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nijijourney -パラメーターについて①-


みなさん、こんにちわ。
今回からはパラメーターについての説明になります。
少し長い内容になるので、3つの記事に分けて書いていきます。
まず今回は「アスペクト比、Quality、Stylize、No」のこの4つを説明していきます。

まず、nijijourneyやMidjourneyにおけるパラメーターとは、"画像の生成方法を変更するための"オプション"になります。

パラメーターは「--」半角ハイフン二つから始まるものであらわされるものであり、パラメーター名と値のセットで記述します。
では、まずアスペクト比から説明していきます。

アスペクト比

アスペクト比とは、矩形断面の長辺と短辺の比率です。
これには使用用途でいろんなサイズがあります。

例えば、アスペクト比は16:9や「1:1」「2:3」があります。
16:9はテレビやコンピューターモニターで最も一般的なアスペクト比です。3:2はポストカード、1:1は真四角でLINEスタンプの制作などに適しています。
2:3という記入方であれば、縦長の画像になり、3:2であれば横長の画像になります。

アスペクト比 3:2


アスペクト比 2:3


上記に説明したものが基本的なアスペクト比であり、またアスペクト比はこれ以外にもあるので、使用用途に合わせた画像生成をしていきましょう。


もしA4サイズに近いものを出力する場合は比率を "5:7"としてください。
これは正確な数値ではないのですが、これがA4サイズに近い比率になります。
もちろんのことですが、バナー制作も可能です。
"なので、アスペクト比は使用用途に合わせて、数値を変更してください。"

Quality(クオリティ) パラメーターについて

Qualityパラメーターでは、画像生成にかかる生成速度(時間)と品質を変更できます。
パラメーターの記述は「--q」となり、数値には 「1」と「.5」「.25」を設定できます。(これはnijiモデルの場合であり、MidではV1/2/3の各モデルでは--q 2まで使えます。それ以降のモデルでは、使えないようです。)

「1」がデフォルトの速度であり、細部まで詳細に生成されます。
また「.5」の数値を設定した場合、逆に「1」の2倍の速度で、生成さると同時に、細部は少し抽象的になります。
「.25」の場合は、「1」の4倍の速度になり、.5よりも抽象的になります。
下のイラストが「--q」 を使った実際の、数値による変化を表したイラストになります。


Prompt : dog --s 1000  --ar 1:1 --q 1

1枚目のイラストはかなり具体的に描かれていますね。

Prompt : dog --s 1000 --ar 1:1 --q .5

--q .5は1枚目に比べて、少し抽象的になりました。

Prompt:dog --s 1000 --ar 1:1 --q .25

--q .25は2枚目に比べて、さらに抽象的になりました。

これがQualityパラメーターによる変化の内容となります。
作るものによって、具体的な内容のものにしたいのか、抽象的にしたいのか、それによって「--s」と併用し、パラメーターを調整してみてください。

 

Stylize(スタイライズ) パラメーターについて

Stylizeとは、ユーザーが入力したプロンプトと、nijijourney(もしくはMidjourney)の学習データへの重み付けを変更できる機能となります。
少しややこしい説明にはなりますが、"プロンプト以外"の生成の解釈をAIにどのくらい任せるかを指定することができます。
もっと言うと、nijijuorneyから新しい提案、発見を得たい場合と、逆に自分のプロンプトに従ってほしい場合に利用するパラメーターです。

Stylizeパラメーターの表記は「--s」もしくは「--stylize」となります。
半角スペースのあとに続いて数値を「0~1000」の間で指定してください。
また、nijiの場合、Stylizeを指定しない場合は、デフォルトとして--s 180となります。

"Stylizeの値が高いほど、プロンプトへの忠実度が低くなり”、nijijourney、Midjourneyの学習データに対する重み付けが大きくなり、モデルによって描き込み量に違いがでるのと、芸術性の高いイラストが生成されやすくなります。

"Stylizeの数値を低くした場合は、逆に入力されたプロンプトの再現力が強くなります。"
ただし、その場合は描き込み・芸術性が低い生成結果となります。
ちなみに、nijiの場合、niji6モデルよりもniji5モデルのほうがStylizeを低くした場合、芸術性の高いものが出ます。
niji6の場合は、芸術性が高いというよりも描き込み量の違いがでます。
なので、今回は一番わかりやすい niji 5で、順番に、「--s 0」 「--s 180」 「--s 1000」で検証したものを載せていきます。

Prompt : dog, --ar1:1 --s 0


Prompt : dog, --ar1:1--s 180


Prompt : dog, --ar1:1--s 1000

というような、感じの結果となりました。
上記にのせたイラストの通り、1枚目は、再現性と芸術性のふたつを含んだ結果となり、2枚目では、プロンプトの再現性が強いものになりました。
そして、3枚目では、nijijourneyからの提案、もしくは新しい発見を得たい場合の要素のものとなりました。



No(ネガティブプロンプト)について


Noとは、簡単に言うと、生成時に不要だと思う要素を排除するためのパラメーターであり、また、ネガティブプロンプトを指定するということになります。

Noのパラメーターの記述は「--no」で、半角スペースのあとに、除外したいワードを入力していきます。
例えば、下のイラストのように物の置かれた机をイラストとして出力したとして、スピーカーが邪魔だと感じたとします。

Prompt : A desk with a lot of stuff on it --ar 3:2 --s 180


ネガティブプロンプトでスピーカーを消すために「--no audio equipment」というような記述をします。
そして、下の図が、ネガティブプロンプトを入れた場合の結果となります。

A desk with a lot of stuff on it --ar 3:2 --s 180 --no audio equipment

というような感じで、「--no」を利用することで、不必要だなと思うものを消すことができます。
このようなパラメーターを使用することで、作るイラストの幅というのはとても大きくなり、自分で好きなように調整できるようになります。

とはいうものの、やはりある程度の触ってみて習熟するまでは、時間かかります。また、場合によっては、AIに対する知識も必要になります。
なぜなら、そういった仕組みを知ることで、それを逆手に取ることができるようになるからです。
これは、Midjourney、nijijourneyに限らず Chat GPTも同様のことです。
現状、AIのことを全く知らず触っている方が大半なので、そういった知識を身に着けることで、他の人と差をつけることも可能になります。
もし、Midjourneyやnijijourneyを使用していて、楽しい!と感じるなら、その楽しさを糧に様々なことに挑戦してみてください。

また、nijijourneyの使い方を一通り書き終わりましたら、AIの仕組みについて少し触れた内容の記事も書いていこうと考えてます。

今回は以上となります。
最後まで読んでくださりありがとうございました<(_ _)>

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