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「背中を押す」という編集者の役割。

編集者にはさまざな役割がある。

企画をつくること、作家さんやライターさんとコンテンツをつくること、届けること、読者さんとコミュニケーションとること、こまかくあげたらきりがない。

編集者という仕事をする前、編集者の仕事のイメージは「赤入れ」だった。
あがってきた原稿に、赤ペンで修正や確認をコメントする作業である。

赤入れはコンテンツの質をあげる大切なプロセスなのだけど、そのプロセスの前にも重要な役割がある、とわたしは思っている。

それは作家さんに「読みたい」を伝えること。

連載はハードだ。
1本書いてもすぐに次の〆切がやってくる。
それを書き続けるのは、ひとりで400メートルリレーを繰り返すようなもの。

ネタがなくなって息切れしたり、ゴールが見えなくて走るのをやめたくなったり、心が折れそうになることがよく起きる。

作家さんが走り続ける、つまりは書き続けるためには、「書きたい」「書ける」と思えることが大切だ。

だから、「書きたい」をみつけるお手伝いをしたり、それが見つかったら「読みたい」「待ってる」と伝えて、その背中を押すことが編集者として大切な役割だとわたしは思っている。


……ということを、最近改めて考えた。

そう、自分が反対の立場になってみてそれを実感している真っ最中なのだ。


8月の1ヶ月毎日noteを更新してみようと決めて書き始めるときに思ったのが、ひとりじゃ続けられないなということだった。毎日書くの大変すぎる…。

そんなとき、ひらやまさんが月イチnoteくらぶ。を始めるというnoteを読んで、仲間が、、仲間がほしい…!と思って応募した。

それで先日、ひらやまさんとオンラインでお話をしたのだけど、ひらやまさんの問いかけがとても編集者的で、なぜnoteを書くのか、誰に向かって書くのか、自分が大切にしていることを整理するよい機会になった。(ひらやまさん、ありがとう。さすがCNO)

これまで編集者として作家さんと関わってきたけれど、自分が書き手の立場になって、編集者的な係わりを受けて、改めて思うのは書かなければはじまらない。だけど書くのが一番大変ということ。


そう思うと、たとえばnoteの「スキ」は読んだよ、よかったよ、また読みたいという気持ちを、コメントは自分の言葉でそれを伝える機能で、これは書き手の「また書こう」をつくっている。

ほかのクリエイターのnoteを読むとき、わたしたちはそのクリエイターが次のnoteを書くのを後押しする編集者でもあるのだ。

そう考えるようになって、前よりもっと遠慮せず心をこめてスキをしたり、わたしのnoteにコメントを書いてくださった方のnoteを読みに行ってコメントで感想を伝えるようにしている。

わたしは今育休中なのだけど、編集者の仕事、やっぱり好きだなぁ。


今日も読んでいただいてありがとうございます。

ちなみにこのnoteのトップ画像は前に一緒に連載をつくったむぴーさんのイラスト。みんなのフォトギャラリーで発見したので使わせていただきました!


こちら引き続きbosyu!中です。


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