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宮古島トライアスロン

宮古島トライアスロン。

去年はバイクでタイムアウト。
リベンジを誓い、
最低でも毎日1時間の
トレーニングを自らに課す。

去年はスイムで出遅れたこともあり、
肩甲骨の可動域と筋肉量も増やし
水掻きの動きも大きくし、
体幹をしめるフォームを
意識して改造。
2月くらいには意識しなくても
改造フォームで動けるようになり、
順調な調整。
インターバルトレーニングも
取り入れ泳力アップに力を注ぐ。

バイクは
去年買った新自転車の
DTバーのポジションを習得すべく、
筋トレは腹筋と背中の
トレーニングを中心に行う。
3月には難なく外でも
DHバーポジションでも
漕げるようになる。
 テレビでデコルテを綺麗にするために、
田中みな実さんが首トレをしていると話していたので、
デコルテ綺麗な男になりたいと
筋トレの中に首トレも加えてしていたのだが、
まさかのDHポジションでその首トレが生きることに笑。
美意識大事、笑。
 あとVIVANT全話、エアロバイクを汗だくで漕ぎながら見た。
バイクは去年より平均スピードは2kmくらいアップしていた。
やるじゃん自分。

ランニングはマラソン大会以外は、
ほぼ長距離走ることなく
HIITトレーニングを中心に。
ハーフマラソンもフルマラソンも
完走した2019年くらいの
タイムに近づけられた。

サプリも勉強したので、
自分なりのリカバリーができるようになった。
ミネラルと血管拡張、テストステロン。
ほぼ毎日フレッシュな状態でトレーニングできていた。

万全の状態で宮古島トライアスロンに望む。

宮古入りした金曜日、
アスリートクラブの
『直前対策セミナー』を受ける。
潮の流れがやばいとの情報。
う~ん、
去年より横からの潮の流れがあったら、
かなり厳しいぞ~って思う。

土曜の前日、朝から試泳に行く。
横からの潮の流れに、
いくら練習したといっても、
これはいまの自分の泳力では厳しいな~っと、
当日波がおさまることを期待する。

レース当日、
昨日よりは、
そんな波がないような気がし、
いけるかな~っと期待。
でも気を抜かないように
気を引き締めてスタート。

 最初の500mくらいは、
状況に慣れるために、
たびたびブイで休みながら泳ぐ。
いま1500人が同時に
泳いでいるのだ。混沌。
慌てることもなく序盤順調。
途中、方向を確認するために
平泳ぎしたら、
キックが後ろの選手にクリーンヒットした。ごめんなさい。

それをきっかけに、
集団をさけロープの内側を泳いでたら、
折り返してきた選手たちが目の前から泳いできた、あれ?コースはどうなってるの?って
目の前にせまってくる
折り返してきた選手から避難。

ボートにしがみつき心を落ち着ける。
折り返しまであと100mくらい。
しかし沖に行けば行くほど波の揺れは大きくなり、
さらにまわりを泳ぐ選手も少なくなり集団からはぐれる。
でも1周目の折り返し25分くらい。
予定どおり。焦ることはない。
ここからの単泳は慣れている笑。

 1周目の沖からの岸への折り返し。
ひとりでさすがにつらい。進まない。
クロールで右呼吸をしてたら、波が口に入ってくる。
一応、練習していた左呼吸に切り替えるも、
こんな荒波では慣れてない泳ぎではバランスもとれず、
なかなか前に進まない。
 それでも、まだ平泳ぎがある。
横浜の左右に揺れる波も、
名古屋の真っ黒の海も、
隣のレーンでアクアズンバのレッスンをするジスタスのプールでも、
平泳ぎでしのいできた。
 平泳ぎする。
左右にゆらゆら揺れるだけで、
前に進まない。

こりぁだめだ。
 ブイにつかまるってどうするか考えていたら、
近くにライフセーバーがよってきた。

 どうやら自分はコースも間違い、さらに孤立している。
さらにまったく進んでいないのに、気づいたようだ。
折り返しから350m。岸までの距離残り400m。
時計を見ると39分。
 残り21分で400m。新ルール『スキップ』があるし、
1周はがんばろうかと思ったが、
この波では2周目をスキップできる制限時間にも
間に合いそうにもない。
 
 ジェットスキーが近づいてきた。
 『どうしますか?続けますか?』とのライフセーバーの声。
 『迷ってます』との返答の自分。

いま考えると危険な状況を
いち早く察知して、
近づいてきた
ライフセイバーさんには
感謝しかない。

目の前、頭を超える△の波が無数に見える。
『どうにもならない』とはこういう状況を言うのか。

頭をよぎる子どもたちの顔。
元気に帰り、
月曜日から仕事もしなくちゃ。
そういえば次の21日の日曜日は
怪我なく帰ると決めて、
テニスのダブルスの試合を入れたんだった。

………また、やり直せばいい。

『はい、あきらめます』

エンジンを止めたジェットスキーまで泳ぎ、
ボートにしっかりうつ伏せで捕まるように言われ、
うつ伏せになった自分の上から、
覆いかぶさるように女性ライフセーバーがのり、
自分を固定する。
この態勢は人生で初めてだな、苦笑。

岸まで結構なスピードで走る。

あ~はやいな~
制限時間12間の競技を
39分でリタイアしてしまった。

岸にあがり、
ほかにもリタイアした人と談笑。
この時間だと打ち上げする居酒屋も空いてないねと。
なにせまだ午前8時前。

ほんとはダメだけど
本レース中の選手の邪魔にならない時間になるまで待って
2種目に突入。
自転車で池間島まで行って折り返して
宮古島まで戻ったところで
ゼッケンをはずし、
自分の中の今年の宮古島トライアスロン終了。

道路わきに自転車をおいて
自転車の最終の選手が通り過ぎるまで応援。
応援してたら近くの
『K’s VILLA』の
オーナーが心配して話かけてくれて、
シークワーサージュースまでいただく。
オーナーも宮古島トライアスロンに
18回も出場した経験があるらしく、
いろいろお話をきくことができた。
不動産投資の話までした笑。
こういう出会いもいいよね。

17時くらいには
競技場に行きゴール寸前の選手たちを応援。
『もうすぐストロングマンだぞ!』と。
やっぱトライアスロンは素晴らしい。

改善点は
スイムは安全第一で
集団をさけ単泳を選んでいたけど、
集団泳を練習、経験しないとな。
次のレースではスイムバトルに参加しよう。
来月の『あやはしトライアスロン』で試してみよう。
慣れた大会だしできそうだ。

月曜日の朝、本島への帰路。
完走して着るはずだった
エキスポで購入した
『STRONGMAN』と
プリントに入ったTシャツを
着るか迷う。

うまく言葉にできないが、
このTシャツを着て、
胸を張って帰ることを決める。
仲の良い仲間のいるテニスサークルにも着て行こう。
きっとトライアスロンどうだったかきかれるだろう。
でも、
別に何も恥ずべきことはしていない。

出場することを決めたことも、
リタイアを決めたときも、
自分の中にあったものは
『勇気』だった。

この世に生まれるときに
人生ハードモードに設定したのは
自分だ。

考えることは常に、
これからどうするか?だ。 

また、がんばろう。

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