日本と中国における判断基準、価格の違い

寒いのは苦手です

早速日本と中国における判断基準、価格の違いについて記していきます。
あくまで私の経験による主観ですので参考までに

1、日本での判断基準、価格
香道やお寺のお焼香などで使用されるため香りが最重要
価格も香りの良し悪しで決まることが多いかと感じます。
香木の樹脂化が進んでいなくても良い香りを出す香木は多々あり(一般的には樹脂化が進んでいる方が良い香りを出す場合が多い)
香り次第では相当なg単価となる。

日本における簡易的な伽羅、沈香の価格
1gあたりの単価で記載します。

伽羅
低品質、約3万〜4万前後
高品質、約6万〜

沈香
低品質、約数百円〜約千円
高品質、約2千円〜約1万円前後

高品質の沈香は六国の内の1つとして売られている事が多いため万を越す場合も
特に真那賀、羅国は値段設定が高めですが伽羅の価格を超えることはありません。

2、中国での判断基準、価格
日本では香りが最重要でしたが、中国ではいかに樹脂分を多く含んでいるかが最重要
いわゆる水に沈む伽羅、沈香が大人気です。
厳密に言えば香りも気にしますが、優先順位が低い
日本では薄木立の伽羅や沈香も香りが良ければ問題ないのですが中国では見向きもされません。
数年前まではどんな香木も購入していたように感じますが、現状樹脂分を充分に含んでいない香木は売れずに在庫となっている場合が非常に多いため
上記のように例え伽羅であっても樹脂分を多く含んでいなければ、スルーです。

中国における簡易的な伽羅、沈香の価格

伽羅
低品質、約3万〜4万円
高品質、約5万〜8万円

沈香
低品質、5百円以下
高品質、2千円〜1万円前後

基本的に香木を加工し数珠や彫刻品として売るため姿物しか購入しません。
大きければ大きいほど金額は高くなる傾向です。
そんな中国も最近では香りを楽しむという文化も根付いてきたりしていると伺っております。

文化の違いで判断基準や価格が違うのって面白い
ここ数十年の間に恐ろしいほど価値を上昇させた香木ですが今後どのようになっていくのでしょうか
次回はその動向について推察してみようかなと思います。

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