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「腸内細菌の世界へようこそ!」の第3話のテーマは痩せ菌!

「腸内細菌の世界へようこそ!」の第1話の編集作業は進んでおりまして、配信できるまでもう少しのところです。

第1話はブラウティア菌を取りあげ、麹を多く含んだ食材を積極的に摂取する内容になりました。また、第2話はアクネ菌を原因とするにきびをテーマとし、免疫機能を高める食材をピックアップしました。フィーカリバクテリウムや乳酸球菌、ビフィズス菌を取りあげながら物語は展開します。

そして、いま台本を書き進めている第3話ですが、今回は「痩せ菌」をテーマにしています。

瘦せ菌と言えば、アッカーマンシア菌です。アッカーマンシアは腸管内の粘膜質ムチンを分解する菌ですが、ムチンを産生する働きもあります。腸管のムチン層が厚くなれば、糖質が腸から吸収されにくくなり、血糖値があがらず太らない、そんなメカニズムです。

以前にアッカーマンシアについてご紹介したコラム(2月24日)では、私たちが検査した方でアッカーマンシアを13.32%保有している方を取り上げました。実は、この方は私の大学の時の同級生で、20年以上も会ってない方でした。大阪の出張だというので食事に行ったのですが、大学の時も痩せていましたし現在もやはり痩せているのです。

後日、腸内細菌検査をして、アッカーマンシアを多く保有していることがわかりました。

彼の食生活はお肉と炭水化物中心の食事で、まさに欧米人型の食生活、アッカーマンシアが多い欧米人と同じ食生活でした。欧米人は食物繊維の摂取が少なく、常に食物繊維飢餓状態と言われていますが、食物繊維を摂取しなくても腸内細菌のバランスが保たれている。日本人が食物繊維を摂らないと、いや、これまで食物繊維を摂ってきた人が摂らなくなると身体に不調をきたす、そう考えるのが正しいのかなと思います。

話しを戻すと、まさに彼(日本人)は食物繊維を摂取しなくても‟生きていける?!”欧米人となってしまったのか?ということですが、子供のころからの食生活でそう変化していったのかも知れないですね。

ただ、いつも健康診断で腸壁が荒れているという指摘をいつも受けるとのこと、ムチンを分解する能力も高いため、多すぎると悪影響も出るということでしょうか。