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脱サラして物語を作る仕事をはじめました。物語を作る過程で感じたことや、日々感じることを…

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脱サラして物語を作る仕事をはじめました。物語を作る過程で感じたことや、日々感じることをぼんやりと記しています。

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  • 赤子録

  • 読書メモ

    読了した本についての一言感想文。私がなにを読んだか忘れないための備忘録とも言う。

最近の記事

  • 固定された記事

餃子の焼ける匂いは私の腹を空かし、心を温かく満たしていった

大人一人前のラーメンを完食出来るようになった年齢を、あなたは覚えているだろうか。 お店によってまちまちだと思うが、大人一人前の量と言ったら結構なボリューム。小食の女性だったら、未だに完食出来ないわ――なんて人も中にはいるのかもしれない。 小さい頃からラーメンが大好きで、最後の晩餐に何を食べたいかと問われたら必ずラーメンと答えている私。 そんな私が大人一人前のラーメンを綺麗に完食したのは齢4つの頃である。 それを見た女性店主は「あらあらまぁまぁ、よく食べるお子さんねぇ」と目を丸

    • 深夜の書き散らし【2024年5月25日】

      今年は珍しく、母の命日近辺を調子よく過ごした。 過ごした――と思ったら、今になって反動が来たのか。ここ数日、すこぶる調子が悪い。 なにが駄目だか分からないけれど、「なんか駄目だなー」と思わず口を突いて出てしまう。 不安になることなどそんなにないはずなのに、一日中言いようのない焦燥感に襲われている。 こんなの、パワハラクソ上司の顔色を毎日窺いながら、死にゆく母の姿に怯えながら、下を向いて生活していたあの頃と比べればなんてことないはずなのに。 一度挫かれた心は捻挫した足のように

      • 神田伯山氏のポッドキャストの話

        授乳をしているととてもとても暇で、1月の出産以来、撮り溜めたドラマを色々見ながら授乳している。 産院で見ていた大奥再放送から始まり、小芝風花版大奥、ブギウギ、光る君へ、NetflixでWOWOWのサスペンスドラマのシリーズなど手当たり次第に見る毎日。 悪い癖だと分かっているけれど、何かしら音がないと過ごせないタイプなので、出来れば集中する時以外は一日中テレビが付いていて欲しい。 (誰かの声がないと不安なのかもしれない) すると旦那さんが言うのだ。 「赤子が可哀想だから、せめて

        • 誕生日と命日が近いと色々物を考える

          母が死んだのはゴールデンウィークが明けてすぐの五月某日。その四日後に彼女の誕生日が来る。 今までは「お母さんお誕生日おめでとう」と言っていた五月が、ある時を境に母を思い出して泣く五月になってしまった。 だから母が死んでからというもの、ゴールデンウィークという本来ワクワクするはずの期間を、楽しい気持ちで迎えられたことはほぼない。なんなら体調も悪い。 他にも色々あったので五月は嫌いだ。 母が死んだ翌年は、それでも何人か母のことを忍び私に連絡をくれた。けれど、数年経った今はもう何

        • 固定された記事

        餃子の焼ける匂いは私の腹を空かし、心を温かく満たしていった

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        • 赤子録
          7本
        • 読書メモ
          2本

        記事

          包丁研ぎに思うこと

          母は給食のおばさん、調理補助のパートをしていた。 頼られると断れない性格をしているせいで、いつもピンチの学校に駆り出されたり、ちょっと癖のあるメンバーと働かされることが多かった母。 通称ハゲハゲと呼ぶ、かなり癖のある男性調理師がリーダーを張る学校へ配属させられたときは(私も)大変だった。 母は表向きにはお人好し、口を開けば口は悪いタイプ。なので職場ではハゲハゲの理不尽な指示をはいはいと言いながら聞きつつも、家に帰ると「ちょっと聞いてよ」と私に愚痴る日々。 おまけにパートの皆

          包丁研ぎに思うこと

          ハナミズキという曲を解釈したい

          ※これは一個人の解釈なので悪しからずご容赦を。 一青窈さんのハナミズキという歌を初めて聞いたのは高校生の時。 儚げなメロディと意味深な歌詞に惹かれて、その曲はすぐに私のカラオケの十八番となった。 当時の私は歌詞の解釈を考えるのも好きで、当然ハナミズキについても考えたことがある。 しかし歌詞が詩的で抽象性も高いためか、いまいちストーリーとして繋がらない。 果てない夢が終わることを願う傍らで、誰かの幸せを願う? 一緒に渡るにはきっと船が沈むから先に行け? 明るい未来を語っている

          ハナミズキという曲を解釈したい

          夫婦喧嘩

          我が家に夫婦喧嘩は殆どない。 というのも、大体は癇癪の激しい私が一方的に機嫌を損ね押し黙り、それを見かねた旦那さんが上手くなだめすかしてくれるからである。 概ね私が悪いし、旦那さんには頭が上がらない。 いつもありがとう……。 今日は朝から本当にずっと調子が悪くて、自分でもなんでこんなに苛々するのか分からなくて仕方なかったのだけれど、それが喧嘩に繋がった。 内容はどうでもいいので省くが、最終的に思ったのである。 「なるほど。不倫に走る女の気持ちって、もしかしたらこういうことの

