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春、旅立ちの季節。

息子が2歳から通い続けた療育センターを、今日〝卒業〟してきた。
転居に伴う卒業だけど、最後の通所に向けて走らせる自転車の上で、いろんな記憶がよみがえってきた。

超絶早い1歳の頃に、専門家の叔母の指摘で診察を受けて以来、雨の日も風の日も、歩きで、ベビーカーで、自転車で、タクシーで、療育センターに通い続けた。

妊娠中でお腹が張っているときも、生まれたての小さな妹を抱っこひもに入れても。

記憶の良いところは、思いっきり美化されること。
忘れやすい私は特に、「大変だったこと」もかなりの割合で忘れ去り、残った記憶は大抵都合のいいように美化されている(笑)。

だから、「お母さん、本当に頑張りましたね」と言われても、私、頑張ってたんかいな……?と、首をかしげる。
たしかに、「まるで綱渡りだな……」と思いながら自転車を疾走させていたことは覚えている。

下の子を保育園→息子を療育→息子を幼稚園→自宅に帰って仕事→上の子を習い事に送る→息子を幼稚園に迎えに行く→下の子を保育園に迎えに行く→上の子を習い事に迎えに行く→自宅……

いったい、いつ仕事してたんかな。。

「地下鉄の駅何駅分をチャリで走っているんだよ!」(←数えたら10駅分だった……)と思いながら、駆け抜けた日々(電動自転車よ、アリガトウ!)。

そ~んなこんなが走馬灯のように頭をよぎる中の最期の通所。

3歳まで言葉をほぼ発することなく、会話文がでたのは4歳から。
それが「まぁ、ここも気に入っていたけれど、ちょっとキッズ向けだからね~。まあまあ、楽しかったよ」と目じりを周囲に気づかれないようそっとぬぐいながら、強がりを言えるまでに成長した7歳男子。

いやいや、ほんとうにいろんな人に支えてもらって、子供は成長していくもんだ。

親子ともども、新しい土地に行っても、安心できる場所を見つけられるといいね。

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