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【R60-SETAGAYA- 登録事業者紹介⑬】地域と共に歩み、自然と共に育む。あたたかな触れ合いを紡ぐ保育の場~さくらのその保育園~

現在、世田谷区で実施中!「ミドルシニアの働く」と「地域の事業者」をつなぐ就業マッチング支援事業「R60-SETAGAYA-」。
R60-SETAGAYA-に登録いただいている事業者についての情報は、実際のお仕事募集画面でもご覧いただけますが、掲載している情報はほんの一部。もっともっと、登録事業者の想いをお伝えしたい!そして利用者であるシニア以外の幅広い方々にも、どんな事業者が世田谷区にあって、どんな想いで仕事をしているかを知っていただきたい!ということで、noteに場を移し、事業者のみなさんについて、更に深掘りした内容をお届けします。

もともと区立桜丘中学校のテニスコート跡地だった場所に誕生したさくらのその保育園(https://www.suginokohoikukai.com/sakuranosonohoikuen)。中学生が園に遊びに来たり、園の子どもたちが中学校の校庭で遊ばせてもらうなど、相互交流を大切にしています。 今回は園長の大河内康弘さんにお話を伺いました。

さくらのその保育園の事業概要はこちら

【目次】
私たちの事業と目指す姿        
世田谷との今までとこれから        
今後とR60-SETAGAYA-への思い

私たちの事業と目指す姿

保育園の前の道が桜並木通りという立地条件もあり、毎年春には子どもたちが降り注ぐ桜の花びらで遊ぶなど、自然ゆたかな環境が整っているさくらのその保育園では、自然とともに生きることを日常生活に取り入れてきました。幼少期に木や森、人とのかかわりを通じて豊かな心を育てる目的で2004年に北海道で発案された「木育」も、保育の中で積極的に実践。東京都の多摩材を使ったおもちゃで五感を育て心身の成長を助長したり、自然に親しむ生活を送ることで、小さなころから環境問題への関心も深められるような土壌を育てています。

また、実際に生物に触れ合う体験を子どもたちにしてほしいと、園内で実際にカメを飼育しています。2015年から保育園でともに暮らすリクガメの「コヒナ」は、当時わずか500グラムで手のひらに乗るほどでしたが、今ではなんと11キロ。大人でも両手で抱え上げるほどの大きさに成長しました。カメを飼育することにした理由について「いろいろな生き物がいますが、カメなら甲羅などに実際に触れやすいというのも大切なポイントでした」と大河内先生。「それに、職員は退職などの事情でいなくなるかもしれませんが、カメなら寿命も長くずっとこの園にいてくれます。卒園した子どもたちが、いつの日か園に戻ってきてくれたとき、変わらず迎えてくれる存在がいてくれたら」と話してくれました。

さくらのその保育園が現在募集している案件
雇用:【千歳船橋】一日の始まりから園児を笑顔で見守る用務のお仕事をしていただける方募集

世田谷との今までとこれから

――世田谷区とのつながりについてお聞かせください。

園児は、隣接する区立桜丘中学校の校庭を自由に使わせてもらえるため、広い校庭で走り回ったり、思う存分身体を動かすことができます。
この環境を生かして、年に一度、近隣保育園の年長の子どもたちを招いて交流会を行っています。保育園同士のコミュニケーションを図る目的もありますが、子どもたちにとっても新しい友だちと遊ぶという経験は新鮮ですし、小学校に進学したときに顔を知っているというだけで緊張がほぐれることもあると思います。ひとつひとつの地域のつながりが、新しいつながりを生む呼び水になっていることをありがたく思っています。
中学校とは施設同士が密接しているので、お互いの声が聞こえるのは日常ですが、子どもたちにとってはそれがあたりまえになっています。「色々な人がいてあたりまえ」という想いを、小さなころから感じてもらえたらと思っています。

今後とR60-SETAGAYA-への想い

――今後の展望と、R60-SETAGAYA-へ望むことをお聞かせください。

現在、朝の門扉に立って園児を迎え入れ、用務を担当してくれているシニアの方は、発語することに少し困難がある方ですが、「地域でできることを」と手を挙げてくださいました。ゆっくりご自身のペースながら丁寧に仕事をしてくださるので助かっています。
昨今世の中は、隣の家の人の顔さえ見たことがないという人がいるほど、周りとの関係性が希薄になっています。まずは大人からつながっていくことが大切ですし、その姿勢を子どもに見せることがこれからの社会をつくっていくのに必要なことだと思っています。

今のシニアの方はお元気で、活躍の機会がたくさんあると思います。ぜひ「乳幼児とかかわる」という仕事も選択肢のひとつに入れていただけたらと思います。子どもの存在は、癒されることもありますし、思ってもいないような発想に驚かされることもあります。そんな子どもたちの成長を、保護者や職員とともに見守っていただけたら嬉しいです。

――さくらのその保育園さん、ご協力ありがとうございました!

今後も、R60-SETAGAYA-登録事業者のみなさんをご紹介していきます。
ここでしか聞けない、事業への想いをどうぞお楽しみに!

ミドルシニアからの働き方をRe:DESIGNする
R60-SETAGAYA-
R60-SETAGAYA-運営オフィス(運営:非営利型株式会社Polaris)
(実施主体:世田谷区産業振興公社 三茶おしごとカフェ)

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