          夫婦喧嘩

          夕刻の書き散らし【2024年4月25日】

          「言語偏差値」なる言葉がこの世に存在するかどうかは知らない。 ただ、自分の考えや思いを言語化して他者へ伝える能力を言語偏差値と定義するなら、恐らく私はその偏差値が低いに違いない。 小説や映画、ドラマなんかの感想を求められた時、咄嗟に口を突いて出る言葉は「なんか凄い」とか「滅茶苦茶面白い」とか短絡的な感想。 「この作品はこういうところがこうで、あの部分がどうだからこういう解釈ができる」などと論理立てて答えることが得意ではないのだ。 今凄く、仕事のことでモヤモヤしている。 恐ら

          夕刻の書き散らし【2024年4月25日】

          赤子録その4

          小学校時代の友人が私と同時期に男の子を産んだ。 出産が無事に終わったら会おうと言い合って妊婦生活を終えたが、つい先日、ようやく無事にその約束を果たす日が来たのである。 うちの赤子より二十日ほど遅く生まれたにもかかわらず、性別の違いか或いは親の骨格の違いか、しっかり貫禄のある友人の赤子。 頭の匂いを嗅がせていただき、噂の「小さなおじさんの匂い」というヤツをなるほどこれか!と若干の感動も混じりつつ実感した。 (加齢臭をちょっとマイルドにしたような、不思議なかほり……) ちなみに、

          赤子録その4

          赤子録 その3

          これは言っても詮無きことだ。 自慢じゃないけど、なんて言わない。 自慢だけど旦那さんには恵まれた。家事も育児もよくやってくれるし、おまけに私のことも大切にしてくれるとても良い旦那さんだ。 お義母さんにも恵まれた。付かず離れず良い距離で、お互いに心地よい会話をしながらニコニコできる良い関係を築けている。 そんな義家族と共に、赤子のお食い初めを迎えた本日。 世間でよく目にする義家族ともやもやを抱える嫁のようなことを、私も考えてしまった。 だって、みんなが口々に言うんだもの。

          赤子録 その3

          深夜の書き散らし【2024年4月16日】

          10年前、私は何をしていただろう。 2014年と言えば、社会人5年目。仕事で海外へ行く事になって、てんやわんやの大忙しの年度を迎えた頃だったかもしれない。 その頃の私は結婚も出産もまるで眼中になく、趣味の演劇鑑賞に没頭し、溜まっていくチケットの半券を半ばトロフィーのように部屋へ飾っていた。 去年より今年、今年より来年の鑑賞回数が増える事を目標に仕事を頑張っていた頃だ。 10年後もきっと今と同じように演劇を楽しみに仕事をしているに違いない。もしかすると上級職に就いているかしら―

          深夜の書き散らし【2024年4月16日】

          初めて搾乳を床にぶちまけた。手が滑ったんだよ……チクショー。

          初めて搾乳を床にぶちまけた。手が滑ったんだよ……チクショー。

          赤子録その2

          妊娠期間中、X(旧Twitter)のマタニティアカウントでやたら「ドラマのコウノドリを見た。とても良い」というポストを見かけた。 前々から気になっていたし、見たい気持ちは十二分すぎるほどにある。しかし、出産に向けて必要以上の知識を付けてしまいそうだったので、産前は視聴を控えていた。(そしてそれは正解だった。) 出産後、満を持してNetflixで配信が始まったコウノドリを一気見したわけだが……、まあ大号泣である。 主演の綾野剛さんを始め、錚々たる俳優陣による名演技もさることなが

          赤子録その2

          好きの棚卸し その1

          『その1』と銘打ってはみたものの、果たしてこれはそんなにたくさん続くのだろうか。 そんな疑問を頭の片隅に抱きながらタイプを始めたのは、今日も今日とて担当者から駄目出しを食らったから。 まるっきりのボツというわけではない。だけど恋愛要素が少ないので、もう少し見せ方を工夫しましょう。 担当者から指摘された事由をざっくり言うと、そんな感じ。 小心者の私は分かりましたーと明るく返事をして広げた風呂敷を畳む。 そして頭を悩ませるのだ。恋愛ってなんだっけ――と。 何せ意識しないと、探偵も

          好きの棚卸し その1

          深夜の書き散らし

          私は母から叩かれて育った。それは躾の一環の時もあれば、完全にヒステリーの延長によるときもあったと思う。 父から叩かれることはなかったけれど、叩くのを止めろと庇って貰った記憶もない。 そんな私は思春期に入り、自傷行動が顕著に現れるようになった。腕に噛みつき、腕を切り。 そうしたことを忘れるなと言わんばかりに、傷跡は今もはっきりと腕に残る。 そんな私を見て母は「どうしてそんなことをするの、悲しい」とさめざめと泣き、父は半笑いで「お前はキチガイか(※発言ママ)」と私をなじった。

          深夜の書き散らし

          赤子を出産してすぐに初の確定申告(無知識)など私には無理。早々にそう判断してプロに頼んだ。後悔はない。後悔はない……が、云万円は痛い出費だ。 来年の今頃は「このくらいへのかっぱよ!」と言える程度に今年は稼ぎたい。稼ぐための道筋を付けたい。(※自力で確定申告する気はない)

          赤子を出産してすぐに初の確定申告(無知識)など私には無理。早々にそう判断してプロに頼んだ。後悔はない。後悔はない……が、云万円は痛い出費だ。 来年の今頃は「このくらいへのかっぱよ!」と言える程度に今年は稼ぎたい。稼ぐための道筋を付けたい。(※自力で確定申告する気はない)