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働きながら考える仕事の話

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仕事や働くことについてのnoteをまとめています。
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#育児

3歳次男のミックスジュースと親として見守るスキル

最近、3歳次男がミックスジュースづくりにハマって、ほぼひとりでミックスジュースをつくれるようになった(すごい) 最初はミキサーのスイッチを押す係、その次はミキサーに牛乳を注ぐ係。次はバナナの皮をむいて手でちぎってくれるように。 そうこうしてるうちに、包丁を使いたがり、バナナは手でちぎるのではなく包丁で切るようになり、リンゴの皮はむきたい派の次男はリンゴの皮はピーラーで上手にむいてリンゴも包丁で切るようになった。 バナナはやわらかいし切りやすいからよいのだけど、リンゴを切

観察から学ぶこと

保育園から帰ってきて1歳次男の手を洗い、荷物を片付けながら「くつした、ぬいでね〜」と次男に声をかける。 次男はハッととまって足元をみて、くつした!って発見した顔をしてから座ってくつしたを脱ごうとする。 右足はスポンッと脱げたのに、左足はなかなか脱げず力いっぱい引っ張って真っ赤な顔をしてたからひっかかっていたかかとをすこしずらしてあげたらスポンッとぬげる。 ぬげた!とうれしそうな顔をした次男と目があったから「じょうずにぬげたねぇ」と言ったら、次男はぬいだくつしたを大事そう

自分と家族の土台づくりになった育休を終えて。

今日で2度目の、そして1年ちょっとの産育休が終わる。 前回の育休を終えるときに思ったのは「育休は短期留学みたいだ」ということだった。 はじめての育児、はじめての育休。 はじめてだらけで、世界もルールも一変したように感じた。 長期間休むことやキャリアへの不安も大きくて、育休中に学ぼう!なにかキャリアにつながるチャレンジをしよう!と、いま思えばとてもあせっていた。 6年ぶりの今回の育休は、仕事、家庭、社会情勢、いろんなことが重なって、ゆっくり自分と向き合う期間にしようと

育休でリセットされるキャリアと、そこに意味をつくること。

異動というのはいつも突然で、台風みたいに今までそこに当たり前にあったものたちをぜーんぶ吹き飛ばしてリセットする。 よくも、わるくも。 6年前、1度目の育休をとったとき、わたしはコーポレートの人事にいた。 人事の仕事も、人事のチームのメンバーも大好きだった。 それまで産休に入る人、育休から復帰する人への対応をしてきたけれど、実際に自分が妊娠しながら働いてみて、育休をとってみて、不安になって分かったことがたくさんあった。 こういう施策があったらよいのではないか、こんな工

わたしの中にある「母」の割合

育休中ほど、1日を長く感じたことはない。 働いていたときには「やばいもう16時!時間ない!仕事終わらない!」なんて思っていた16時だったけど、育休中はなかなか16時にならなかった。 やっと16時になってからも、息子が泣き出すたびに夫が帰宅する19時まで何度も何度も時計を見て、ため息をついていた。 話ができない赤ちゃんと1日ずっとふたりきりで過ごすことの孤独、みたいなことがよく言われて、たしかにそういう側面もあるのだけど、産後すこしたった頃に小説家である平野啓一郎さんの『

母でもあるけど、母ではない。

どこへ行っても「お母さん」と呼ばれ、TVでもネットでも親戚からも「子育ては、母親こうあるべき」という話を聞かされる。 息子が生まれ、「母親」という役割が増えた。 それは事実だし息子はかわいいのだけど、本を読むのがなにより幸せで仕事もそれなりに楽しんでいて、学ぶのが大好きな「わたし」は今までどおりここにいて。 それなのに、周りから見たわたしは「お母さん」でしかない。 育休中、そんなすこしぽっかりとした気持ちを感じていた。 ** 「ママモードにお休みを」をいう特集企画を