地獄の始まり

去年の11月終わり、それまで数カ月間家族から孤立している感じだった。
僕が仕事が忙しいのもあったが、月に数日働く妻が仕事を家に持ち込み夜遅くまで騒音を立てる妻と口論となることが多くなり、僕が体調不良になっても放置される事が多くなった。
その日は妻との口論となり精神的に限界に追い込まれた僕は、包丁を持ち出し自傷行為をしようとしてしまった。
妻が咄嗟に奪いに来たので、包丁をシンクに投げ捨てその場に泣き崩れてしまった。
以前、妻に同じことをされたことがあり、その時は崩れる妻を抱きしめ、ごめんなと何度も言った。
そうゆう行為をしてしまうまで追い詰められた、僕も当時は言いすぎてしまったと思った為の行動だった。
だが妻は、そんな状態の僕を放置して子供を連れて出て行ってしまった。
哀しかった、捨てられたと••••
しばらく呆然としており、どれくらい時間が経ったのかわからなかったが、家に僕の両親がやってきた。
母「プロペン!家に帰えろう!」
どうやら妻が、実家へ行き事の経緯を話し、両親がやってきたのだ。
両親はすぐそばに住んでいる。歩いて2分ほどの同じマンションの棟違いなのだ。
もう何もしたくなり、涙が勝手に溢れ出してきてもうどうでも良くなっていた。
その様子を見た母が父を呼び共に帰ろうと言われ、少ない荷物をまとめ、実家に帰ることに。

実家に帰ってからは離れて暮らす弟も居てくれて、話せる状態ではなかったのでその日はそのまま眠りについた。
次の日、仕事に行ける状態ではないから休めと言われたが、仕事が繁忙期で迷惑を掛けたくなかった為、通常通り仕事へ向かった。
この日、母がこしらえてくれた弁当を会社で食べた時美味しくて涙が出た。

帰宅後、落ち着くまで実家に居なさいと言われ同意した。

数日たった頃、妻への謝罪のラインを送った。今後の事、僕が改善できる事、彼女の仕事の補助、等を書いて家に戻りたいと。

妻からは今はあなたが怖いから無理と言われた。
その後も何度かラインをして数日後に会うこととなった。しかし、家ではなくレストランで人がいないと怖いと言う。

不審に思いながらもその日が来たが、僕が体調を崩し予定をキャンセルする形になってしまった。

その後、彼女に連絡するも仕事で忙しい。
子供に会いたいと言っても、僕の名前を聞くだけで泣き出してしまう震えている等の事を言われ精神的に落ち込まれる内容ばかり帰ってきた。しかも敬語でである。

本当に子供が怖がっているのか?ことが起こった二日後に弟に同伴してもらい、荷物を取りに行った時は普通の対応だった。
しかし、どうしても子供に会いたく妻がいない時間を見計らって、子供達が大好きな洋菓子を買い、家に行くと内鍵をかけられて入れない状態になっていた。

眼の前がクラクラした、僕の家族みんなに否定されている気がして。
結局、家に入れず実家に戻って母に届けてもらった。母は入れてくれたらしい。
妻に何か吹き込まれ始めていると、この時から恐怖を覚えるようになる。

こうなってからは彼女からは違和感しかない。

実家に来てから20日が過ぎた頃、つむじ側に大きな円形脱毛症が出来た。食欲も著しく減り、体重も7キロ落ちた。
家族から拒絶されストレスも酷く溜まりこういった症状が出てしまっていた。
両親や一緒にいてくれる弟にも、気を使わせてしまっていて申し訳ないきもちでいっぱいだった。


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