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機甲シン・ゼロ 第零話

ゆかいなおはなし、はっじまるよー(対カクヨム嫌がらせ弾発射! うちーかたーはじめーっ!)

果てしなく広大な宇宙。
その輝きの彼方に僅かに、僅かに存在する生命は、基本的になまら広大な宇宙のせいで共に出会うことはまず無い。
生命とは奇跡とも言える確率が何重にも重なり産まれた大変希少な宝物であり、近所に年末ジャンボ宝くじを当てた人が佃煮にする程居ないのと同じ様に、宇宙にはそもそも生命が希薄なのだ。それ故、生命は果てしない宇宙の海を孤独と共に揺蕩っていた。たゆたゆ。

孤独に耐えられなかった、或いは微かな希望を胸いっぱいに抱いた我らが地球人類が放った外宇宙探査船ボイジャー1号は、遥かな時と神の悪戯と自らのドジっ子属性を複数同時多発的に展開し……なんと奇跡が新聞の折り込み広告並みに陳腐に見えるほどの偉業を達成した。外宇宙に住む異星人との接触(物理)に成功したのだ!

接触(物理)?

そう、それは偉業でありつつも不幸の始まりだった。ワープ航法を遂に成し遂げて沸きに沸いて興奮の坩堝の中にあるプラコッテ星域の宇宙艦隊旗艦・プラコッテがワープアウトしたその場にボイジャー1号はたまたま……そう、何者かの悪意ではなかろうかと思える程の間の悪さで彼女はそこにいた。
トーストを加えた少女が走れば角でラブに当たってコメるが如く、ヒッキーニートや疲れた会社員がダンプに当たれば異世界に転移するかの如く、ゴールデンディスクをくわえたボイジャー1号はプラコッテと重なった。朝も早よから随分積極的な話であるが、彼らは運悪く身体を重ねた。賢明なる読者諸兄はお気付きであろう……タイミング悪く彼らは3次元座標上の同一の空間に存在することになり、情熱を爆発させて爆ぜたのだ。文字通りにドッカンと。宇宙だから音はしないのだが。

プラコッテ星系の興奮はそのまま恐慌に姿を変え、株価は大暴落、謎のウィルスがパンデミックしてあちこちで悲鳴が上がり、一つの星系が文字通りドッタンバッタン大騒ぎになった。そして悲しくも偉業を成し遂げたボイジャー1号のくわえていたゴールデンディスクは、彼女の類稀なるラブコメ体質によりプラコッテ星系の人々に回収された。そしてそれは大阪の芸人のコテコテのギャグの様にボケにボケを重ねて更にボケ、とどめにボケて更にボケる程の不運を呼んだ。
詳しく書くとカクヨム運営に「不要な描写であり、今回のチャレンジでの不正に当たる」と糾弾されるぐらいの長い長ーい来歴があるのだが、簡単に言えばゴールデンディスクに記載されたデータは彼らの政治的、宗教的、倫理的、その他36のコードに抵触する不謹慎なデータだったのである! 不謹慎が天元突破したデータを運ぶ異星の謎の攻撃。

テラコッタ星系の終身名誉皇帝総理大統領代行は、即時報復処置を命令した。肝心の終身名誉皇帝総理大統領は旗艦テラコッタに座乗して居たのであった。そして代行は本当にほんとーに間の悪い事に極度のタカ派でイケイケだった。

もしも神がこの世に居るのであれば、少なくともこの世界の地球人類は神に愛されては居ない。或いは何某に「神は死んだ」とdisられてかなり深刻に凹んでしまったのかもしれない。結果として我々は悪役令嬢であり、神々からザマァされちゃう哀れな敵役に配役されたと言っても良い。

恐らくこの世界で最初で最後の星間戦争はこの様にして幕を上げた。ドジっ子ボイジャー1号たん深宇宙の片隅で情熱的に死す! 
地球人類のヒットポイントはとっくにゼロである。

喜劇の様な悲劇は続く


質問コーナー 「なんでボイジャー1号は女の子なの?」

A. 船は女性扱いだろjk。だから「処女」航海とか女性名の名前つけるだよ。

方針変えて、noteでの収益は我が家の愛犬「ジンくんさん」の牛乳代やオヤツ代にする事にしました! ジンくんさんが太り過ぎない様に節度あるドネートをお願いしたいっ!