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バイロンベイから小1時間、ヒッピー村ニンビンに潜入

昨日はとても刺激的な1日でした。

この旅初めての早起きに成功し、ゴールドコーストのビーチで朝日を見たあと清々しい気持ちで宿に戻ろうと飲食店街を歩いていると、スーパーのカードを引いた怪しげな老婆に話しかけられて1日がスタート。

朝まで賑わっていたことが感じられる街並みを見て、思わずオール明けの新橋がフラッシュバック。オーストラリアのきれいな景色で平和ボケしてたけど、久々にヤバイ人に会ってハッとした。

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雲が厚めだったけど、それでも海と朝日のコラボは美しかった。

お目当てのアサイーボウルを食べに行き、清々しい朝リスタート。16ドルは高すぎだろう…と思ったけどせっかく早起きしたし!ということで奮発。見た目以上に下にアサイーが隠れていて、お腹が冷えてしまったけれど、きっとアサイーは美容にいいから大丈夫なはず。

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Niche&Coというお店のノースショアボウル。

朝日とアサイーボウルを堪能したものの、サーファーでもない我々はゴールドコーストでの楽しみ方が分からないと見切り、次の目的地バイロンベイへ。

途中で自然保護区という無料で動物たちの見れるパークに寄ろうと思い、10ドルの入場料を払ってエントランスに行くと1人50ドル。どうやら別の場所に来てしまったようで、檻の外からコアラとカンガルーを見て退散。

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東京2020のマスコットに似ている気が。

バイロンベイはヒッピーの聖地で、オーガニックやヨガも盛んということを聞いていたので、兼ねてから行ってみたいと思っていた場所。

ゴールドコーストを出発してすぐに、ニューサウスウェルズ州に突入。ケアンズからの長い長いクイーンズランド州が終わり、一気に道がガタガタに。財政良くないのかなぁ。

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助手席でバイロンベイのアクティビティを調べていると、イルカツアーやサーフィン講義と並んで「ニンビン村ツアー」というものを発見。

ハノイに行った時もニンビンって聞いたなぁ、と思いながら調べてみると、バイロンベイよりもヒッピーオブヒッピーの村で、しかもマリファナの売買がされているヤバイ村ということを知る。

夫に言ってみるか打診すると行こう!と即決、内陸部の山道を1時間ほど走らせながら、ニンビン村への期待が高まります。

標高900メートルの、まるで北海道のような道を走っていると美しい景色と放牧牛をそこらじゅうで見ることができます。

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本当にこの先にマリファナ村があるのか?と思いつつ、ニンビン(Nimbin)という看板が現れ始めます。

到着5キロ手前からは、ニンビンの看板に大量にステッカーシールが貼られていたり、木に絵が描かれていたりと、ヒッピー感溢れる光景が広がり始めます。ドキドキ。

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ラブアンドピースの主張なのか?

行く途中に自分たち以外に村に向かう車を見なかったので、村人以外に誰もいなかったらどうしよう…と不安になったけど、意外とたくさん駐車していて一安心。

到着したのは午後1時半頃にも関わらず、地元のヒッピーや観光客が平日の真昼からお酒を飲んでいる光景が目に入ってくる。

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昔は道沿いでもマリファナを吸っている人が多かったらしいけど、それらしき人は見当たらず。その代わり、ロン毛に裸足、ダボダボの洋服の出で立ちのTHEヒッピーという人たちが見れてすこし嬉しくなる。

お店のほとんどは、ヒッピー色の強めな服屋や雑貨屋だったり、オーガニックスーパーマーケットなど。とにかく外装がカラフル。

ヒッピーは購買行動を辞めているのかと思いきや、商いはしているようで(しかも観光地価格なのか高い)すこし意外だった。

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キノコのモニュメント。怪しい…

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奥にHappy High Herbsという文字が見えます。ヤバそう。

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普通のスーパーもあって安心。

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安心して入れるビジターセンターにも、ツッコミどころ満載なキャンドルが立ち並ぶ。

通りを歩いていると、前からイヤホンをつけながら話しかけてくる女性が。

「ガンジャ! イエス?ノー?」

事前に麻薬を英語でなんというか調べていたので、ガンジャが麻薬であることを瞬間に察知。
ヤバイ、売りつけられる噂は本当だった!!と心臓がバクバクとなるも、買うわけはないのでノー!と言って早足で立ち去る。

謎のモニュメントやカラフルに塗られたベンチなどがある広場にはヒッピーたちが。去り際にハグをするのがヒッピー流のコミュニケーションみたい。

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すぐ向かいにはバックパッカーズホステルも。こんなところに泊まって何をして過ごすのか…と思ったけど、一定数需要はあるんだろうなあ。調べてみるとそっち系の人が泊まっていることも多いらしい。

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歩いているうちに、みんなクスリをやってそうな気がしてくる。きっと、偏見なんだろうけど。
ヒッピー=麻薬ってわけじゃないのに、ニンビン村のせいでそう思ってしまう。看板の主張が激しいんだもん、そう思っても仕方ないよね。

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HEMPはマリファナと同じ成分が含まれるけど、含有量が低めで合法で、ヘルスケア用品にも多いらしい。

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落ち着いて用を足せなさそうなトイレ

でもきちんとオーガニックショップもあったり、サステナブルを掲げるショップもあった。今話題のSDGsもニンビン村に学ぶことがあるかもしれない。

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石もそれらしきペイントをすれば売り物になるんだなぁ。私もやろうかな。

小1時間ほど刺激的な時間を過ごし、本日のキャンプ地へ。

大自然のはずなのに、フリーWi-fi有、設備充実で10ドルでは申し訳ないステキなキャンプ場でした。

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AlstonvilleのCountry Cotteges というところ。

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机も椅子もないので野営感満載。

道中の平和な景色と、ヒッピーとクスリが共存するニンビン村のコントラストがすごすぎて、早起きしたのに眠くならなかった1日でした。

先にニンビン村に行ってしまったために、そのあと行ったバイロンベイのメイン通りが思ったほどヒッピーではなかったです。

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でも、ビーチや飲食店街はピースフルな雰囲気が漂っていて、歌う人がいたり、寝そべる人がいたり、他の街とは違った雰囲気でした。

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チルアウト感に溢れてる。

日本人にはまだマイナーなバイロンベイ、これから人気がさらに出てくる予感。もし行く人がいれば、ニンビンにも行ってみてほしいです。

人生いろいろありますが、今しかできないことに挑戦していきます♩