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【スナックカシマvol.7】カシマのお祭り報告会 ~"祭り"を知って、カシマを面白がろう!~

本記事に興味を持っていただきありがとうございます!プレイフルでサステナブルなまちづくりをカシマで進めているKXの菊池です。
今回は9月中旬に開催をした、スナックカシマvol.7のイベントレポートをお届けします。

今回の店長は…

スナックカシマvol.7 1日店長 布施 琢也(ふせ たくや)さん:写真右
令和5年度神幸祭 仲町区の小惣代を務められました。
※Photo by Yoshitomo Mitsugi(ミツギ写真館

「スナックカシマ」は神出鬼没の語り場。その時々に応じて、店長や場所も変わります。店長の好きなこと・得意なこと・ホットなことをツマミに美味しいお酒を飲み交わしましょう!"というコンセプトで開催している本イベント。
今回は、鹿島神宮近くの商店街「仲町通り」の地域から愛される洋服店、「タカラヤ洋品店」のご子息で、令和5年度神幸祭 仲町区の小惣代を務められた布施琢也さんをスナックカシマの1日店長としてお招きし、4年ぶりに開催をすることができた神幸祭をキーワードに、集まっていただいた皆産と語らいました。

スナックカシマ、今宵も開店!

まずは乾杯から!「弥栄(いやさか)!」という
お祭りならではの乾杯の号令からスタートです!
スピーカーの2人はお祭りの際に着用する半纏を着て登壇
(写真右:琢也さん・写真左:KX菊池)
写真や動画で4年ぶりに開催された神幸祭を振り返りました!

4年ぶりの神幸祭、率直にどうだった?

KX菊池「小惣代、お疲れ様でした!今年は4年ぶりに神幸祭を開催することができました。まずは率直なご感想を教えてください。」

琢也さん「4年ぶりの神幸祭ということで、どの区も本当に盛り上がっていた印象です。ようやく鹿嶋の日常が戻ってきたな〜と。」

琢也さん「ただ、ただでさえ1年に1回の神幸祭。準備段階から、"これで合ってるんだっけ?"と試行錯誤しながら様々な準備をしていっていました。今年、仲町区は年番(山車曳きをする5つの町が当番制で年ごとに神幸祭における山車祭りの取り仕切りを行う)の小惣代(その町区の取りまとめ役となり、他の町区の小惣代と祭における協議や取り決めを行う)だったので、本当に皆さんに支えられながらなんとか役目を終えられたなという印象です。でも前夜祭を含めて3日間、本当に楽しかったですね!」

KX菊池「ここ、タカラヤハナレは仲町区にあることから、ご縁をいただき、ヨソモノにも関わらず、私たちも参加させていただきました。前夜祭含めて3日間山車を曳かせていただきましたが…。本当にきつかった(笑)」

琢也さん「山車は芸座連(祭のお囃子を演奏してくださる方々)の皆さんが乗ると総重量4トン超えになりますからね。それにしても前夜祭の時はみんなペース飛ばしすぎ(笑)3日間体力もたないだろうな〜と思って見てました(笑)」

KX菊池「それ本当に早く言って欲しかった…(苦笑)こっちは気合い入ってるし初心者なので、どんなペースが正しいのかわからないんです!!(苦笑)おかげで本祭始まる前からクタクタでした…(泣笑)」


"祭り"の価値と"継ぐ"ということ

祭りでお世話になった、まちの先輩方にもお越しいただけて
本当に嬉しかった!

KX菊池「山車を曳いている最中にご祝儀をいただいたら踊りでお返しするという風習がありますね。神幸祭の10日くらい前から、夜な夜な集まって踊りの練習もしました。印象的だったのは、「1・2・3・4」と誰かが先生になって教えてくれるのかと思いきや、録音されたお囃子をひたすら流してみんなで踊るというスタイルでした。なんとかついていって、見よう見まねで覚えていく。」

琢也さん「そうやって代々継いできているんですよね。もしかしたら時代を追うごとに微妙に踊りの型とか変わってるのかもしれない。でも、これまで継承してきた型は変えず、次の世代に継承していくのが私たちの役目だと思ってます。ただし、
お祭りは"楽しむ"ことが大前提で、大事なことだけ変えずに、あとはその時代に合わせて変わっていく。そうあるべきだと思っています。」

KX菊池「4年間空いてはしまいましたが、他にも変化していることなどあるんですか?」

琢也さん「色々変化してるんだと思いますね。上の世代を見よう見まねで受け継いでいき、その時代に合わせて自分たちで考えて行動していきます。例えば山車を曳いている最中の水分補給も、かつてはお酒だけだったような気がします(笑)でもこの猛暑の中、熱中症の危険性も高いですから、もちろんお酒も用意はしていますが、スポーツドリンク・お水をたくさん用意してます。祭に参加する方もどんどん減ってきてしまっているので、その中でどう継いでいくかはどの町区も大変だし、考えてますね。」

今回のスナックカシマでは、みちくさのユウナさんにご協力いただき
グラレコに挑戦をしてみました!

