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デスドライヴズとは何だったのか

さて、数回に分けて勇気爆発バーンブレイバーンの凄いとこを書いてくぞ。先ずはデスドライヴズという「主人公の敵」について。

大体、であるが。
男の子向けバトル物語というのは敵の造形が出来ると8割ぐらい完成してしまう。何故かと言えば「男の子向けバトル物語」は敵という乗り越えるべき壁をどう乗り越えるかってストーリーだからだ。

つまり、敵が決まればストーリーが決まる。

後は倒すために仲間集めるだの伝説の武具集めるだの、老賢者のアドバイス貰うなどの小ネタ散らしておけば良い。

で、ボルテスだかコンVあたりから敵側の事情を描いて対立構造を相対的なものにするってテクが流行った。正義の敵は悪ではなく「また別の正義」だ、みたいな。

で、敵の分類だけど、2つのパラメータで4つに区分できる。そのパラメータだが……

「理解できる⇄理解できない」
「共感できる⇄共感できない」

一発目、理解できずに共感できない。完全に狂人だ。人類には理解できないロジックで故に死ぬが良いみたいな感じであり、クゥトルフ神話とかこの辺か。

理解できるが共感できない。
デスドライヴズはここやね。死ねないのがお辛いので死にたい(分からなくもない)、じゃけん本気で攻めるから本気で戦ってこちらを倒して欲しい(何言ってんだお前?)

理解できるが共感できない
ザンボット3だね。人類には滅びるべき理由があり、それは主人公も理解している筈だ! 故に滅べ!
大山ノブヨは病んだ(本当)

理解できて共感もできる
やばい。これ主人公が寝返る奴w(つか、これ悲劇のプロットだね)


まずこの「理解できるが共感できない敵」を設定したのが偉い。そして人類が人類の都合でデスドライヴズの打倒をするとデスドライヴズの望みを叶える事にもなる。誰にも恨みが生まれない。
小柳さんえらいっ!

のだけど、実はデスドライヴズには類型があり、多分それをガッチャンコして完成してる。

それはアーカードだ。決して死なない化け物であり、その化け物に挑む人類を崇敬している。自身が諦めた者であるが故に諦めない心が眩しいし、諦めないものに倒されたがっている。てか、一般的な善悪基準反転させて、敵側もフリークスにしたのがヘルシングかなと。
デスドライヴズに人類に対する崇敬は無いのだけど、我々が「生物は死ぬのが当たり前」と考える様に、デスドライヴズは「満足する死を迎えなければ、どこかで生き返るのが当たり前」という常識を持っているかもしれない。その場合、死んで終わりにできるという人類の性質は彼らにとって眩しいものに見えるかもしれない。
そんなバカなと思うだろうが、不死とか無敵は嫌いだろうか? それが叶わぬ事だからこそ、憧れたりするんじゃないかな?

更に。デスドライヴズ側常識である「ある条件を満たさないと何度も何度も肉体の破壊を経験しなければならない」を別の角度から見てみよう。

輪廻転生と悟りによる解脱、ではあるまいか?

つまりだ。デスドライヴズは極めて短期間で輪廻転生を同形ボディで前世を記憶したまま行える生物で、ブレイバーンは彼らに悟りと解脱を与えてくれるマイトレイヤーであると。

命に教えを授けるもの

7つの大罪だなんだと考察されていたデスドライヴズ。見方変えればありゃ煩悩ですわ。その煩悩を叶えて滅却させる……多分仏教にあまり詳しくない人は知らないだろうが、これ聖天様じゃね?

なんでこんなん知っているかというと、近所のお寺さんが歓喜院て名前で、ご本尊が秘仏で十一面観音……あ、これ多分歓喜天と十一面観音が互いに抱擁するか、下手したら交合してる奴だ!と妄想を逞しくしていたからである。

こう考えて行くとあの「双炎の肖像」にも察しがつく。

ひしっと抱き合う像様
こーゆー像もある。

こんな感じですもの。歓喜天様が誤解を与えぬ様秘仏になるわけである。


書きかけだがほうりゅうしておこう。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!