インドに行ってきました
大学のプログラムを利用し、インドに行ってきました。
本プログラムは、デリー、ヴァラナシにおいて①インド学生の日本へ留学の促進及び学生との交流活動、②現地の日本企業、諸機関を訪問し現在のインドの世界におけるプレゼンスを多角的に学ぶこと、③寺院やガンジス河などを訪れる中でインド文化を肌で感じること、の3点を目的にした体験活動プログラムです。
まず、①の活動について、インド屈指の大学とされるインド工科大学デリー校、1980年代より東京大学と協定を結び交流を続けてきたデリー大学など4校の大学で、日本に留学するにあたり必要となる情報や、東京大学での生活について発表しました。その後の学生との交流では毎回大変な盛況となり、プログラムが終了してからも関係性を保てるような友人を持つことができました。
②の活動では、在インド日本大使館、国際交流基金、JICA、野村総研を訪れました。職員、社員の方とのディスカッションでは参加学生から積極的に質問の手が上がり、活発な意見交換が行われました。
そして③の活動では、ヒンドゥー教の聖地であるガンジス河に心を奪われ、屋台飯に舌鼓を打ち、クラクションが鳴りやまない超渋滞の道を渡り歩き、リクシャーの運転手さんや露店の店員さんとの互いに妥協をしない交渉をする中で、「アクチュアルなインド」を肌身で感じ、人生の経験値が大きく上がりました。
私が学んだことは大きく二つあります。それは、日印関係において東京大学インド事務所の担う役割の重要性、そして「インドとは○○の国である」と形容できないということです。
まず一つ目についてですが、インドはその情報の少なさから日本企業が本格的に進出するにはまだ環境が十分に整っていません。そのような中、東京大学インド事務所は、学術交流促進のみならず、官民ともに日本がインドに進出するにあたり重要な橋渡をする拠点となっています。事務所では、インド留学生の誘致だけではなく、インドで活躍する東京大学のアラムナイや現地の日系企業との強いネットワークを生かした様々な交流活動や人材紹介を行っています。今回のプログラムも、事務所のスタッフの皆様の協力なしでは実現しませんでした。この場をお借りして、感謝申し上げます。
そして二つ目についてですが、インドは多様な宗教的民族的背景をもった人々が集まる国であり、一言で表すことはできません。また、数年内にはGDP世界三位となり、世界の第三極になると言われるほどの急成長を遂げ、トップダウン型で様々な改革が打ち出されていく面があると思えば、インフォーマルセクターに関わる人々、昔と同じようにガンジス河で体を清める人々を見ると、14億人それぞれの物語が脈々と紡がれている面もあるのだと気づかされます。この一週間ではとても学びきれませんでしたが、インドは確かに人々を引き付ける魅力がありました。また近いうちに訪れ、インドの違う顔を見に行きたいです。
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