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公共FMの基本の「キ」を実践していこう!

公共施設等総合管理計画が策定されて早10年が経とうとしています。
計画を経ててみたものの…いざ実践!とはいかず、予算がない、住民への説明が不十分、誰が実践するの?、そもそも計画を把握できていない…。と計画通りにプロジェクトが進んでいないところが多いのではないでしょうか。

「何から?どこから?どうやって?だれが?」そんな悩み多きFM担当の皆様の心の声に耳を傾け、うまくいかない要因を、ユーザー会を通して紐解いていきます!


公共FMユーザー会の目的

公共FMは公共施設等総合管理計画など、計画を作ることが目的ではありません。施設の再編や統廃合、総量削減を机上で考えるだけでは計画の実現性が乏しいため、公共施設の価値を再度見直すことが必要です。
「公共FMをどう有効活用できるか」を担当者だけが思い悩むのではなく、全庁的、職員、利用者、事業者など、まち全体で考え、自分達でも実践できそうなことを「まず、やってみる」ことが重要です。

公共FMユーザー会では、株式会社地域科学研究所が提供する公共FMシステムを活用して戦略的にファシリティマネジメントを進めるために、以前、PUBLIC+VOICEにも出演いただいた岡山県津山市が実践されている「へらす」「ふやす」「なおす」の3つに着目し、実践していくことを目的としています。


公共FMシステムサービス

弊社、株式会社地域科学研究所では、公会計をきっかけに行政が保有する固定資産データベースを一元管理するシステムを自社で開発し、自治体様の資産管理、ファシリティマネジメントがデジタル情報で庁内横断的に管理する仕組みを自治体様に提供させていただいています。

この公共FMシステムで管理しているデータは、マネジメントを進める上で、重要な基礎データとなります。ただ、データを蓄積するだけでは意味がありません。そのデータを実践的に活用して、公共FMの「へらす」「ふやす」「なおす」を各自治体に合わせて個別に実践する内容を決めていただき、その実践サポートをユーザー会や訪問サポートで伴奏サポートを行っていきます。

個別の相談、実践サポートも行っています!

今回の公共FMユーザー会

実は、今回で第5回目となります。
第1部では、「施設マネジメントとは」というテーマで、昨年度のユーザー会の振り返りや施設マネジメントシステムの使い方講座を通して、施設マネジメントの基本について学んでいただきました。
施設マネジメントについての詳細はこちらの記事をご覧ください。

公共FMおいて大事なコト

第2部では、岡山県 津山市 総務部財産活用課長 川口義洋 様より「公共施設マネジメントにおいて大事なコト」について、noteの内容を含めてお話しいただいております。
PFIについて、コンサルに外注するのは楽だが、役所が思わぬ方向に進んでしまうリスクがある、その一方で、自分たちでマネジメントできるとお金もかからないし知見も広がる!お~、一石二鳥ですね。

公共FM専用基金の魅力

参加者様が一番目を輝かせていたのは「公共FM専用基金」についてのお話でした。
公共FMの基本は、保全維持のための土台作りが重要となります。公共FMにかかる予算を基金で運用し、中長期的な見通しを立てることで、適切かつ妥当な施設保全を行うことができます。
公共FMのために使用する基金は、仕組みさえ作ってしまえば比較的だれでも運営できそうですので、是非、「公共FM専用基金」を検討してみてはいかがでしょうか!さらに財政部門との連携しやすくなるのも「公共FM専用基金」の魅力ですね!

庁内へ発信!

津山市さんは、「つやまFMだより」を作成して庁内に共有することで、担当課だけでなく職員全体の意識を高めていこうとしています。建築職の職員さんも充実しており、できることの幅が広がっているようです。一つずつマネできることから始めていきたいですね。
川口様、今回も貴重なお話をありがとうございました!


川口様の話はいつも勉強になります!

実践的学習

ファシリテーションでは、実際に施設マネジメントシステムを触ってみよう!ということで、グループで簡単なワークを行いました。

この情報をみるためにはどのボタンを押せばよい?というところから始まり、どんなデータを入れていきたい?どういう形で閲覧したい?というように話が膨らんでいる団体様もいらっしゃいました。

川口様も気になる様子・・・

地図上で、どの施設の経過年数が長いか、将来そこに人はいるのか、見ていくのも面白かったです。施設の方針を考える上で、複数の要素を同時に考えることが重要になってきますね。
ファシリテーションでは、システムについてのご要望もたくさんいただけて、スタッフも大変勉強になりました。

FMシステム操作に皆さん夢中です!

毎月25日はユーザー会の日(大分)です!

第5回目の公共FMユーザー会が無事終了しました。
終了後も話し足りないようで、まだまだ話し込んでいる様子が伺えます。

ユーザー会は、今後も毎月25日前後に実施していきます。
なかなか交流することのない他自治体の取組も知ることができるよい機会です。内容もどんどん充実させていきたいと考えているので、今回参加が難しかった団体様にもぜひご参加いただけると嬉しいです。
まちの未来のためにみんなで一緒に取り組んでいきましょう~!

川口様と運営スタッフと記念撮影!


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