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余談的小売文化論

「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手が自分なりの正解を見出すための一助になる… もっと読む
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#コミュニティ

「何者かになるための道」は、発信だけではない

「何者かになるための道」は、発信だけではない

今のTwitterアカウントをはじめて約4年、noteをはじめて3年強。
今の私があるのは間違いなくこうした発信ツールのおかげで、今もその恩恵を多大に受けながら生きている。

ちょうど同じ時期にインスタグラマーをはじめとした『インフルエンサー』という言葉が市民権を得るようになり、誰もがSNSを通じた発信を意識するようになってきた。

私もSNSを通じて仕事を受けている人間の端くれとして活用方法など

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コミュニティのミスマッチ

以前、石川善樹さんにインタビューしていたとき、『現代人の悩みは孤独・退屈・不安のどれかに収束する』という話を聞いて、深く納得したことを覚えている。

このまま結婚もせずに1人で生きていくのだろうかとか、この先何十年もこうして同じような生活を続けていくのだろうかとか、10年先も生きていけるだけのスキルが自分にあるのだろうか、とか。

そして今コミュニティが盛り上がっているのは、これらの悩みを(対処療

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コンテンツは人を再接続させる

コンテンツは人を再接続させる

この季節になると、地元を出て上京した日のことを思い出す。
あれから10年以上経った今、私は当時思いもしなかった景色を見ている。

私はこの目の前の景色をどうやって手にしてきたのだろう、と思い返してみると、人間関係を常に『再接続』することによってより自分らしくいられる場所を作り上げてきたような気がする。

地元と東京の何が違うかといえば、やはり一番は『人がたくさんいる』ということだ。

たくさんいる

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【お知らせ】コミュニティマガジンの名前を変えました

【お知らせ】コミュニティマガジンの名前を変えました

こんなに長い間note書かなかったのはいつぶりだろう…!先週だけで5回飛行機に乗るスケジュールを組んだら、さすがにへとへとになった最所です。でも飛行機大好きだからいっぱい乗りたい!

今回の旅で学んだことはまた追ってnoteに書いていこうと思うのでお楽しみに。

さて、表題の通り今月からコミュニティマガジンとして運営してきた『店舗メディアの作り方』のタイトルを『消費文化総研』に変更しました。

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“Being”なコミュニティができるまで

“Being”なコミュニティができるまで

先週金曜日は、EVERY DENIM×WIRED HOTELで開催している『WIRED合宿』の同窓会でした。

私は2回目に参加する予定だったのに、直前で体調を崩し参加できなかったWIRED合宿ですが、これまで4回の開催を通して集まった30人に会えるのが楽しみで、ワクワクしながら向かいました。

普段は初対面の人が多い場所は苦手な私でも、終電の時間を忘れるくらいずっと笑いっぱなしで楽しめたのは、そ

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コミュニティは、個の空間が保証されてはじめて成り立つ

コミュニティは、個の空間が保証されてはじめて成り立つ

日々コミュニティについて考えている中で最近気づいたのが、よく言われる『コミュニティの余白』のひとつは、個の空間としての余白なのではないかということ。

コミュニティというとつい『人をつなげなければ』『コミュニケーションを発生させなければ』と考えてしまいがちですが、コミュニケーションを強制されると人は疲れてしまいます。

だからこそあくまで個としての空間が基盤にあった上で、みんなが集まる場所へ "選

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自分で "コミュニティ"をやってみて思うこと。

自分で "コミュニティ"をやってみて思うこと。

今月頭に新しく自分のコミュニティをnoteやSlackを使ってはじめてみて、はや1ヶ月が経とうとしています。

(マガジンを購読してくださった方は、↑の記事にあるフォームからSlackの加入申請を送ってくださいね〜!)

そこで今回は、コミュニティをはじめてみて学んだことについて書いていきたいと思います。

「広げる」より「深める」ができるクローズドの環境は『言いたいことが言える』という表現をよく

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「いいコミュニティ」の作り方 #コミュニティを考える

「いいコミュニティ」の作り方 #コミュニティを考える

昨日は、佐渡島さんと一緒に代官山蔦屋さんで登壇させていただきました。

佐渡島さんと語るコミュニティ論は、これまで私なりに考えてきたことに対して『それは違うと思うんだよね』と指摘していただくことがたくさんあり、どっちが正しいかではなく、自分の思考を深めるきっかけになりました。

特になるほどと思ったのが以下の3つ。

①最強のコミュニティはアメリカ
②ジャニーズは40年も前からコミュニティを意識し

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コミュニティの核は「教祖型」だけじゃなく「黒子型」もあるはず

コミュニティの核は「教祖型」だけじゃなく「黒子型」もあるはず

最近、アーティストのファンクラブを見ていて、「これはまさに教祖型ファンクラブの最たるものだな」と感じました。

中心にアーティストがいて、その人のライブに優先的に行ったり、特別な商品がもらえたり、ちょっとだけ距離がある「憧れ」だからこそ人が熱狂して集い、横のつながりができていく。

これが教祖型コミュニティの基本だと思います。

コミュニティには核となるものが必要なので、こうした教祖型コミュニティ

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サウナとストロングゼロから考える、これからのブームの作り方

サウナとストロングゼロから考える、これからのブームの作り方

(※今日は野球記事のときと同じようなテンションでお送りしています。あらかじめご了承ください。)

ちょっと前からごく一部では話題になっていた「#わたしのストロングゼロ」なるハッシュタグ。

ここにきて、とうとうストロングゼロ界を牛耳るダブル長谷川の談合により、「#わたしのストロングゼロ」を軸に地下ユニットとして動き出すことになったそうです。

こうして今をときめくエース編集者たちが組んで本格的にや

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コミュニティに必要なものを「同時性」の観点から整理する。

コミュニティに必要なものを「同時性」の観点から整理する。

昨晩、BOOK LAB TOKYOのオーナーイベントを開催しました。

今回はそれぞれに「2018年に読んでほしい本」をセレクトしてもらい、中身がわからないようにラッピングした上で、何の本かわからないようにプレゼンし、それを聞いて各自欲しい本を選ぶということをやってみました。

▲ほしいものを「せーの」で指差した瞬間。かなり綺麗に別れて、それぞれほしい本をゲットできたみたいでよかった!

みなさん

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