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プレボテラ菌を増やし育てるために、水溶性食物繊維をしっかり摂りましょう!

昨日、「腸内細菌の世界へようこそ!」の第3話の台本を書き上げました。第3話のテーマは「痩せ菌」、アッカーマンシアやブラウティア菌が主役になっています。

そして、第4話の台本も書かないといけないのですが、次回のテーマを何にしようかと考えているのですが、元来、日本人に多くいた、食物繊維をエサにしている「プレボテラ菌」を主役にしようかと思っています。

プレボテラ菌は、私たちの腸内細菌検査においても、野菜や魚を中心に食事を摂っている方が多く保有されている菌です。長寿の方はこのプレボテラ菌の割合が多く50%にも及ぶ方もいらっしゃいます。

相対的に言うと、プレボテラ菌が多い方は、バクテロイデス菌が少なくなります。

日本人の食生活も欧米型に変化してきていますから、最近ではバクテロイデス菌の割合が高く、プレボテラ菌の保有率は減ってきているように感じます。逆に欧米人はバクテロイデス菌が多くプレボテラ菌はほとんど見られないようです。

バクテロイデス菌は日和見菌ですので、お肉ばかり摂取すると腸内環境が悪くなり、バクテロイデス菌が悪玉菌に加担するとも言われます。

具体的には私たちが検査した方の中で顕著な例は、プレボテラ菌を33.8%保有されている方がいらっしゃいますが、やはり朝食から蒸し野菜を摂取する日も多く、積極的に野菜を摂っておられます。決してお肉を食べられないわけではなく、しっかりプレボテラ菌を活性化される食事を摂っておられる印象です。

また、プレボテラ菌は糖質を短鎖脂肪酸に変換する働きがあり、ダイエットに効果を発揮するという見方もあります。

野菜などに含まれる食物繊維をエサにしているわけですが、特に水溶性食物繊維は腸内細菌が分解しやすいため、不溶性食物繊維よりエサになりやすいと言われています。

ご飯の糖質を短鎖脂肪酸に変え、水溶性食物繊維をエサにして活性化していく。まさに和食がプレボテラ菌にとってはもっとも腸内で棲息するのは適した食事ということになりますね。