KX菊池「キーワードが出てきた気がします。琢也さんにとって、"祭りを継ぐ"とはどんなことなんでしょうか。」

琢也さん「鹿島神宮の門前仲町である仲町通りで育った私は、小さい頃からこの"祭り"に参加をしていました。"祭り"に参加すると大人たちが可愛がってくれてよくしてくれる。"祭り"が本当に楽しくて、いつも心待ちにしていました。なので今は、子供たちはもちろん、祭に参加する全ての人に楽しんでもらうために動いてます。"楽しい"が原動力になって、また"祭り"に参加してくれる人が増えたらいい。この"楽しい祭り"を継いでいかなければと思ってくれる人増えたらいいなと思っています。」

KX菊池「この継いでいくべき"祭りの価値"、琢也さんはどう考えますか?」

琢也さん「"祭り"という言葉の語源は"神様を祀る"というところからきてますよね。"収穫祭"など、神様に感謝することからどんどん派生してきていると思います。その本質的な価値が何かでいくと…。例えば、同じ町で暮らしていても普段は顔を合わせることもそう多くはありませんよね?」

KX菊池「都内に住んでいた時なんて、お隣さんの顔すら見たことがないなんてことが普通にありました。鹿嶋に引っ越しても自分が住んでるエリアの知り合いは少ないですね。」

琢也さん「生き方はどんどん多様化してきているので仕方ないとは思いますが、地域のコミュニティがどこも希薄化されていっている印象です。でも、"祭り"があるエリアは、この"祭り"を通して顔を突き合わせることができる。準備段階から参加すると、達成感が本当にすごい。大人の文化祭みたいな感じですね。顔を合わせて互いの状況や雰囲気を感じ取ってコミュニケーションができる。コミュニティの結束力を高めることができるということが大きな価値なんじゃないかなと思っています。日本全国全ての地域に"祭り"があるわけではないので、ここにある祭りの文化はこの鹿嶋という地で継いでいきたいんです。」


集まったみんなで"祭りを継いでいくためには?"を考えました

会場の後ろでも"祭り"をテーマに熱い語り合いが!

KX菊池「お話しのいたる所で、"参加する人が減ってきている"という言葉が出てきている印象です。これはいわゆる、お祭りを見て参加する側というよりかは、つくり手側だと認識していますが。」

琢也さん「やはり、年々、山車の曳き手や祭りに参画してくださる人が減ってきている印象です。人が少なく、山車を曳くのもかなり大変に。"まちうち(鹿島神宮の周辺の町を指す通称)"だけでは祭りが継いでいけなくなるのではという危機感があります。なので、いろんな人を巻き込みながらこの文化を守っていきたいんです。」

KX菊池「私たちも移住者ですが、ご縁をいただいて今回参加させていただきました。ただ、参加するまでは、地域のお祭りにはすでに濃いコミュニティが存在しているイメージで、入り込み方がわからない感覚があります。」

会場参加者A「私も移住して数年。本当に参加して良いのか?という怖さが正直ありますね。地域の人とコネクションがない人は、どこがつくり手としての入り口なのか全くわからない」

会場参加者B「祭りの半纏とかって結構な値段になるよね。全部一式揃えると、3~4万円くらいしてしまう。本当に楽しめるか・馴染めるか不安な中でそれを揃えるって結構なハードル。余ってたりもするだろうから、最初はそれを貸し出すという仕組みがあっても良いよね。」

琢也さん「決して無理して"祭り"に参加する必要はないと思うんです。"楽しいから祭りに参加したい"、そう思ってもらえるのが一番で、見てる人にも参加してる人にもそう思ってもらえるように、私たちは準備し、祭りを未来に継いでいっています。ぜひ、一緒に来年の祭りも盛り上げていきましょう!」

KX菊池「来年はもっと力になれるようにトレーニングして身体鍛えます(笑)今から来年の神幸祭が楽しみですね!!琢也さん、今日は本当にありがとうございました!」

みちくさユウナさん作のグラレコ
会の終盤ではまとめていただいた内容をみんなで振り返りました!
最後はいつものKポーズで集合写真!

次回スナックカシマ開催のお知らせ

2023/10/27(金)18:30~より、スナックカシマvol.8を開催します。テーマは「N-N会」。N-NとはNon-Nativeの略で、移住者にフォーカスした場づくりをしてみたいと思います。
もちろん、趣旨に賛同いただける方は、移住者でなくても大歓迎です!!皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

↓お申し込みはこちら↓

↓↓過去開催レポートはこちら↓↓


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