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働きながら考える仕事の話

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仕事や働くことについてのnoteをまとめています。
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#熟成下書き

その人と仕事をすると「1+1が10」になる

だれかと仕事をすることで、自分ひとりではできないことができる。 わたしがそれを圧倒的な結果をもって実感できたのは企画編集を担当していた週刊連載がはじまったときだった。 その体験をさせてくれた彼は、とても穏やかで物静かな人だ。 だけど、心の中に情熱と質へのこだわりをもっている人。 ↑連載のバナーをつくってくれたり ↑連載の全話のトップ画像つくってくれたり ↑毎回のあらすじもつくってくれたり ↑クラウドファンディングの素敵すぎるトップ画像もつくってくれたし ↑リタ

「本当の頑張らない育児」が、たった一人の読者に届くまで。

もし、1年前のわたしに「この連載、書籍化するよ」と伝えたら、「いやいやほんと?」と喜びながらも半信半疑だろう。 いま、わたしの手元には1冊の「本」がある。 1年前に企画をスタートし、半年間編集担当として連載をした育児漫画だ。 はじまりは1年前。 突然インターネットメディアの部署に移動になり、見よう見まねで編集らしきことをはじめ、壊滅的に絵が下手なのに漫画の編集をすることになって1年がたった頃。 編集長から「さやかさんはフルスイングしてないよね」と言われてけっこうがん

人の感情が動く表現とはなにか?

「なにこれ、わたしが書いた文章みたい」 それが1番最初の感想だった。 編集長に借りた穂村弘さんの「はじめての短歌」を読んだ。 「はじめての短歌」は、穂村さんが”よいと思った短歌” が、その”改悪例” とともに解説されるというスタイルの本なのだけど、 冒頭の「わたしが書いた文章みたい」は、改悪例の文章を指す。 まず「改悪」という普通とは真反対からのアプローチが面白い。 短歌を嗜むような人ではないわたしは、「よい短歌」を見てもそのよさはいまいちわからないだろうし、よい短

届けたい相手は、いつかの自分。

いつだってそのコンテンツを届けたい読者は、いつかの自分だ。 いつかの自分がへこんだり悩んでいたこと。 いつかの自分が知りたかったこと。 当時の自分に伝えたい、そんなに悩まなくてもいいんだよ。こんな風に思えたらもっと楽だったかもしれない。そんな気持ちがいつも企画にこめられている。 企画編集を担当した連載を、とあるパパコミュニティでシェアしたら、パパたちからなんだか熱量高いコメントをたくさんもらった。 ざっくりまとめると「産後の夫婦のすれちがいの正体」がめちゃくちゃ可視