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プラウド・トゥ・フォール/新しいフェーズへ

Ian McCulloch - Proud to Fall

★★★

Here you come again
また来たね
Acting like a saviour
救世主のように振舞って
There you go again
また行ってしまった
Talking like a stranger
見知らぬ人のように話して

You said we must all learn to face
What we're becoming
僕らは皆、自分が何者であるのか
向き合わなければならないと君は言った
And then I saw you in the distance
そして遠くで君を見た
Off and running
走り去っていく君を

But from start to finish
だけど最初から最後まで
I was proud to fall
僕は堕ちることを誇りに思っていた
And I fell so deep within it
その中で深く沈んでいった
I got lost inside it all
僕は全ての中で迷子になった
Inside it all
全ての中で
Inside it all
全ての中で

Looks like rain again
また雨が降りそうだ
Feels like it's rained forever
ずっと降っていたような氣がするよ
Can't remember when
いつだったか覚えていない
Don't remember weather
天氣も覚えていない


I ever really told you who I was
僕が誰なのか、君に話したことがあっただろうか
It must have been because, because, because
それはきっと、なぜなら、なぜなら

From start to finish
最初から最後まで
I was proud to fall
僕は堕ちることを誇りに思っていた
And I fell so deep within it
その中で深く沈んでいった
I got lost inside it all
僕は全ての中で迷子になった
Inside it all
全ての中で
Inside it all
全ての中で

I fell between the bruises
And the red curtain call
僕は傷と赤いカーテンの幕間に落ちた
I prayed you'd light the fuses
君が導火線を灯してくれることを祈ったよ
And we'd burn and torch it all
僕らがすべてを燃やし尽くすことを

Long days journey into
長い日の旅路に入り
Long nights journey out
長い夜の旅路から出る
Knee deep so deep within you
ひざまずき君の中に沈んでいく
I kept and keep without
僕は守り続けた

You said we must all learn to face
What we're becoming
僕らは皆、自分が何者であるのか
向き合わなければならないと君は言った
And then I saw you in the mirror
そして鏡の中で君を見た
Off and running
走り去っていく君を

But from start to finish
だけど最初から最後まで
I was proud to fall
僕は堕ちることを誇りに思っていた
And I fell so deep within it
その中で深く沈んでいった
I got lost inside it all
僕は全ての中で迷子になった

From start to finish
最初から最後まで
I was proud to fall
僕は堕ちることを誇りに思っていた
And I fell so deep within it
その中で深く沈んでいった

I got lost inside it all
僕は全ての中で迷子になった
I got lost inside it all
全ての中で迷子になった
Inside it all
すべての中で
Inside it all
全ての中で
Inside it all
全ての中で

ソングライター: Ian McCullochProud to Fall 歌詞 © BMG Rights Management, Kobalt Music Publishing Ltd.

★★★


夢を見た。ひどく奇妙な夢。

おそらくわたしはある人のところに招かれた。その人にわたしはとても恩があって、尊敬する人。そこには私の他に何人もいる。

その人は青いビキニのような衣装をつけている、ちょっとピーターパン的な。そして、彼女はダンスを始めた。わたしを含めた観客は男女を含め十数人。

踊りながら、彼女は四つん這いの体勢をとり、なんと放尿を始めた。そこで沸きあがる歓声と拍手。床には大量の尿で水たまりができている。

ダンスが終わって、彼女はわたしにも微笑みかけてくる。だけどわたしははっきり言って、驚きと嫌悪感しかなかった。

しばらくすると次のステージが始まるらしい。その準備で何人かが床を拭いたりしている。そのときそのうちのひとりが誰か買い物にいってほしいという。わたしはその場に居たくなかったので、買い物係を引き受けた。

そしてわたしは店に着いた。店内を見まわす。そこで氣がつく。わたしは何を買いに来たんだろう?


