資産形成の真実:ポイントじゃなくて注目すべきは?
証券会社でのクレジットカードの投資信託積立上限金額が100,000円上がりました。
今年から新NISA口座が運用開始しており、これは大きな朗報です。そのシステム変更に応じて各証券会社がポイント制度も見直して、各社がんばって顧客の獲得にアピール合戦が繰り広げられています。
証券会社のポイントサービス
出揃った各証券会社のポイントサービスは似たり寄ったりで大差がありません。それなのに、こんなわずかなポイント差でXやYouTuberが騒いでいます。
まあ、わからなくもなくて、刺激的なサムネイルを作ることによって、視聴回数が伸びて収益が増えるからYouTuberが躍起になって動画編集しているのでしょう。
そのことで、どんぐりの背比べのポイント合戦に振り回される無知なビギナーがかわいそうでなりません。金融相談を受けていると、とても強く思います。
ポイント差は、大きく見ても数千円の差です。
どうしてポイントが気になるのか?
資産を形成する上での優先順位が全くついていないから、必要な情報と、そうでもない情報の区別ができずに振り回されているのでしょう。
目先のわずかなポイントに意識を向けるくらいなら、いっそそんなポイント全て無視して、金融知識をがっつりつけたほうが、もっと良い運用ができると思っているのは私だけでしょうか?
本来の目的は資産形成ですよね?
資産形成する上で、1番重要なのは入金力です。
そして2番に運用率。
節約を重要視される方が多いように聞いていますが、必要なことではありますが、私の優先順位が高くないです。資産形成しようと思った時にすべての支出を見直してしまえば、その後は毎月、大してすることはありません。だから、順位づけに入る重要なことであるとは思っていません。
ポイント獲得は自分でコントロールできるモノではないので、初めに設定が完了すれば、後はすることはありません。
自分でどうしようもないポイント制度に意識を向けることは、時間の無駄。それに勝手にポイント制度は各証券会社の思惑で変更されちゃうし。
自分でコントロールできるものは入金力です。そこに意識を向けることが、資産形成の王道だと私は思っています。
「ポイント:運用率」 比率
シミュレーションしていないので、イメージで書きますが、
多分、ポイント:運用率=1:100くらいじゃないかと思います。
あるいは、それ以上。
1日の株価変動で、1年間のポイントが儲かるくらいの差が出ますよ、多分。
少しでももらえるポイントはゲットしようとかき集める浅はかな行動は、本来の目的のブレーキになっていないかを、俯瞰的に自分の思考パターンを見直すことも必要である思います。
意識が不必要なところに向けられるほど、重要な項目への意識が少なくなります。
1番:入金力
給与アップ、昇進、昇格、副業、アルバイトのことを指しています。何を置いても第一に本業の給与アップを目指しましょう。
もし、ご自身の会社の上級職給与が低いのなら、あなたの給与はそれ以上に将来なる事はありません。すぐ転職しましょう。
本業の給与の素晴らしい事は、一般的には基本給が確保されて、仕事をしてもしなくても、毎月会社はサブスクのようにあなたに給与を支払い続けてくれます。年間コンスタントに毎月払ってくれます。上がったり、下がったりしません。
副業の場合には、あなた自身の働き方によって給与が上がったり、下がったりします。なので、まずはベースラインの本業をしっかり確保することが大事だと思います。
2番:運用率
自分の資産運用に割り当てている金額は、すべての金融資産のうち何%ですか?
全く利益を生み出さない日本円の預金・定期預金・外貨預かり金は、生活防衛資金以外は絶対に増やさないことが資産運用の重要なポイント。収入から支出を引いて残ったお金は、躊躇せず全額投資に回しましょう。
そのことが前提で運用している投資の比率を毎月チェックして、市場平均と比べて、自分はどのぐらいの運用成績だったかを見ることを癖続けることをお勧めします。運用率を上げるために、手数料・信託報酬料等にも目を向けましょう。
ポイント獲得へ向ける意識
さて、ポイントのことを批判するわけではありませんが、自分資産運用金額に対して獲得したポイントは何%ですか?
多分1%に満たないんだと思います。だとしたら意識も1%以下にする必要があると思います。
資産運用金額が100万円の人は年間に何ポイント獲得していますか? 仮に10,000ポイントだとしたら1%です。1,000万円を運用している人だったら0.1%。
ポイントカードを出し忘れて10ポイント程度を取り損ねたことに、くよくよする時間があるなら、1日に動いた株価でいくら損が出てるかを見たら、ポイントがいかに少ないかがよくわかると思いますよ。
資産金額に対して必要以上にポイント獲得に意識が行き過ぎるのは、本末転倒なのではないでしょうか?
チリも積もれば山となるって話をされる方が多いですが、チリは積もらないからチリなんです。仮に積もってもチリはチリ。
自分の金融資産運用において、半分以上がS&P500等のつみたて投資信託が占めているとしたら、意識も半分以上は市場の動きを見ているべきです。
ほったらかし投資が流行りなので何もしない流れもありますが、私は投資している以上、世の中の動きや経済指標の数値は見ておいた方が、状況の変化に応じて投資先を変更する上でも自分にとって有利な商品を選ぶことができると考えています。
と、えらっそうに書いたものの、そうならないのが、私を含めた一般投資家の性なんですけどね。
倹約することへの意識
節約に対する話題は多いですが、手軽にみんなが取り組みやすいためだけだと思います。資産形成において節約をしすぎると人生の楽しみの質が下がっているような気がしてなりません。"節約" ではなくて "倹約" することを心がけましょう。
対義語は無駄な出費を指す「浪費」です。
"倹約" は、無意味な、不要な出費を抑えることに主眼を置くのに対し、"節約" は、切り詰めることそれ自体に主眼を置く感じでしょうね。
過度な節約は、光熱費・食費・交際費など快適な生活の必要経費すらも無理して削っています。このため、節約は大きなストレスが伴います。
一方、倹約は、無意味なこと、不要なことにお金を投じないことです。必要経費や、有意義な出費まで削って出し惜しみする必要はありません。お金を使う元に対してメリハリを付けて出費を行うことが倹約なのだと思っています。
まとめ:優先順位と難易度
資産形成は給与アップや副業による所得アップ活動が何よりも重要だと考えています。
インカムアップは難易度が高いので、みんなは簡単な節約や目先のポイントを意識していますよね。庶民の目が向きやすいことを、証券会社はよくわかっているので、手玉に取られています。
入金力は絶大です。何百倍、何千倍もの差があっという間につきますので、難易度は高い事に目を背けずに、転職なり、昇給昇格なり、副業なりにも取り組むことが資産形成の大事だと思っています。
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私自身の経験をもとに正直に本音を書いているだけであって、特定の誰かを非難しているわけではありません。
もし、読んでショックを受けるようなら、考えるキッカケになれば幸いです。
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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com