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ぷらぷらり日記 2023.7.4 日本自動車博物館

前回で紹介したように、石川県の小松市は、来年に北陸新幹線が通る予定で、大手の建機メーカーであるコマツの企業城下町なのですが、その隣の加賀市との境目に近いところには、日本自動車博物館があります。

アマビエってなんかもう懐かしい感じがするな。

加賀温泉駅から周遊バスで約20分。周遊バスの乗車券と自動車博物館の入場券のセットが駅の観光案内所で買えます(800円)。

ただ、この周遊バス、非常に本数が少なく、最終便が16時すぎなんですよね。自動車博物館のすぐ隣には加賀温泉郷があり、博物館の帰りにひとっ風呂と行きたいところなのですが、うかうかしてのんびりしすぎていたら、帰りのバスを逃してしまう可能性大。時間を気にして温泉に入りたくないしなあ。

というわけで加賀温泉郷は捨てて、博物館の観察に絞ることに。結果的にそれで正解でしたね。なにしろ、館内に所狭しと飾られた車たちをボーッと見ているだけで、軽く2時間はかかる。

いちおう3階だてですが、1.5階みたいなエリアと2.5階みたいなエリアもあるので、実質的にほぼ4階ぶんのボリューム。

プラモはのび太くんフィギュアつき。

博物館で真っ先に迎えてくれるのが、このソラえもん号。

あれは小2くらいの頃だっただろうか。初めて買ったプラモデルがソラえもん号でした。まあ、説明書を読んでも全くわかんなくて、ほぼすべてをオトンに作ってもらったんだけど。

完成後はしばらく家に置いていたのですが、保存状態が悪かったせいがだんだんボロボロになり、おそらく引っ越しの際に棄てられてしまいました。

このソラえもん号のプラモは現在も発売されているようで、どこかの電気屋のおもちゃ売り場で、わりと最近になってから見かけました。

今はアオシマ文化教材社から出ている接着剤のいらないプラモのTHE☆SNAPKITシリーズなど、簡単に作れる商品が充実しているので、初めて作るプラモがソラえもん号という子供は少ないかも。プラモを買ったが全く作れなくて、オトンに泣きつく子供も少ないかも。

ちなみに、実車からプラモになったのではなく、ソラえもんのプラモが先にありきで実車スケールで製作したそうです。

そういえば、ミニ四駆を実車スケールで製作したガンブラスターXTOは今どこにあるんだろう。

着脱式階段、スライドキャビン、トイレを備える。

プリンターで有名なbrother社が、会社設立50周年を記念して1984年に作った、Nander-21というイベントカー。

brother社は、過去に自動車を作ったことがあるようだ。電子機器メーカーが車を作るという事例は、他に聞いたことがない。いや、もしかしたらキヤノンとかも作ったことがあるのだろうか。今頃アップルが秘密裏で作っていたりするだろうか。

しかしまあ、なんとも異色作である。ピンクの塗装も攻めている。ベースは三菱ふそう。全体的に未来っぽいデザインだけど、角目4灯のヘッドライトはいかにも'80's車という感じ。

個人的にデザインだけでいえば歴代最高傑作だと思う。

8代目のトヨタ・クラウン。

この世代のクラウンが自分はすごく好きで、日本で最も美しい車のひとつだと思っている。少し哀愁を帯びているように見える(なんかそう見える)顔つきがとても良い。惚れる。でも告らない。遠くで見ていたい。そういう存在。なんのはなしだ。

なぜ高級車のルーチェではなく大衆車のカペラでやったんだろう?

マツダ・カペラのゴールドバージョン。1000枚の純金箔を使用したという、バブリー極まりない逸品。

もう日本では、こんなことはできないだろう。でも、もし景気がものすごく上向いて、こういう仕様を再び作りますといわれても、こんなもん作ってどうするとも思う。

しかし、無保険でこれに衝突してしまった場合、いったいどうなってしまうのだろうか。そんじょそこらのベンツ車やBMW車より遥かに高額な車両だよねこれ……。

安いグレードには幌がなかった。

バモス・ホンダ。ホンダ・バモスではない。2018年まで販売されていたホンダ・バモスは常識的な形状の軽バンだったが、初代に当たるバモス・ホンダは常識を覆すような形状をしている。

ドア?横の窓?は?甘えてんじゃねえぞ。そんなもんねえよ。雨の日はワイルドに横風を受けろ。

当時でもこのコンセプトはあまりにもブッ飛んでいたようで、販売成績はあまり振るわなかった模様。

自分はこの奇抜すぎる軽トラが大好きで、トミカも持っていたりする。実車を運転しようとは全く思わんけど。ていうか現代の車検に通るのかこれ。

バブル期の軽ターボブームの中心でもあった。

小さい頃によくお世話になった、2代めのダイハツ・ミラ。従姉妹の一家の車だったのですが、叔父さんと叔母さんが夫婦でそれぞれ別のミラを持っていたのです。

なので、家に同じ車種が2台あるという珍しい状況でした。

後に叔父さんが車を運転できなくなってしまってからミラは1台になり、やがてそっちのミラも事故で廃車になってしまったのですが、自分の幼少期との従姉妹との思い出は主にミラとサンリオショップで形成されている。