目が覚めてスマホの時計を見た。午前4時44分。そして脳内でこの曲『プラウド・トゥ・フォール』が鳴り出した。

夢の内容を調べてみる。『放尿』の夢はかなりの吉夢らしい。それも他人だと棚ボタ的な意味があるらしい。

わたしの嫌悪感は何だろう?多分恐怖だ。変わることへの。未知の世界へ向かうことへの。

 
★★★


わたしは生まれた。一般的な家庭の長女として。

しばらくは幸せだった。
若干大人しい性格ではあったものの、氣にするほどではない。

晴れのち曇り。そして雨が降り出した。

雨はわたしを蝕む。父が死んだ。
知らない誰かが小さなわたしを弄んだ。

わたしの人間の形をした衣装は雨に濡れ、重たくなっている。
動くことが難しい。
それでもその重い衣装を引きずってでも行かなければならない。
学校だ。

学校ではいろいろなことを習った。
自分を殺す方法。
自分らしく生きてはいけない。
奴隷になる方法。
みんなと同じでなくてはならない。

いつのまにか胸に穴があいた人間型ロボットが出来上がった。
自分を押し殺すことにかけては世界一。
他人の目を氣にしながら生きる人間レースでは上位を走る。

濡れた衣装だけじゃない。
その時々でいろんなお土産を拾い、わたしのポケットや鞄はパンパン。
その重さでもう身動きさえできなくなった。

もう一歩も歩けなくなって、どうしようか考えていたら、誰かが囁いた。

「燃やしちゃえば?」

誰だろう?なんか会ったことがあるような氣がするけど??

「わたしはあなただよ。」

え?まさか。
でもいいアイディアだな。その意見は採用してやる。
わたしは自分の荷物を燃やし始めた。

だんだん軽くなってくるのを感じる。
燃やした火のおかげで雨で濡れた人間型衣装も乾いてきた。

雨のち曇り。そして晴れ間が見えてきた。

やった。お日さまが氣もちいい。
風がそよそよ頬を撫でる。
なんか昔のことなんてどうでもよくなってきた。

「思い出した?あなたはわたしだよ。海へ行こうよ。」

えっ、そうだったけ?
ああ、でも海は大好き。

波のない穏やかな海の中でプカプカ浮いてると彼女がボトルを手渡してきた。中には紙が入ってる。
口の細い瓶だから中の紙がなかなか出てきてくれなかったけど、やっとのことで出すことができた。

中の紙には赤い大きな字で『I LOVE YOU』と書いてあった。
なんでだろ。悲しくもないのに涙が止まらない。笑いながら泣いている。

彼女はわたしを見て笑いながら、海の中にすうっと、融けた。
彼女が融けた液体がわたしをやさしく包む。それはわたしの人間型衣装の毛穴から吸収され、細胞のひとつひとつに届く。

細胞がプチプチ音を立てて喜んでいるのを感じる。
まるでダンスをしているみたい。

思い出した。
わたしはここから来たんだ。
深い深い海の底から太陽を求めて。

後ろを振り返ってみるとわたしが居た。
たくさんのわたしが微笑んでいた。
いちばん苦しくてボロボロだったときのわたしでさえ、お日様の光に照らされて笑っていた。

そっか、ここは舞台の上。
わたしはわたしを演じていただけだった。
みんなお疲れ様。 

声がした。彼女の声だ。
姿は見えないけど、どこにいるんだろう?

「さあ、行こう。次のステージが始まるよ。」

え、嫌だよ。
ここが氣もちがいいし、ずっとここにいたい。
次ってどこに行くの?知らないとこは怖いよ。

「ダメだよ。約束したじゃん。一緒に遊ぶって。」

約束って?覚えてないよ?
テキトーなこと言ってない?

相変わらず姿は見えないけど、声はすぐ近くから。
あれ?わたしの胸の穴が埋まってる。
声はそこからだった。

「一緒に遊ぼうよ。」

えぇ、でも…。

でも…あなたと一緒なら楽しいかも。
あなたがついてるなら怖くないかも。

どこに連れて行ってくれるのかな?
一緒に遊びに行きたくなってきた。

でもちょっと待ってて。
残りの荷物を燃やしてくるから。
昔のわたしたちにさよならしてくるから。

絶対一緒に行くから、ちょっとだけ、ちょっとだけ待ってて。


★★★


PV。
わたしたちの人生そのまま。錘を降ろして自由になろう。




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