やファミリサポートを利用して次男を定期的に預かってもらっていた。
長男の登校しぶりがはじまったこともあり、日中ほとんど休むことができなくなってこれが続くとしんどい、と毎週お願いすることに。
ひとりになること自体がセルフケアであったし、その時間をつかって体のメンテナンスをしたり、リフレクションしたり。2〜3時間という短い時間ではあったけど、毎週その時間があることでなんとか心折れずにやってこれたという感じ。
子連れで出かけにくい状況もあって、一時保育の保育士さんやファミリーサポートの方と次男の成長を共有したり心配ごとの相談できることもとても心強かった。
④キャリアの棚おろし
走り抜けてきた仕事たちが一段落して産休に入ったこともあり、キャリアの棚おろしをした。
神戸大の金井先生が言う「キャリアの節目」だなと思っていたから。
前回の育休復帰から未経験のチャレンジングな仕事ばかりやってきて、マミートラックに乗る暇さえなかった。ありがたいことではあるけど、そりゃいそがしいしたいへんだったよなぁ、よくがんばったなぁと思う。
そういった中でこれからどうしていこうか、と考えることができた。育休とキャリアの話はまた別途整理して書きたい。
⑤質のよい睡眠習慣づくり
産後ということもあり、とにかくコンディションに気をつけた。
方針は睡眠第一。fitbitを使って睡眠の時間と質、安静時心拍数をウォッチしていた。
よりよい睡眠をとるために(深い睡眠の時間を長くする)どうしたらよいか試行錯誤して、寝る前のストレッチやアイマスク、ゆたぽんで目とお腹をあたためて寝たり、睡眠の習慣づくりができた。
復帰後も睡眠第一。
⑥仕事がないからできること
仕事があると時間がなくてなかなかできないこと。取り組むのに時間やエネルギーが必要なこと。そういったことに取り組む機会になった。
たとえばこの毎日noteを書くという取り組み。論語や好きなエッセイの模写をしたり、iPadを買って勉強したり、iPadで本をグラレコまとめする練習をしたり、複業したり、学び直しをしたり。
すぐ成果につながったり、なにかに役に立つわけではないけど、やってみたいなーとかおもしろそうだなーっていうことをやってみることで、自分が好きなことや大切にしたいことがすこしづつ見えてきた。
この育休の基本的な方針は、まずは自分のセルフケアをすること。次に自分が楽しくなることを見つけることだった。
終わってみて思うのは、この育休はこれからの土台をつくり、種まきをしたような期間だったということ。
そういう意味でもいい時間だったなと思う。
1回目の育休はいろんな不安もあって、育休しんどい、子育てしんどいと思ってた。
2回目の育休は、育休も息子たちと過ごす時間も楽しかった。
それは環境のちがいもあるし、2回目だから、ということもあると思う。
だけど、この育休という期間を、息子たちと過ごす日々を楽しいと思えたわたし自身の気持ちの変化が、なによりもうれしいことだなぁと、いま思う。
それはほんとうに夫と息子たちのおかげだ。
育休楽しいって思わせてくれてありがとう。
この育休でまいた種を、明日からも大切に育てていきたい。
育休おつかれさま、わたし!
明日から仕事だー。
コメントやSNSなどで感想をもらえると喜びます!よかったら感想を教えてください^^