5ナンバーサイズなので、今のプリウスと比べると小さい。

トヨタ・プリウスの初代。

今でこそ、コンビニの駐車場で事故を起こすような悪いイメージがついてしまっていますが、この初代が1997年に世界初の量産型電気自動車として登場したことは、まぎれもなく産業革命でした。偉大な存在なのです。

ちなみに洋式便器の起源は西ヨーロッパらしい。

トイレの写真を上げるのがOKなのかどうかよくわからんので(ちなみに、この博物館の展示車についても当初は写真撮影禁止だったらしいが、現在はOK。ただ動画はダメらしい。YouTubeなどで収益化できるから。有料noteもたぶんダメ)入り口だけですが、トイレ内も博物館であり、世界の便器を見ることができます。

この博物館の初代館長だった前田彰三さんは自動車コレクターであると同時に、世界のトイレに関する造詣も深く、便器コレクターでもあったらしい。

まあ、基本的な形状はどこの国もそう大きくは変わらず、使い方も一緒です。うーん。世界の便器の違いの面白さについては、正直よくわからんかった。

ちなみにフランスの大便器は、日本の大便器なら水が出る蛇口がある部分に水洗ボタンがあります。つまり、水を流す時に後ろを向く必要があり、日本のそれみたいに、腰かけたまま水を流すことができない。

異国の文化をディスるつもりはないが、トイレのクオリティーに関しては日本のものが優秀だと感じた。ウォシュレットが普及しているのも日本だけらしいし。

今のロングトミカくらいのサイズ。

自動車コレクターかつ便器コレクターだった前田彰三さんは、ミニカーもまたかなりの数を収集されていたそうで、生前に所有されていたものもたくさん展示されています。

お馴染みのトミカが多めですが、イギリスの老舗ブランドであるマッチボックスなども美品のままで飾られている。

その中でも目を引いたのが、ダイカスケールのバス。非常に懐かしい。

駅の売店(キヨスク)でよく売られていました。昔のトミカには今のようなロングサイズがなく(もっと昔には存在したらしいが、自分の幼少時には廃止されていた)、こういう長いバスのミニカーの存在は嬉しいものだった。

タイプ3。たぶん、派生車種のカルマンギアの方が知名度が高い。
タイプ4。後継車種のパサートは今も現役だが、元祖であるこれの存在は、少なくとも自分は知らなんだ。

フォルクスワーゲン・タイプ3とタイプ4である。

タイプ1(フォルクスワーゲン・ビートル)とタイプ2(フォルクスワーゲン・トランスポーター)は有名だけど、3と4となると、自分もよく知らない。

タイプ1というのは、いわゆる一般的なイメージの昔のフォルクスワーゲン、丸っこくてカブトムシっぽいやつ、『名探偵コナン』の阿笠博士が少年探偵団どもを遊びに連れていく時にブロロブロロと走らせているアレ。

タイプ2というのはフォルクスワーゲンの小さいバスで、これも形状を見れば、ああアレか、と、ご理解していただけると思う。

しかし、タイプ3とタイプ4は、まず日本で見かけたことがないな。あと、タイプ5以降ってあったのかな?

さすがにこの時代になるとついていけなくてトキメキが少ない。

13時台の周遊バスに乗り、2時間ほどで退散。本当はもっと粘りたかったけど、あまりにも腹が減っていたのです。残念ながら、博物館内にあるレストランはこの日は休業とのこと。

実際にはここにアップした数倍の写真を撮っているので、とりあえずは満足。

ダミーなので実際には使えません。

おまけ1。博物館の手前には、なぜか洋風の電話ボックスがある。これも前田館長が収集されていたものなのだろうか?

座席はお世辞にも広いとはいえない。

おまけ2。ロンドンバスの2階から見た構図。こんな感じなんですね。ちなみに、日本では道交法に引っ掛かるのか、走行時にこのオープンの2階の部分に乗ってはいけないようです。

まあ、夏ですからね。

おまけ3。加賀温泉駅前のアル・プラザ加賀のフードコートで食べたコーヒーフロート。滋賀県でお馴染みのアルプラ、石川県にもあるんですね。普段はめったにこの手のスイーツを頼まない自分ですが、旅先の気まぐれというか。

これだけでは足りないので牛丼と味噌汁のセットも注文しましたが、こっちに先に手を付けたの、明らかに順序ミスだな。でもめちゃくちゃ腹が減っておったのでな……。牛丼が来るまで待てなんだ。

もともとは富山県にあったものを、1995年に石川県に移転。

さて、ここで石川県とはお別れ。次は福井県へと向かいます。

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