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煙たくて前が見えなくて、涙が出てきた。

こんなにも自分の姿を見せつけられたことがあるのか。

容姿のことじゃない。(むしろ久しく見ないうちに荒地の魔女への王手をかけそう)

人と過ごさない、変化がない毎日。家事をしていても髪を乾かしていても、ご飯を食べていても、過去の自分が脳内で動き出す。

私はよく赤っ恥を書くほうだ、と思っている。恥ずかしいことをやらかすくせに、何故かプライドが高い、とも思っている。

とんでもない失敗、友達に対して勘違いブスのような言動、色々思い出して「あ〜っ!」と声が出る。

就活の自己分析だってこんな悲しい気持ちにならない。むしろアイツはどうにか自分を可愛くしようとする加工アプリみたいなところがある。

こんなに自分に嫌気が差す毎日なのに、「この自粛期間で新しい発見があった!」なんて言うキラキラ人間たちが憎い。羨ましい。

そりゃ私だって、「毎日筋トレしてる!」「ご飯丁寧につくってる!」って声高にいうことはできる。
けどそれは表層的な部分で、本当はその下には煙い不安が充満している。

最初は気づかないほど薄く、日が経つにつれてどんどん濃度が増しているみたいで、輪郭を持たないそいつはだんだん肺を占領してくる。


そしてある日、プシューっと漏れる。

今日、私は泣いた。ひとりで泣いた。大きな声で泣いてしまった。お隣さんごめんなさい。

ネットで申し込みをする際に本人確認の書類を載せるんだけど、数回エラーが出たから泣いた。

なんだそんなことで泣くなんて。どんな温室育ちだよ。って普段の私なら考えるようなしょうもないこと。

私の保険証をなんで承認してくれないんだよ!という気持ちが原因ではなくて、
よく分からないけど、毎日濃くなっていった煙が液体になって目から飛び出したに違いない。

もうやだよう。えーんうわーん。
なんなんだよ。私の毎日って本当に生産性ないな。みんな進歩してるのに私は一歩進んで三歩下がってるんじゃないか?

つかの間の幼児退行をした後、外に出た。
散歩しながら好きな歌を歌った。

ときたま自分はミュージカルの中で生きているんだと思い込むことがあって、人気がないところではだんだん速度を早めて走る、というアナ雪のアナみたいな事をしたりした。

だから今は落ち着いたけど、煙は無くなったわけじゃない。

こういう時、誰にも話すことができないのが弱点だな、と思う。
親にも友達にも先生にもよく行くお店のマスターにもなにも言えない。

言語化できる明確な悩みじゃないっていうのと、もしかしたら話を聞いてもらううちに、私に非がある故の悩みなんじゃないか、結局私のダメな部分が指摘されるだけだったらどうしよう、という変なプライドがある。

だからこういう不特定多数の、私にも読んだあなたにも被害が出ないこういう場所で書いてしまうんだ、よく分からない言葉の数々。

毎日何かにチャレンジして、環境に沿って自分を変えていって、大変なこともあるだろうけど自分を肯定できる状況に持っていくことができる人になりたい。周囲の人に不甲斐ないとこもちゃんと見てもらえる人になりたい。

表面を磨くことで世の中で生きていける人間になったつもりでいたのに、今更あんよあんよの内面を見せられたダメージは大きい。

みんな、もっと前からちゃんと自分と向き合って乗り越えて大人になったの?

この煙でいっぱいの胸を早く換気しなきゃ。
全然前が見えない。

こんなネガティブな言葉発していいのかな、ますますよくない方にいったりしないかな。
でも、煙を集めて文字にしてここに置いておいて、わたしからは出て行け!

ちなみにこんな日は、Charaが心に染みるよね。やさしい気持ち。

※これは英語にはしないの。


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