香木マニア(駆け出し)

香木、香道について感じたことなどを赤裸々に発信していきます。

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最近の記事

高砂コレクション展

こんにちは! 先週実際に高砂コレクション展に行ってきたので 香木の内容だけ記しておきます! あくまで個人の見解ですのでご了承ください。 ※写真はカタログを購入しそれを撮影した物を使用しています。 1.柴舟と縮 ・柴舟(向かって右側) 写真での見た目はあんまりよろしくないです。 なぜこの面をカタログに掲載したのかよくわかりませんw 実際は赤っぽい樹脂で見るからに間違いなく伽羅だなと断言できるような見た目をしています。 木質は古さからか少し固そうだなと思いました。

    • 蘭奢待について

      こんにちは 「麒麟がくる」というNHKの大河ドラマで 蘭奢待が出てくるようですね! なので今日は現在蘭奢待が展示してある 永青文庫にお邪魔させて頂きました。 「新・明智光秀論 ―細川と明智 信長を支えた武将たち―」 3階でしたでしょうか 展示スペースのど真ん中と言える場所に 蘭奢待は展示されていました。 見た感じ正倉院の蘭奢待で間違いないかな 樹脂化はほとんど進んでおらず見るからにただの木w 香りがするとは到底思えないような見た目です。 ほぼ断定的に

      • 栽培沈香・伽羅について

        最近某オークションでよく見かける栽培沈香・伽羅 香木をたくさん見ていればなんとなく違和感を感じることができますが 正直よくできているものは見分けも困難になってくるはずです。 香りも最上品質のものなら天然物に負けないくらいの香気を放ちますし非常に厄介。 (現時点で聞き分けが困難なレベルのものに一度出会ったことがあります) 少し若すぎるという表現が正しいのかは分かりませんが、栽培系の香木は非常に若いような気がします。 長年香道を嗜んでいらっしゃる方ならその違和感に気づ

        • 伽羅の軟度

          こんにちは アメブロに書いた記事の転載です。 梅雨も明け暑い日々がやってきました 溶けちゃいそうです さて伽羅の軟度についてです。 おそらく香木に触れる事が一般の方よりも多い私ですが 当初は全くどれがどれか分からず伽羅と沈香の区別もままならなかったことを鮮明に記憶しています。 そこで一番手に取る方法で分かりやすいのが沈香と伽羅の軟度の違いです。 簡単に申すと 沈香は削るとサラサラとした粉末に 伽羅は削るとネバネバとした粉末になります。※例外もあります。

          ネットオークションに変な人が、、、

          最近某ネットオークションにて 古渡名香と名付けられた偽香をひたすら高額で落札している方がいる 一体何者なのでしょうか、、、 あまりにひどい品を高額で落札されていて おそらく今月だけで100万ほど使っているかと思います。 先日、ネットオークションでも良い品物はあると言いました その見解に間違いはないと思いますが、それにしてもひどい どのような品を落札するかは個人の自由ではあります故 なんとも言えませんが私としてはかなり心配になる 私はつい最近志野流でお稽古を始めたばかり

          ネットオークションに変な人が、、、

          ネットオークションに出品されている香木

          コロナの影響で様々なイベントが中止に、、、 今月の香道のお稽古が中止になりそうで 非常に残念ですが、仕方がないですね。 さてネットオークションに出品されている香木 そのほとんどが偽物という方もいらっしゃいますが 実際にはそんなこともないのでは? なんて思ったりします。 確かに、明らかに様子がおかしいものは多々ありますが ある程度、香木についての知識を身につければ そういった商品に対しての見方が変わり、ページ内を見ることなくスキップできるように! 意外と良い

          ネットオークションに出品されている香木

          香木アワー!

          こんにちは コロナの脅威が日本中に浸透していますね メディアが騒ぎすぎているなんて見解もありますが それぐらいしないと国民が動かないのも事実ですよね。 そしてこのコロナの影響で 香雅堂の香木アワーも中止するそうで、、、 毎週金曜日の楽しみが減り、心にぽっかり穴が開いたような 最終日ということもあって 3月の推奨香木「にごらぬ波」を購入いたしました。 今回の香木アワーでは 2月の推奨香木、真南蛮の「散らぬ花」 その他、約1キロほどある真南蛮、仏様を彫るのに使用した伽羅の

          上質な真南蛮に感動

          本日も香雅堂の「香木アワー」に伺いました。 己の未熟さ、そして驚きを真に感じた時間となりました。 はじめに寸聞陀羅 仮銘【袖のこほり】を分木するとのこと 毎度のことながら、聞香させて頂けます。 感謝でしかない。 非常にスモらしい香り 甘味、辛味、酸味、鹹味 4味感じとれるそうでしたが 私は甘味、辛味を強く感じました。 次に佐曽羅 仮銘【せんえん】 本当は漢字なのですが、常用感じではないので出てこず、、、 あまりに上品な香りでずっと聞いていたくなる佐曽羅 木所は?と聞かれ

