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㌍㌢日記

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2022年10月の記事一覧

過去の自分がだいたい書いてくれていた

過去の自分がだいたい書いてくれていた

先日、仕事やらなんやかやで仲良くさせて頂いている方と、渋谷のスナックに行った。

その方は、「なんかいい感じのスナック」を適当に発見する能力というか「スナック嗅覚」が極めて発達した方で、この日も、ネーミングなのか佇まいなのか、前々から気になっていたという渋谷の隅っこのスナックに、もちろん初めて入り、さすがというべきかそこは若者の街・渋谷らしからぬ、とてもスナックらしい昔ながらのスナックだった。

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Twitterの最近のアルゴリズムについて考える

Twitterの最近のアルゴリズムについて考える

最近ここに文章を書くことを再開して、この春くらいと較べて顕著なのが、記事のPVとかいいね数の減少だ。

私はnoteのフォロワー数がやたら多いのだけれど、これはたぶん、毎日日記を公開していた時期に、noteの運営の方におすすめの書き手的にフィーチャーして頂いていて、そういうのがあったんだろうと思うのだけど、そもそもnoteって、ソーシャルメディアとしてのアクティブユーザーってたぶん結構少ないんじゃ

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山芋掘り用スコップについて

山芋掘り用スコップについて

メトロポリタン美術館がとっても好きだ。ニューヨークに住んでいても、MoMAとかグッゲンハイムとかはあんまり足が向かないけど、メトロポリタンは、コロナ直前に、市民向けの年パスを買ったくらい好きだ。

とはいえ、MoMAにあんまり行かないくらいなだけあって、私は、いわゆるばりばりのアート作品にあんまり興味がない。クリエイティブっぽい仕事してるんだから興味持てよ、と自分でも思うが、どうにも興味が湧かない

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習近平のひみつ

習近平のひみつ

5年前なので2017年の10月のこの時期に、上海のお客さんから声がかかって、初めて出張で上海に行った。ニューヨークから上海っていうのが直行で行くとめちゃくちゃ遠くて辟易した記憶がある。

その後、中国のボーカロイドグループのホログラムコンサートのプロデュースとか、バーチャルヒューマン系の仕事とかをやることになって、毎月のように上海に行くことになるので慣れるのだが(そのへんの仕事は表にあんまり出して

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相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて⑤

相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて⑤

全く読まれない大相撲関連の文章を5回にも及ぶ長さで書きなぐることで、どんどん読者を置いてけぼりにしている気がする。

その上で、「この続き物的な書き方は非常に読みづらいし、面倒くさい。公開するなら勝手に自分で一日ずつ書いて終わったらまとめて公開しろ。」と妻にも言われた。それはその通りな気がしてきた。

この場所は、読まれることより書くことのほうがプライオリティが高い場所なので、それでもお読みくださ

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相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて④

相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて④

本稿では、大相撲だったりヘヴィメタル音楽だったり、ある領域?での決まりだったり慣例だったりとかを新参のファンに対して厳しく注意したりする「○○警察」な方々の行動から考えたことについて書いているが、別にその行動をどうこう言いたいわけではない。そういった「警察モード」の功罪なり、文化的な意味について客観的に考えているだけだったりする。

前回触れた日本のヘヴィメタル専門誌「BURRN!」が、1980年

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相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて③

相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて③

ここのところ書いている、「相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて」、前回は、大相撲とヘヴィメタル音楽の文化的ありようの共通点、各々のプレイヤー(力士・ミュージシャン)の存在が「一般の人と差別化されている」であるがゆえに、本場所の取組や楽曲とは別のところが注目される、という特性について書いた。

今回こういうことを考えるきっかけになっているのは、若い大相撲ファンの振る舞いを注意する「相撲警

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相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて②

相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて②

私がここに書き散らしている雑文は、基本的に書きたいことを好き勝手に書くのだが、特に、大相撲のことについて書くと全然読まれない傾向があって、ゆえに、昨日から書いているテーマだと、普段から特に感じていない手応えを、笑ってしまうくらいさらに感じない。自分がいろいろ考えていることをアーカイブするのが主目的なので書くけど。

昨日から書いていたのは、簡単に言うと、若い相撲ファンの振る舞いに注意をする「相撲警

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相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて①

相撲警察と、日本のメタル・ジャーナリズムについて①

先週は、平日に仕事時間を調整して両国国技館で行われた「大相撲ファン感謝祭」に行ってきた。文字通り、日本相撲協会のファンイベントなのだが、これは極めて良いイベントだった。内容も良かったが、仕事目線で見ても、イベントのオペレーション的にも、導入されているシステム的にも、あまりこういうイベントをやっていないととかくバタバタして問題が続出しがちなところ、とてもスムーズに運営されているように見えた。

ゆえ

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知らんゲーム③ / タンザニアで出会った知らんゲーム

知らんゲーム③ / タンザニアで出会った知らんゲーム

「知らんゲーム」、すなわち、ルールを全然知らないゲームを人がやっているのを見るのは、ジェネラティブアートを見るような趣があって良いよね、という話の最終回だが、先月タンザニアに行ってきた際にも、いくつか「知らんゲーム」を見かけることがあってとても面白かった。

先日、タンザニアという国の価値観が法定通貨のお札の絵柄に投影されているよ、という話を書いた。

最大都市(首都ではない)のダルエスサラームで

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知らんゲーム② / アメリカでよく見る知らんゲーム

知らんゲーム② / アメリカでよく見る知らんゲーム

なんか、そういえば日付を頭に入れることの意味が特に無いことに気づいたので今日からやめる。
書くことは随分あるのだけど、仕事は忙しいし、仕事してないときは大相撲ファン感謝祭行ってたりとか、こないだタダ券をもらった東名厚木健康センターに行ったりしていたので、書きたいテーマだけ溜まっていく。

で、前回の「知らんゲーム」の続きだ。

前回は「所作」を通してバックギャモンいいよね、という話をしたが、アメリ

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知らんゲーム① / バックギャモン

「知らんゲーム」、すなわち、ルールを全然知らないゲームを見るのが好きだ。そういったゲームはなるべく具体的ではなく抽象的な器具を使っているものだと良くて、アナログな機構だと嬉しい。

何が好きなのかというと、いろんな要素があって、たぶん一番重要なのは「所作」だ。麻雀だったら、牌をつまんだり、整理したり、切ったりする際の手つき等々が「所作」ということになる。ゲームによってこの所作というのは独特のものが

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1003「ディズニーの失くし物とブランド」

1003「ディズニーの失くし物とブランド」

他の原稿を書いていたのでさぼっていたが、他の原稿をちゃんと書いたので書く。

タンザニアから帰ってきて一週間後に、家族でディズニーリゾートに行くことになっていたので行ってきた。我が家はそこそこのディズニー好きで、なんせアメリカ在住だったので、フロリダのディズニーワールドにも毎年行っていたようなところではあったのだが、今回はコロナに入る前の2019年ぶりの東京のディズニーリゾートだ。

物理的に日本

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