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ぷらぷらり日記 2022.12.5 京都府向日市 竹の径

月曜日は休日ということで惰眠を貪っておったのですが、そこで久しぶりになかなかハードボイルドな夢を見ました。

そこではなぜか自分はあの大手ゲーム会社、ならびに花札を作る会社……天に任せる堂と書く京都の会社の社員でした。

その会社についてもうちょっと具体的に説明すると、マリオという名前のイタリア人のおじさんや、カービィという名前の軟体生物、世界に羽ばたくポケットの中のモンスターたち、ゼルダという伝説の王女などがイメージキャラクターです。

その会社で働いており、家電量販店みたいなところでゲームソフトを販売していたのですが、お客様が予約の用紙を紛失してしまったらしく、ご所望のソフトを提供できないという事態になりました。用紙がなければ受理できません。なので、お客様のことは不憫には思うものの、今日のところは諦めて帰っていただくしかない。

というわけで丁重にお断りし、閉店作業を終えた頃、店内に申込用紙が落ちているのを見つけました。つまり、お客様は店内で紛失なさったのです。今日じゅうに受理することはできなかったけど、申込用紙が見つかったので、明日になればソフトのお渡しが可能だ。

自分はその旨を、晴れやかな気分で上司に告げました。しかし上司の顔がほころぶことはなく、なぜ今日の数字にできなかったんだと散々に詰められました。

だんだん頭が沸騰してきた自分は強い怒りを覚え、なんとその場で上司をぶん殴り、「辞めてやる!」とその場で退職届をバーンと机に叩きつけました。

なぜ都合良くそこに退職届があったのかは謎ですが、そういうわけで会社をやめ……たところで目が覚めました。

なんだこの夢。もしかして願望なのか?いや、過去はともかく、現在の職場の上司にそこまでムカつく人はいない。過去はともかく。あと、現実のあの会社はいい会社だと思いますよきっと。

ともあれ今日は休日であり、別に何をしても良い。そうだ、にんてんど……、天を任せる堂がある京都に行こう。と寝ぼけたままで思い立ち、気づけば外に出ていました。

あの会社の近くを何度か通りがかったことがありますが、完全に京都の街中に自然に溶け込んでおり、オブジェなども特にない、ただただ淡々と四角い形状をしたビルです。普通に歩いていたらまず気づかない。

と、ここでようやく目が覚めました。

京都に行こうと決めたはいいものの、別にあの会社に用事があるわけではないし、というか周りをうろつかれたら迷惑だろうし。でも、電車は動き出しているし、もう山崎を超えたので京都入りはしているのである。このまま引き返すわけにはいかない。

というわけで、向日町むこうまち駅で下車。ここは京都市の隣の向日市の駅です。

向日市には過去に2度ほど来たことがありますが、最初に来たのは仕事関係で、それこそ夢に出てきたら思う存分あばれてやりたい所存の上司の元に就いていた頃で、あんまり思い出したくない。

次に訪れたのは、数年前に友達が車を買った時のドライブでだったけど、夜中だったのでどこがどういう地理だったか全く把握できていない。

なので、実質的に初めての来訪に近い。

たけ・のこ・りんの3人組のゆるキャラ。

そんな向日市でまず自分を迎え入れてくれたのは、タケノコさんたちの郵便ポスト。

このあたりはかつては乙訓郡おとくにぐん(現在は大山崎町のみ)の一角であり、300年ほど前からタケノコの栽培が盛んだそうである。 

タケノコがたくさん採れるということは、つまり竹林がめちゃくちゃ多いということであり、ここから徒歩30分ほどのところには「竹のみち」というハイキングコースがあるとのこと。

奥にある家っぽいのはマツモトという京都ローカルのスーパー。

西国街道さいごくかいどうを通ったり通らなかったり(意訳:道に迷った)して、向日町競輪場のそばを抜けると、住宅地の向こうに山が見えます。自然が近い。 

そして歩くこと10分ほど。それまではおしゃれな一軒家が建ち並び、子供たちや学生がはしゃいでいた風景から一転、誰もいない道路沿いへと出ました。

奇跡的な1枚。本当は車どおりがかなり激しい。

ほんの数百メートル前までは普通の住宅地なのが不思議なこの空間。そういえば伏見区の稲荷大社いなりたいしゃもJR藤森駅前のデイリーヤマザキがある辺りから徒歩数分のところなので、日常からいきなり非日常に連れ込まれる感覚に陥りますが、これもそれに近い。  

なにかの願掛け?

道路脇から竹林に入れるので、ちょっと彷徨ってみる。ところどころ、こんなふうに鳥居みたいなものが組み立てられていましたが、なにか意味があるのだろうか。

夜に来たら怖そう。

そんなに傾斜はないものの、たいして整備されていないので、適当な竹に捕まりながら慎重に歩を進め、無理そうなところは避けて緩やかなところを足場に選ぶ。入り口の時点でかなりの茂みなので、奥に行ったらたぶん遭難すると思う。

昭和40年代くらいかな?(憶測)

竹林に入っては道路脇に戻るのを数回くりかえしたところ、看板を発見。年季が入り過ぎていて、文字はなんとか読めるが、左側の地図はもう機能していない。いつからここにあるのだろうか。

ちゃんとした道路だ。

で、その看板の横手を渡ってしばらくしたらこれ。ちゃんと舗装された道路もあるのか。竹林を見るために悪路を歩く必要はなかった。    

この道路が地味に長く、20分以上も延々と歩いたのですが、その間にすれ違った人は2人。平日の昼間という時間帯のせいかもしれんが、実に閑散としている。いい。

紅葉が少し残っている。

途中でトラックを何台か見かけましたが、というかトラックしか見かけませんでしたが、あれがタケノコの伐採中だったのかどうかは不明。

人いねえ。

洛西竹林公園らくさいちくりんこうえん。なかなか悪くない眺め。自分のカメラ技術が拙くてこんな感じなのですが、撮る人が撮れば映えそう。

後で知ったのですが、竹林資料館なるものもあり、無料で入れたらしい。竹林の歴史についてそこまで自分が興味を持っているかというと微妙なのですが、無料なら見ておけば良かった。

とはいえ、休日にのんびり気分転換するにはちょうどいい感じでした。駅からは遠いけど往復1時間くらいのものだし、大通りに出れば市街地に向かうバスがガンガン走っているのでそれに乗ればいい。

そんなに古くないはずのマルボロクリアの看板までもが渋い。

おまけ。向日町駅前の米穀店「ライスランドいそずみ」。米の他に、酒とタバコ、卵などの販売もされている模様。

まず気にかかったのが看板の「知事登録小売業者」なる表記なのですが、どうも1995年に食糧法という法律が施行されるまでは、国内の米の価格や流通については政府が管理していたので、その関係でこういう但し書きが多くの米穀店の軒先で見られたらしい。

ということは、昔はスーパーで米の特売とかやっていなかったということか?サトウのごはん的なレンジアップの米はどういう扱いだったのか?ううむ。

管理者の怒りがひしひしと伝わる。

おまけ2。ここへゴミやガラをすてるな。ガラというのはたぶんタバコの吸い殻でしょう。しかし、見つけたら「全部」処分さす、とな。ゴミやガラとともに、捨てた人間もまとめて処分さすということか。こええ。

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