          上質な真南蛮に感動

          梅烟香

          先週、待ちに待ったお稽古 梅の季節にとなってきたので 梅烟香という組香を行いました。 由来となった歌 ・難波津に咲くやこの花冬ごもり今を春辺と咲くやこの花(古今集 仮名序 王仁) ・高き屋に登りて見れば煙たつ民のかまどはにぎはひにけり(新古今集 仁徳天皇) ・高殿に登りて見れば天の下四方に煙りて今ぞ富ぬる(日本紀竟宴和歌 藤原時平)が挙げられます。 私は文学の教養が皆無なため意味が全くわからない、、、w 解説を見ると ・難波津〜この花 王仁がなかなか即位しない仁

          3回目の香木アワー

          おはようございます。 遅くなってしまいましたが 先日3回目の香木アワーに伺い、勉強させて頂きました。 まず黄熟香の原木を拝見させていただき その後、截香するのを見ていました。 御家流の寸聞多羅として使用される黄熟香 有名なところですと正倉院の「蘭奢待」も同種の香木ですよね 今回拝見させていただいたのは、インドネシア産の黄熟香でした 截香していると挽き粉は真っ黄色に近く黄熟香という名前の由来がこの挽いた時の色合いなのではないかと想像ができるほどの色合い 香りは沈香では出

          伽羅の色ごとの分別

          こんにちは 昔、伽羅は色ごとに分別されていたのでしょうか。 最近では、緑油や紫油、黒油など様々な言い方をされているように見受けられ 山田松香木店代表の山田英夫著の「香木のきほん図鑑」によると 12種もの伽羅に分別されています。 その木肌を見てみると確かに緑油なら緑っぽい色をしていたり、黒油なら黒っぽい木肌をしています。 では、色が違うことによって香りや質に違いがあるのか?という疑問が生まれます。 以下、自分の経験則 ・緑油 糖度が高く、粘り気があるため柔らかく感じる

          伽羅の色ごとの分別

          五味がわからない

          こんにちは 一生わかる気がしないこの五味 甘・・・砂糖など甘いものを蒸したり蜜を練る時の甘い匂い 苦・・・黄柏、黄蓮、大黄などの漢方薬を刻んだり、柑橘類の皮を燃やした匂い 辛・・・丁子を舌に乗せている辛味とか、辛子や山葵を鼻中へ通した時の辛味 酸・・・梅の木を打ち割った生木の酸い匂いとか、梅の実の生る木の下で嗅ぐ酸き心持ち 鹹・・・汗臭い衣服の匂いとか、塩の焦げる匂い、昆布など海藻を火にくべて燃やした時の匂いに似ている 上記のように表現されることが多いようです。 ※「香

          香雅堂【香木アワー】

          こんばんは とっても寒かったのですが 香木アワーが楽しみすぎたため余裕で外出です。 今回はご主人が黒伽羅を截香するとのことをご主人のnoteから事前に情報を得ていたのでそれを楽しみに伺いました。 截香している姿がなんとも神々しく、、、 夢中になってしまいました。 当然この黒伽羅についてのお話しになり、どうも樹脂の性質(性格)、香りが一般的な伽羅と違うとのこと では一般的な伽羅とは一体なにかと言われれば 截香する際に落ちた粉末が玉になるほど樹脂の粘り気が強く、香りも伽羅

          香雅堂【香木アワー】

          今後、沈香・伽羅の価格はどう推移していくのか

          おはようございます。 2日連続で極寒 寒いのは苦手ですので、再来週に宮古島に行ってきます。 伽羅がg1万ほどで購入できた時代もあった!?ここ数年で爆発的に価格が上がった沈香 私が香木に出会う前の事ですので間違いがございましたらすみません。 2010年前後でしょうか、、、 伽羅がg1万円ほどで購入できた時代があったとは驚きです。 今では約6倍、、、信じられません。 この価格の上昇の背景には台湾が関わっていると伺ったことがありますが本当なのかどうかもわからず、そもそも具体的な話

          今後、沈香・伽羅の価格はどう推移していくのか

          日本と中国における判断基準、価格の違い

          寒いのは苦手です 早速日本と中国における判断基準、価格の違いについて記していきます。 あくまで私の経験による主観ですので参考までに 1、日本での判断基準、価格 香道やお寺のお焼香などで使用されるため香りが最重要 価格も香りの良し悪しで決まることが多いかと感じます。 香木の樹脂化が進んでいなくても良い香りを出す香木は多々あり(一般的には樹脂化が進んでいる方が良い香りを出す場合が多い) 香り次第では相当なg単価となる。 日本における簡易的な伽羅、沈香の価格 1gあたりの単価

          日本と中国における判断基準、価格の違い

          周知されるべき「香文化」 香木の枯渇

          6年ほど前に香木に出会い 当初は特に興味を持たなかったのですが仕事柄 香木と向き合う事が多く いつの間にかもっと知りたい、香文化をもっと広めたいと感じるようになりました。 私が思うに「香道」や香木を知らない人があまりにも多いと感じます。 実際に本屋で香道の書籍を探そうとすると「華道」「茶道」の書籍は大量に置いているのですが、「香道」の書籍はあまりにも少ない、、、 「香道」は日本三大芸道の1つであり、多くの人に継承、認知させるべきだと考えているのですが、実際にはそうではなく

          周知されるべき「香文化」 香木の枯渇