141.肘の力を抜くこと

肘の力を抜くということ

先週あたりから生徒さんに脱力の入門編にして最高峰の肘の使い方をお伝えしている。
私の指導歴は概ね20年だが(水泳歴と合わせて40年近い)経験と実績…なんてほどではないけど、まぁ水泳とは、運動とは?!の本質に迫れてきたので、お困りのどなたかのお役に立てればと思ってお伝えしている。

裏には今クールで肩の鍵盤断裂の生徒さんをたくさん担当しておりまして…。
彼、彼女らを何とかして復調させたいという思いで、アドバイスしている、体の本来の正しい動きと、間違えちゃっているやりやすい動きの謎解き合戦なのだが…

現在故障はしていなくても、その予備軍であったり、無駄に疲れてしまってうまく泳げていないけれど、そんな感じなのかなぁと思ってしまった方々、何となくやりにくいなぁ…に、いや、いや、いや、いやいや、辛くないし楽だし楽しいよ!を伝えるにはどうするべきか?

力を抜くことと入れることに特化した使いこなしはどうやって指導しようか…
なんて思いがあったからだ。


肘を緩めてね♪
おわり〜なのだ。

は?!え?!となるので、手首ブラブラなどをやっていただいた。

それでも、やはりワクチン打ちたての腕に力を入れ、痛い痛い、肩こり筋たちがフル稼働されてしまうと…うーん、困ったなぁとなるので、指をピアノの手にしたりとか、背中を使う練習とか…アプローチは様々にやっている。

ビッチビチに力んで泳ぐことなんてないだろうと、
腕ぶるぶる肘が緩んでないとやりにくいから、ポンと抜ける!と指導するまでは考えていたが、かなりの方が、一本調子で、えい、やー、とーと肩を捻って泳ぐような理解をされていて、肘の力が抜けず、とてもとても驚いた。

クロールを例にお話をすると。
入水して、伸ばし切っている手を緩めるために肘を緩めて曲げ、首が伸びて肩の力を抜いたら、体が横向きから真正面になって、体を(外側)反対側に捻る力を使って手についた水を一瞬で「えい」と押して、その遠心力を使ってリカバリーまで一気に振り抜き、それが終わったらエントリーといった流れだ。

力んでいることに気がつけたら、この話は簡単だ。
力んでますが…と言ったって、力が抜けた状態が分からないことには、話は前に進まない。
前にも書いたけれど、力を抜くことと、緩めることを、生徒さんの手の中で使いこなせるまでの力をつけてもらいたい。


言葉にすると、色々面倒だ…笑笑

先週は、緩めてね♪
今週は、その前後の動作との関連…

反対側の動作とか、足との絡みとか、体幹の入れ替えの時の肘の位置とか、おしゃま虫が出てこないようにする、間の話だったり。

自分が過去泳いできた、全てを出し切ってお困りの方のお役に経験で立てたら嬉しい。


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