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血液検査のここをチェック!

みなさま こんにちは。

今日は、健康診断でわかる血液検査の特に注目してほしい項目についてお話しします。

ほとんどの方が健康診断や人間ドックの結果を受け取って確認する箇所といえば「総合所見」ではないでしょうか。

総合所見には大まかに「異常なし」「経過観察」「要精密検査」の3項目が記載される場合が多いと思います。

そこで「異常なし」だからと安心してはいけません。

「異常なし」でも分子栄養学的に「質的栄養失調」になっている場合があるのです。藤川徳美先生の本から血液検査の見方を抜粋しました。

血液検査が示す数値の解説

BUN(尿素窒素)・・・血液中の尿素に含まれる尿素成分のことです。クレアチニンとBUNの両方が高
い場合は腎機能障害、基準値未満はタンパク質摂取
不足です(重症肝機能障害のときにも低くなります)。
 ○一般的な基準値   8〜20(mg/dl)
 ●当院での目標値   15〜20(mg/dl)

RBC(赤血球数)・・・赤血球の数で、基準値未満は貧血が疑われます。
 ○一般的な基準値 男性:430〜570(万個/μl)
          女性:380〜500(万個/μl)

Hgb(ヘモグロビン)・・・血液中の鉄の量で、基準値未満は貧血が疑われます。
 ○一般的な基準値 男性:13.0〜16.6(g/dl)
          女性:11.4〜14.6(g/dl)

Hb1c(ヘモグロビンエーワンシー)・・・ヘモグロビンと糖が結合した糖化ヘモグロビンです。6.2以上
になると糖尿病と診断されます。糖尿病はこの数値を下げることが大事です。

ALP(アルカリホスファターゼ)・・・肝臓、胆道の病気やがんの転移を診る数値です。ALPが200未
満の場合、亜鉛不足です。
 ○一般的な基準値 100〜325 U/Lです。
※令和2年4月からALPの基準値が変更され、従来の約1/3になりました。
旧基準では200未満は亜鉛不足、新基準では70未満は亜鉛不足と判断されます。

MCV(平均赤血球容積)・・・赤血球の大きさで、基準値未満では鉄欠乏性貧血が疑われます
 (鉄欠乏性貧血=小球性貧血)。
逆に大きすぎる場合(大球性貧血)には、
ビタミンB12不足、葉酸不足が疑われます。
 ○一般的な基準値   80〜100(fl)
 ●当院での目標値   95〜98(fl)

フェリチン・・・鉄分を貯蔵しているタンパク質の量です。ヘモグロビンは血液の中で活動している鉄分です。一方、フェリチンは内部に鉄を蓄えることができるタンパク質で、肝細胞などを中心として全身に分布しています。血液中の鉄分が不足すると、フェリチンに蓄えていた鉄分が放出され、血液中の鉄分量を調整します。ですから、ヘモグロビン値が正常でもフェリチン値が低下していれば、鉄の貯金が減っていることになり、鉄不足の症状が出ます。
 ○一般的な基準値 男性:20〜220(ng/ml)
          女性:10〜85(ng/ml)
   ●当院での目標値 100、最終的には150〜200(ng/ml)

「親子ではじめる!天才ごはん」藤川徳美


健康診断の結果がお手元にある方は、ぜひ確認してみてください。

もし、上記の数値が低い項目がありましたら「質的栄養失調」を疑って食事内容を見直しましょう。

炭水化物を摂りすぎてはいませんか?
卵・肉などのタンパク質は十分摂れていますか?

最後までお読みくださりありがとうございました。
今日もよい1日をお過ごしください。








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