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【スナックカシマvol.4】カシマで壮大な実験を。Paradise Beer Night!!

本記事に興味を持っていただきありがとうございます!プレイフルでサステナブルなまちづくりをカシマで進めているKXの菊池です。
すっかり時間が空いてしまいましたが、5月に開催したスナックカシマvol.4のレポートをお届けします。

この5月からはこれまでと少し形態を変え、より1日店長(スピーカー)とゲストの皆さんやゲスト同士の距離が縮まるよう、食事を楽しみながらお話を楽しめるようなスタイルに変更をしております。

そんなアップデート初回には、自然栽培農法にて農業を営まれながら、Paradise Beer Factory(レストラン・ブルワリー)を運営される唐澤秀さんに1日店長としてご登壇いただき、取り組まれていることや目指す世界・未来についてお話をいただきました。

お店や唐澤さんのファンの方、地域に住まわれていてずっと興味はあったが中々機会がなかった方、まちで働く若者たち、移住者の方。いろんな方にお集まりいただき、アツいParadise Beer Nightを過ごした模様を少しだけご紹介したいと思います!

スナックカシマvol.4の開催場所「Paradise Beer Factory」
唐澤さんが運営されるレストラン兼マイクロブルワリー

唐澤さんの農業、そしてそれをやる理由。

まずはスナックカシマ1日店長の唐澤さんの乾杯によりスタート!
カシマの地ビール「Paradise Beer」で乾杯です!

食いしん坊な唐澤さん

唐澤さん「僕ね、食いしん坊なんです。それも執着的な。」

いきなりそう語る唐澤さん。目の前に広がる唐澤さんのレストランで提供されるビール、食事たちはどれも本当に美味しいものばかりで、端的な言葉ですが、説得力は抜群です。

唐澤さん「本当に美味しいものはどうやって作られているのか。作れば良いのか…。行き着いたのは、畑に農作物の種以外は投入しない”自然栽培”農法でした。色んなものを学び、食べていく中で、”自然栽培”で作られた農作物の美味しさが圧倒的に違うと僕は感じたんです。」

食べたらわかる、食べ比べたら絶対わかる自然栽培の美味しさ。この記事をご覧になられている皆さんにも、唐澤さんの作るお野菜、料理を食べてもらいたいのです!!(注:筆者は唐澤さんが手がけるジャガイモの大ファンです)

おすすめの逸品「シラスとレンコンのピザ」
シラスの塩味とレンコンのシャキシャキ感がたまりません。
カシマに来たらまずこれを食べてもらいたい…(筆者談)
こだわり抜いて作られた「Paradise Beer」 様々な種類が店頭に並んでいます。
筆者のおすすめはSaisonとLager。

美味しさの追求、それは「一貫性」を持つこと

唐澤さん「美味しさを追求するため、グローバルでNo.1の評価を受けている世界各地の農家さんたちを実際に訪問してきました。そこで目の当たりにしたのは、彼らが餌や素材の生産から加工販売まで一貫して農業・畜産業などに取り組んでいるということ。本当に実現したいものに対してこだわり抜く姿がそこにありました。」

唐澤さん「美味しいものを作るためには、妥協が許されません。皆さんに料理として食材を届けるまでには、食材加工を含め様々な行程がありますが、時間的にも経済的にも効率を求めるのであれば、”分業”が必要で、他者にお願いする行程も通常は発生してきます。ただ、本当に美味しいものをつくるため、自分たちとしてはこだわっていきたいポイントも、様々な要因で受け入れてもらえないこともある。そうするとどこかで妥協しなければいけない内容が出てきてしまうんですね。」

唐澤さん「僕は、本当に美味しいものを作りたいし食べてもらいたい。だから、時間もコストもかかるけれど、妥協せず、畑で素材となる食材をつくるだけでなく、加工や販売までを一貫して行う仕組みをつくっています。」

