「奇跡を、生きている」横山小寿々さん

小寿々さんから言葉をもらうと、胸の中に綺麗なものが集まってそれを思い切り吸う。
そして笑顔になってふぅーっと息を吐いている。
上手く説明できないけれど、自分の中で起こっていることを文字にするとそんな感じ。
その言葉に返す言葉は実はいつも悩む。
小寿々さんがくれる以上の優しい言葉が見つからなくて。
どんな言葉も何だか陳腐に感じてしまうから。
何とか小寿々さんを想って、拙い言葉で返す。
さらにそれを読んでくれた小寿々さんは、もっともっと優しさでふわーっと私を包んでくれる。
きっと小寿々さんは、言葉にも何かマジックを使っているに違いない。




そんな小寿々さんの「奇跡を、生きている」

小寿々さんは、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群という病気を抱えています。
私は正直、この病気を知りませんでした。
多分知らない人も多いだろうと、この病気がたくさんに人に知ってもらえたらいいなと思い、この本を手にした気持ちもありました。
もちろんそれについても書かれています。
でもこの本は、横山小寿々さんという方による「人生を楽にするための、心を軽くする本」です。

誰でもそうだと思いますが、思いがけず病気やケガやその他突然のこれまでの人生が変わってしまうような不幸がおとずれた時にはショックで、死というものが身近になってしまうと思います。
小寿々さんもそう。
そこから立ち直ったきっかけの一つである娘さんの描いた絵本は、何度読んでも泣いてしまいます。(絵本もこの中に)
横山ファミリーのお話は、優しくてユニークでいつもほっこりします。

第2章では、「自分を大切に生きる10のヒント」として、「自分を大事にする」ための、考え方のコツを教えてくれています。

「自分を大事にする」って頭ではわかっていてもできていない事が多いですよね。
それって周りの人の目を気にしてしまったり、自分に素直になれなかったり。
小寿々さんの考え方は自分に無理をしなくていいというか、偽らなくてもいいと教えてくれ、タイムリーに私の心にスッと入ってきてくれました。
気持ちもスッと軽くなりました。
きっとまた、私の考えの悪いクセが出てきてしまう事があると思います。
それに辛くなる度に、何度も読み返します。


第3章では、「今、壁にぶつかっている人」に向けて、小寿々さんが好きな言葉、読んで元気になった言葉を集めて、心の栄養素のおすそわけをしてくれています。
この章を書くのは辛い時を思い出し、小寿々さんもきっと辛かったろうなと思います。
それでも今辛い人に向けて書いてくれた文章を読んでいると、私も自分と重ねてしまった部分もあり、涙してしまいました。
今、辛い中にいる人は何の言葉も入ってこない時があると思います。
だけどある時ふっと入ってくる言葉がきっとある。
この中にある言葉が、どうか届きますように。

私も小寿々さんと同じく、人間の精神ってたくましいと思います。
思ったよりも。
そして私も「がんばる」という言葉が好きです。
「がんばれ、って言っちゃいけない」という言葉が一人歩きしていますが、自分に自分で言うがんばれ!も、心のこもったがんばれ!も力になります。
小寿々さんが書かれているがんばれの部分が特に好きでした。


もっともっと書きたい事、小寿々さんの言葉を伝えたい事だらけです。
この本をバイブルのように枕元に置いておこうと思います。
横山小寿々さんという方を、たくさんの人に知ってもらいたいです。

一度闇を見た人の言葉は力強くて説得力がある。
そして、シンプルに人生って素晴らしい。
そう思わせてくれた一冊でした。


小寿々さん、ステキな本をありがとうございました😊
そしていつも幸せのおすそわけをありがとうございます🥰

どうか、穏やかで笑顔いっぱいの日々を🍀

記事を読んでいただいて本当にありがとうございました。 めちゃめちゃうれしいです! もしちょっとでもいいな、と思っていただきましたらサポートぜひぜひお願いします🙏