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集団の中で自分らしさを失くすくらいなら、一人で生きたい。

と思う私は、きっと子供なんだろう。

この前会社の先輩に、さらっと衝撃的なことを言われた。


「個人としての価値を薄くしていくのが、組織で働くっていうことだよ」


私は一瞬言葉を失った。

要するにその人が言いたかったのは、「利益を上げてくれさえすれば、“誰”が何をやろうが、会社的にはどうでもいい」ということだったらしい。

自分が自分でいることの価値を薄くしていくのが、組織で働くこと。

その時はとっさに「なるほど」と言って頷いたけど、本当は全然納得できなかった。

だって私は、いくら会社の一部になれと言われても、自分一人だけの価値を絶対になくしたくないから。


多分その先輩は、優しさで言ってくれたんだと思う。

「他でもない“私”に与えられた仕事なんだから、自分の力で成し遂げないと…!」なんて、力みすぎる必要ないんだよ、って。


成果を上げさえすれば、誰に頼ってもいい。

君の実力だけで勝負する必要はないし、会社はそんなこと望んでない。

結果として利益を生み出すことだけが会社の目的だから。…


それは確かにある意味では優しいし、実際その通りなんだろう。


世の中には、その人にしかできない仕事もたくさんあるように見える。けど実際は、「その人にしかできないこと」なんてないのかもしれない。

むしろそんなもの、あるべきでないのかもしれない。

でもやっぱり、受け入れるにはちょっと喉越しが悪すぎる。

組織のために、自分と他人との境界線を薄くしろなんて。

自分一人の価値にこだわるのをやめろなんて。


仕事はテストと違って、“自分の力で解くこと”が評価されるわけじゃない。

チーム全体として、会社全体として利益を生むことが何よりも大事だ。


それは分かるけど、それでも誰だって、自分個人の価値を感じていたいし、伸ばしていきたいと思ってるはず。

「自分にしかできないことがしたい」

「他の誰でもない自分の価値を感じたい」

そう思って何が悪いの?


会社の利益は、私の利益じゃない。

組織の価値は、私の価値じゃない。


人間は集団になったら強くなるけれど、それが「自分を薄めること」を意味するなら、私は恐怖を振り切って逃げ出したい。


人材になるのって、辛いな。

自己実現のために生きてるなんて、社会人は言っちゃいけないんだろうか。

そんなことを思って、ちょっと辛い一日でした。





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