壮大な実験。鹿嶋パラダイス。

臨場感あふれる様子。熱あふれる唐澤さんのお話に、会場参加者は釘付けです。

劇的に美味しい「自然栽培」

唐澤さん「なぜ"自然栽培"農法なのかというと、劇的に美味しいと感じたからなんです。食べた時の味わいと喉の通り方が違う。美味しいものを作るためには妥協をしたくない!」

そう、唐澤さんは執着型の食いしん坊。引き続き、目の前に出されている美味しい食事と飲み物のおかげで説得力ましましです。

唐澤さん「昔から”大豆で肥料をやり、麦で耕す”という言葉があるように、大豆と麦を育てることが”土作り”なんです。すると肥料や堆肥がなくても育つような畑に変わっていきます。昔の人は輪作に麦と大豆は必ずいれていました。彼らの経験値からその方がたくさん取れる、ということがわかっていたんでしょうね。」

唐澤さん”持続的な社会”とは環境的な意味合いが強く語られる傾向にありますが、経済的な持続性が成り立ってこそ、はじめて”持続可能”となります。しかし、麦の価格はお米の半分。大豆は4分の1程度です。最低でもお米の水準までに持っていかねばなりません。」

唐澤さん「そこで、私たちが選んだのは、嗜好性が高く価格水準も高い"ビール""ジェラート"でした。」

唐澤さんらは、Paradise beer factoryだけでなく、Paradice Gelato&Donutsというお店も営まれております。こちらでは、上記にある大豆を素材にしたジェラートとおからドーナツを販売されており、店頭で楽しむことができるお店となっています。

鹿島神宮参道から1本離れた仲町商店街にお店があります
10種類以上のフレーバーからお好きな味をお選びいただけます。
筆者的おすすめは"ほうじ茶"。濃厚な豆乳ベースジェラートはヘルシーなので
カロリーを気にされている方にもおすすめです!

KX菊池「つまり、この目の前の美味しいビールを飲めば飲むほど、持続可能かつ、美味しいものができる農業が進み、地球のためになるということなんですね!!」

唐澤さん「そう、そういうことになりますね!」

唐澤さんが描く未来。

会の終盤に、唐澤さんが描く1枚の未来予想図を見せてもらいました。

未来のVisionマップを投影し、説明してくださる唐澤さん

唐澤さん「これは少し前に描いた未来予想図。カシマとその周辺を舞台にしています。」

絵の中には、鹿島神宮やカシマサッカースタジアムなど、私たちの街を代表する建造物や要素も詰まっていました。(正確に表現していないのは、あくまでイメージだからね!!と唐澤さんより)

唐澤さん「いつか漁船も持ちたいし、自らの手で畜産もやりたい。世界中から学んだように一貫性を持ってカシマにパラダイスを作りたいと思ってます。隣の潮来市はかつて舟運が盛んな文化だったので、川で物資を運ぶような世界になったっていい。たばこの農業なんかも面白そうだなって思うんです。僕はたばこ吸わないんですが。笑」

イメージできたものしか実現しない、逆に言うとイメージできないものは実現しない。と目を輝かせてお話をしてくださった唐澤さん。これからもたくさんの「美味しい」をカシマの地で作ってくださるのかと思うとヨダレが止まりません…!

終わりに

会の最後にはいつもの"Kサイン"で集合写真!
お忙しい中お集まりいただきありがとうございました!!

プレイフルに自分の好きなこと・信じることを貫き、その地の資源を活用しながら守り抜くサステナブルな唐澤さんの姿にいつも影響されています。

このレポートは実は本当に要素をかいつまんだ概要版で、実はもっともっと唐澤さんからは面白く、素敵なお話をいただいております。
お店や唐澤さんにご興味がある方はぜひ、鹿島神宮参道にあるお店へ足を運んでみてください。

▼Paradise Beer Factory 営業日(2023年7月現在)
・営業日:木,金,土,日
・ディナー営業は土曜日のみ(要予約)
※最新・詳細のスケジュールはInstagramアカウントをご覧ください。

▼Paradice Gelato & Donuts 営業日(2023年7月現在)
・営業日:金(13:00~18:00),土日祝(10:30~17:00)
※最新・詳細のスケジュールはInstagramアカウントをご覧ください。


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