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孫は本当に“親孝行”なのか

喪中のため、新年の挨拶を省略させていただきます。
今年もよろしくお願いします🐉


母からの言葉で、印象的だったものが2つある。
1つは、
「ママより先に死なないでね。絶対に、ダメよ。」
というもの。
確かこれは、高校生の頃に言われた。
私の体調が慢性的に悪くなり始めた頃で、手術後か手術前かは覚えていないけど、言われた事をよく覚えている。
病気で死ぬのは私自身の努力ではどうにもならないのに、難しくない?と思いつつ、大好きなママを悲しませる訳にはいかない!とも思った。


2つ目は最近、夫と結婚する前の話。
彼氏(現:夫)が、結婚して子ども欲しいんだって〜ウケる〜とカジュアルな雰囲気で母に話してたら、母が急にキッ!とした表情になって、こんな事を言った。


「ママは、ちっとも孫なんて望んでないよ。妊娠と出産は命懸けなの。
何かあったら大変なんだから!私の可愛い娘が命を落とすかもしれないのに、孫なんて全然要らないよ。
男の子は何もリスクがないから、気軽にそんなこと言っちゃうの!」


この頃、私はすでに指定難病のベーチェット病を発症しており、親からしたら(うちの子、ちょっと病弱かも…?)と私が学生時代に感じていた不安が(超病弱だ!)という確信に変わったタイミングで、母的にはナイーブな話題だったかもしれない。
ちなみにベーチェット病は、寛解期であれば妊娠・出産に影響のない難病だよ。遺伝疾患でもない。


巷では孫を見せるのが親孝行って聞くけど、娘の両親からしたら自分の子どもが死ぬリスクあるし、孝行だと感じない親もいるのか〜と納得した。

ところがどっこい!
結婚式が終わり、私の妊娠報告を受けた両親はすんごい浮かれた。
わぁ、この人たち、浮かれてるよ…というのがアリアリとわかるくらいに浮かれていた。
孫なんていりません!と言ってたのは、何だったのか。て感じだった。
母は妊婦グッズの通販サイトをずーーーっと眺めて、私のお腹はまだ大きくなっていないのに、色々なアイテムの購入をガチで検討していた。
実用性もクソもないスポーツカー大好きオタクの父の口からは「チャイルドシートが入れられるファミリーカー、買おうかな」という信じられないセリフまで出ていた。槍が降っちゃうよ。


そして今までのnoteにも書いてきた通り、私の妊娠生活は後期流産(死産)で終わった。

退院日、夫が病院に迎えに来てくれて、実家に帰宅した時の、両親の顔は一生忘れないと思う。


あの時、私は心の底から安堵する人間の顔を見た。


救急外来へ行った時は診察のためにサラッと両親と別れてから緊急入院になり、それから両親は私の姿を見ていない。
もちろん「無事だよー」という意味を込めて、私からLINEはたくさんした。ただ私自身が今までに色々ありすぎて、健康面で私の使う「大丈夫👌」、親から1ミリも信頼されていない😂


だから、私の顔を見るまでは不安だったのだろう。
そして私の両親は、私が次また妊娠したら、すごくすごく不安で、
もしかしたら当事者の私以上に、夫以上に心配かもしれない。
なんて言ったって親なのだ。
子どもが死ぬのは、身を引き裂かれるような辛さがある。
私がそれを体験してしまった。子どもの葬式ほど辛いものはない。
両親を、私たちの立場にしたくない。


なんてことを、年末年始に実家でまった〜り過ごしながら考えたりした。
お正月は親戚がわらわら遊びに来たけど、誰からもひと言も余計なことや心がザワッとすることを言われないし、これはもしかしたら両親がしっかり釘を刺してくれたのかな?
もちろん、両親から次の妊娠に関することなんて、少しも聞かれていない。


とりあえず、今年も親と一緒にボードゲームでたくさん遊びたい。
孫はね、ハードル高すぎるから!難易度高杉晋作!

ちなみに去年は街コロでたくさん遊んだ。夫と一緒に拡張パックも購入して、私の実家に置いてある。
カタンも家にあるのに、準備とかルール覚えるの面倒くさいという理由でまだ1度もやっていない笑
今年こそはカタンをやるぞ!
みんなも、ママパパと一緒にボードゲームをしよう!
令和の親孝行は「一緒にボードゲームをやる」で決まりだ🎲




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