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人生の答え合わせ

出会う人、出会う出来事に、心が震える瞬間があります。

そういう時は、身体中の毛穴という毛穴が「カッ!」と開いて、細胞という細胞が、ドクッドクン!と音をたてながら活性化し、全身がパラボラアンテナのように目一杯開いて、放たれる言葉、起こる出来事全てを、貪欲に吸収しようとするのですが。
結果的に、受け取る側(つまり私)のハードディスクやメモリ不足ゆえに、全ては受け止めきれす、飽和状態となってしまうことも多く。

チ───(´・д・`)───ン

後には、膨大なエネルギーの余韻だけが残り、なんだかよく理解できていないけれど、テンションだけは上がりっぱなしという、ふわふわした状態に。まさに、地に足がついていないとは、こういうことを言うのかもしれません・・・。

と、ちょっと抽象的な感覚の話になってしまいましたが。
なんの話かというと。

私は今、ライターの仕事とは別に、あるプロジェクトに参加しています。
日本の伝統文化を担う、6人の職人さんのドキュメンタリー映画を作る「日ノ本プロジェクト」。
以前、noteの記事でもご紹介した江戸型彫職人、高井さんとのご縁をいただき、彼の撮影アシスタントとして関わらせていただいています。
実際のお仕事内容は、撮影スタッフ(監督さん、カメラマンさん)とのスケジュール調整や、打ち合わせの調整、職人さんの参加するイベントのお手伝いなどが主たるところ。

パーソナルライター おくやま•ふみ on Instagram: "江戸小紋型彫職人 高井章夫さんをゲストにお招きしてのトークライブ。 見てくださったみなさま、ありがとうございました! 三重県鈴鹿市白子で生まれた高井さんは、お父様もお兄様も職人さんという、生粋の職人一家の生まれ。 着物を着る人が少なくなり、安価な着物が出回るようになり、次第に高価な型染めの着物が売れなくなってしまいます。 生計を立てるために一度は職人を辞めた高井さんは、今から8年ほど前に故郷に戻った際に、激減した型彫職人の現状に衝撃を受け、危機感を募らせます。 このままでは、素晴らしい職人技が次世代に引き継がれなくなってしまう… そして、30年ぶりに小刀を握った高井さん。 そこから、高井さんの挑戦が始まるのです😌 日本の伝統文化を背負い、その灯火を絶やさないように活動を続ける異業種の職人さんたちと一緒にタッグを組み、立ち上げた日ノ本プロジェクト。 ゴールは、ドキュメンタリー映画を作ることでは、ありません。 この映画を、全国の子どもたち、若者たちが見て、本物の職人の技に触れ、 「職人さんって、かっこいい!」 「自分も職人さんになりたい」 そんな風に、子どもたちの選択肢の中に、職人、という仕事が普通に存在する世の中を作りたい。 そして、日本各地で、孤軍奮闘している職人仲間に、自分たちのように声を上げて立ち上がる仲間がいることを知らせたい。 侘び、寂び、粋。 日本人が大切にしてきた美意識、魂に刻み込まれたDNAを、本物の職人の技や作品を通して、世の中に伝えたい。 高井さんの挑戦は、ここからが本番なのです😌 ☘️日ノ本プロジェクト、クラウドファンディングへのご支援はこちらから https://camp-fire.jp/projects/view/621033?list=projects_fresh ☘️映画予告編トレーラー https://youtu.be/clE5VQs4uzk ☘️江戸小紋型彫体験教室にご興味がある方は高井さんのFacebookページへ https://www.facebook.com/profile.php?id=100025566949226 ☘️日ノ本プロジェクト最新情報 Facebookで「日ノ本プロジェクト」と検索すると、グループページがありますので、そちらからご参加ください。 ☘️本藍染め丸亀団扇職人Tonbiiiさんの旅籠はこちら @hatagoya_tonbiii https://instagram.com/hatagoya_tonbiii?igshid=YmMyMTA2M2Y= #日ノ本プロジェクト #職人の世界 #江戸小紋" パーソナルライター おくやま•ふみ shared a post on Instagram: "江戸小紋型彫職人 高井章夫さ www.instagram.com

そして先日、このプロジェクトのみなさんと、時間と空間を共有する機会がありまして。
その時に感じたことが、このプロジェクトを通して体験すること、出会う人たちとの会話は、私にとって、まるで「人生の答え合わせ」のようだなぁ、ということ。

私が今、大切だと思っていることは、世間一般の常識や、いわゆるヒエラルキーの社会から見ると、少しズレているな、と感じることも多く。
時には「ああ、やっぱり自分はちょっと変わっているのかもなぁ」と思うこともあるわけなのですが、このプロジェクトにいると、真逆の気持ちになるのです。

自分と同じような感覚、あるいは、自分の持っている感覚をもっとブラッシュアップさせた感覚を持っている人たちが、そこにはいて。
その人たちと話し、いろいろな経験を共有する度に、視野が広がり、衝動が湧き上がり、自分のイメージがどんどん鮮明になっていくような感覚。

今まで私が見ていた景色、暮らしていた世界を、全く別の角度から捉え直すような感覚。

そんな貴重な体験をさせていただいているなぁ、と感じています。

そしてこのプロジェクトに参加しようと決めた日の、どうしようもなく湧き上がる衝動と、「絶対にここに参加したい!」と感じた、謎の強いインスピレーションを思い出すのです。

そんな感覚がありつつも、一方で、今、自分のライターとしての仕事を立ち上げることに専念する時期であり、そこに全力を注ぐべきだ、と思う自分もいて。

・・・はい、出ましたね😏
私お得意の「今は○○すべき!」ちゃんが。

今までの人生は、このコの声に従い、できるだけリスクの少ない、安定した世界で生きることを目指してきました。

でも気づいちゃったんですね。
安定の代わりに、失うものの、大きさを。
見て見ないふりをしてきた、自分本来の衝動と、欲求を。

だから、今回は(も?)負けませんでした(笑)
自分の直感を信じて、このプロジェクトに飛び込んだわけなのです。
そして先日の「人生の答え合わせ」の場面に遭遇したという結末。

ここでふと思い出したのが、漫画版「風の谷のナウシカ」で、異国の僧正さまが、ナウシカに囁いた言葉。

「お行き、心のおもむくままに・・・いとしい風よ」

そして、メーヴェで飛び立つナウシカ。

今、手元に漫画はないのですが、思い出すだけでじーんと泣けてくる名場面なのです。

こんなセリフを、自分にも、人にも、心の底からの想いを込めて、囁ける人になりたい。

「お行き、心のおもむくままに・・・いとしい風よ」






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