累計50億Viewを稼ぐ、圧倒的認知度獲得ツールGIFスタンプとは?
東南アジア代表の奥川です。
ソーシャルメディアの発達により、商品・サービスや企業そのものに関する消費者の評価・評判は、瞬時に広範囲に拡散されています。
複雑化する消費者とのコミュニケーションの中でユーザーインサイトを理解し、カスタマージャーニーを考えることはほぼ必須のことになりました。
カスタマージャーニーは、これが正解というものはなく、自社のターゲットにとって、最も適切なのものを見つけ、企業ごとにカスタマイズすることが求められています。
多くの場合、共通して言えるのはブランドや商品の認知度がまず初めに来る点ではないでしょうか。
今回はそうしたSNS時代の認知度獲得に繋がる、GIFスタンプとは一体何か?そして、弊社が累計でGIFスタンプ50億ビューを達成できたことから学んだことなどを合わせてご紹介できればと思います。
GIFとは?
GIF(Graphics Interchange Format)は画像形式の一種で、簡易的なアニメーションを表示することができる動く画像ファイルです。
海外のSNS上で頻繁に使われており、アジアでいうスタンプの代わりとして使われています。特に欧米圏ではチャットスタンプを使う文化がもともと根付いておらず、SNS上のコミュニケーションにおいては、GIFまたは絵文字の二つを使い分けます。
SNS上で頻繁に見るGIFのほとんどは、ドラマ、映画、SNS上のおもしろ動画のワンシーンを切り抜いたGIFに独自のメッセージを追加して使用しています。
これらのGIF画像はGiphyとTenorという、GIFのプラットフォームにてユーザーがアップロードしているものほとんどになります。
彼らは独自のプラットフォーム上にユーザーからGIFを集めることで、それらの利用傾向などをデータ化し海外では企業がブランド認知度を獲得する場としてGIFを活用しています。
例えば、年間でどの時期にどのようなGIFがよく使われるのかというデータを持っているため、ブランドがキャンペーンを打ち出す際に時期に合わせた内容のGIFをブランドから発信することが可能です。
デニーズがブランディングにGIFを活用した事例。デニーズはSNS上でのコンテンツマーケティングにおいても奇抜さが有名なため、そのブランドアイデンティティを前面に出したGIFになっている。(米デニーズの累計ビュー数は1億)
スターバックスは画像だけでは伝わりきらない、ドリンクメニューの見た目を紹介するためにGIFを活用(米スターバックスの累計ビュー数は25億)
GIFスタンプとは?
GIFスタンプはGiphyやTenorのプラットフォーム上に背景透過されたGIFアニメーションをアップすることでいくつかのSNS上でスタンプと同じような機能として使えるサービスになります。
現在では、Facebook、Instragram、Twitter上で使えており、弊社もいち早くこの領域にてスタンプの配信を行ってきました。最近日本でもTwitterのFleets機能で使えるようになり、話題になっていましたね。
どんなユーザーでもGIF画像をスタンプ化し、SNS上で使えるようにできるわけでなく、それぞれ条件もあります。
弊社の場合、Tenor (Google)とはパートナーシップを組んでいるため、直接GIFスタンプの提供を行うことができていますが、
一般ユーザーでも以下の画面よりスタンプのアップを行うことは可能です。(画像クリックでページに飛びます)
確認できてる範囲でですが、Tenor上のGIFスタンプはTwitterのフリート機能のみ利用可能となりインスタ上の場合はGiphy上での展開が必要になるようです。
そして、Giphyについては公式アカウントを持っていることがインスタ展開の条件になる為、申請対応が必須となります。
申請画面(画像クリックで申請ページに飛びます)
全世界で累計50億ビューを記録したクオン(※)のGIFスタンプ
(※)株式会社クオンは2022年1月に経営統合し、株式会社Mintoとなりました。Mintoはアニメ・漫画などのエンタメビジネスをアップデートするスタートアップです。世界4カ国に拠点を持ち、コンテンツ×広告、越境IPプロデュース、Webtoon、Web3・メタバースの事業を展開しています。
(ここでは全て言えませんが、)今回の展開から学べたことをいくつかご紹介できればと思います。
まず、Tenorでは白いキャラクターとテキスト付きのメッセージ性のあるスタンプの利用が多い印象です。
Tenorでは国別のビュー数も見ることができ、アメリカ、インド、東南アジアに集中している印象です。
一方でGiphyでは、ハートとピンクを基調にしたビジュアルがウケやすく、テキストが特になくても伝わる、感情表現がはっきりしたものが使われやすい印象です。
また、Giphyの場合、弊社のケースではキャラクターの名前がキーワードとして最も効果的という結果も出ているため、自社コンテンツ展開の際にはコンテンツ名、ブランド名を想起するキーワードを必ず入れるようにすることをお勧めします。
ビュー数を上げるコツはキーワード戦略
最後にビュー数を上げるためのキーワード戦略について触れておきます。
重要なのは繰り返しキーワードを検証し、改善していく運用を行える体制を持つことです。GIFトレンドはSNSトレンド同様に非常に短く入れ替わりの激しい市場になります。そのため、週ベースでトレンドに入っているキーワードを追いかけ、それらを自社のコンテンツに活かすようにしましょう。
スタンプであれば、Trending枠にて取り上げられているキーワードを参考にしていくことをお勧めします。
総合的にGIFのトレンドを見る場合はホームのTrendingからもどういったGIFの内容が人気かを見ることができます。
Reactions、Entertainment、Sportsタブからは現在トレンドになっているタグをリアルタイムで確認することもできます。
今回Tenorについては記載はしてないですが、プラットフォームの仕組みとしてはGiphyと同じのため、運用方法についても特段違いはありません。ただし、両方で出すことでGIFのリーチを高めることができるため、両方やることをお勧めします。
GIFの展開・運用でお困りのことがあればクオンへ
クオンは国内外問わず、GIFやSNSの展開において、豊富な経験と知見を持っています。海外への新規展開や運用中のメディアでお困りのことがあれば、弊社までお気軽にご連絡ください。
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